【第2戦】

2012年4月14日

ALMS Rd.02 ロングビーチ2時間

ミシュランを履くHPD ARX-03aのL.ルーア/K.グラフ組が優勝

 

2012年ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)第2戦ロングビーチ2時間

■2012年4月13〜14日

■ロングビーチ市街地コース(アメリカ・カリフォルニア州):全長3.166km

 

 ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)第2戦ロングビーチ2時間はローラB12/60・マツダとHPD ARX-03a・ホンダという2台のLM P1マシンの一騎打ちとなり、ミシュランタイヤを履くマッスル・ミルク・ピケット・レーシングのNo.6 HPD ARX-03a(L.ルーア/K.グラフ)が総合優勝を飾りました。

 このレースの舞台はロングビーチ市街の一般道を一次的に閉鎖して作り出される特設コースで、インディカーシリーズのレースなども開催されており、かつてはF1グランプリが開催されたこともあります。1周1.968マイル(3.166km)で、11のコーナーを持つコースです。

 

 今大会へのエントリー総数は33台で、うちトップカテゴリーのLM P1クラスには3台、LM P2クラスには4台、車両がオレカFLM09のワンメイクでタイヤもミシュランのワンメイクとなるプロトタイプカテゴリーのLM PCクラスには8台が出場しました。また、最も激しい争いが予想されるLM GTクラスは12台のエントリーを集めたほか、ポルシェ911GT3 CupのワンメイクとなるLM GTCクラスには6台が出場しました。

 

 4月13日金曜日の公式予選は、LM GTC、LM GT、LM PC、そしてLM P1& LM P2という4つのクラスに分けて、それぞれ15分ずつのセッションが予定されていました。しかし、LM GTクラスのセッション途中で降雨により赤旗中断。以後の走行は中止され、スターティンググリッド位置はシリーズポイントランキングによって決定されることとなりました。

 

 これにより、ポールポジションはダイソン・レーシング・チームのC.ダイソン/G.スミス組に決定。彼らのNo.16 ローラB12/60・マツダは、マツダ製2リッター4気筒ターボエンジンを搭載するマシンです。セカンドグリッドはL.ルーア/K.グラフ組がドライブするマッスル・ミルク・ピケット・レーシングのNo.6 HPD ARX-03aで、こちらはHPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)製3.4リッターV8自然吸気エンジンをやはりHPD製のシャシーに搭載します。

 

 LM P2クラスはLM P1クラスの3台に続く総合4位から順にグリッド上にスターティングポジションを取ることになりました。そのトップはレベル5モータースポーツのNo.055 HPD ARX-03b・ホンダ(S.タッカー/C.ブシュ)で、2番手はブラック・スワン・レーシングのNo.54ローラB11/80・HPD(T.パパス/J.ブリークモレン)となりました。

 

 そしてLM PCクラスの8台をはさんで総合16位のポジションから激戦のLM GTクラスのマシンが並ぶことになりましたが、その先頭にはBMW Team RLLのNo.56 BMW E92 M3(J.ハンド/D.ミュラー)がつけました。

 

 4月14日土曜日の決勝当日は、前日とは打って変わって晴天に恵まれました。そして、カリフォルニアの陽光が降り注ぐ中、午後4時30分、耐久レースとしては短い2時間の決勝レースがスタートしました。

 

 まずリードを奪ったのはNo.16ローラB12/60のスミスでした。これにNo.6 HPD ARX-03aのルーアが続きました。LM P2クラスはNo.055 HPD ARX-03bのタッカーが、またLM GTクラスはNo.56 BMW M3のハンドが序盤のリードを奪いました。

 

 その後、スタートから25分が経過したところでNo.6 HPD ARX-03aのルーアがトップに。No.16ローラ・マツダとNo.6 HPD ARX-03aはその後も同一周回での僅差の争いを展開。レース前の予想どおり、この2台の総合トップ争いがレースの焦点となってきました。

 

 スタートから50分が経過し、レースが折り返し地点に近づいたところで黄旗が提示され、コースはフルコーションとなりました。この間を利用して、各チームとも給油、タイヤ交換、ドライバー交代のルーティンストップを行いましたが、ここでマッスル・ミルク・ピケット・レーシングはグリーングラッグが振られる前にNo.6 HPD ARX-03aを再びピットに呼び戻し、2度目の燃料補給を素早く慣行しました。これにより、トップに立ったNo.16ローラ・マツダとNo.6 HPDとの差は15秒近くまで広がることになりましたが、その後No.6 HPD ARX-03aのステアリングを握るグラフが猛烈な追い上げを披露。残り30数分となったところでついにNo.16ローラ・マツダのダイソンに追いつくと、2台はサイド・バイ・サイドのバトルを展開しました。

 

 やがて、グラフのNo.6 HPD ARX-03aがダイソンのNo.16ローラ・マツダをかわしてトップに立つと、グラフはペースを緩めることなくダイソンを徐々に引き離していきました。そして最終的には40秒以上のリードを築いてNo.6 HPD ARX-03aが最初にチェッカーフラッグを受けました。ルーアとグラフのコンビとしては昨年大会に続くALMSロングビーチ戦2連覇。また、この勝利により彼らはLM P1クラスのシリーズポイントでもトップタイに浮上しました。

 

 このLM P1クラスの2台に続く総合3位にはLM PCクラスのNo.06オレカFLM09(A.ポポウ/R.ダルジール)が入り、LM P2クラス1位は残り6分でリードを奪ったNo.055 HPD ARX-03b(S.タッカー/C.ブシュ)のものとなりました(総合10位)。

 

 激戦のLM GTクラスは、No.4コルベットC6-ZR1(O.ギャビン/T.マイルナー)、No.56 BMW E92 M3(J.ハンド/D.ミュラー)、そしてNo.01フェラーリF458イタリア(S.シャープ/J.v.オーバーベック)らの争いとなりましたが、残り約45分でNo.4コルベットC6-ZR1のO.ギャビンがトップに立つと、レース中のクラス最速ラップをマークしながら逃げを打ち、No.56 BMW E92 M3のD.ミュラーを8秒差で退けてクラス優勝。この結果、ミシュラン・パートナーチームがLM P1、LM GTの両クラスを制することになりました。なお、No.4コルベットC6-ZR1とNo.56 BMW E92 M3の2台は総合成績でもそれぞれ6位と7位に食い込みました。

 

 全10戦が予定されているALMSの次戦、第3戦ラグナセカ6時間は5月10~12日、カリフォルニア州モントレーのマツダ・レースウェイ・ラグナセカで開催されます。

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