【第3戦】

2012年5月12日

ALMS Rd.03 ラグナセカ6時間

ミシュラン・パートナーチーム、最高峰LM P1&最激戦LM GTの両クラスを制す

 

2012年ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)第3戦ラグナセカ6時間

■2012年5月11〜12日

■マツダ・レースウェイ・ラグナセカ(アメリカ・カリフォルニア州モントレー):全長3.602km

 

 ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)第3戦ラグナセカ6時間が開催され、ミシュランのパートナーチームであるマッスル・ミルク・ピケット・レーシングのNo.6 HPD ARX-03a・ホンダ(L.ルーア/K.グラフ)が前戦ロングビーチ2時間に続く2連勝を飾りました。

 レースの舞台となったのは1957年に「ラグナセカ・レースウェイ」としてオープンした歴史あるコース。1周2.238マイル(3.602km)、コーナー数は14で、高低差のあるS字コーナーの「コークスクリュー」は特に有名です。

 

 今大会のエントリー台数は計35台(うち、ミシュランタイヤ装着車は18台)で、トップカテゴリーのLM P1クラスは2台でしたが、LM P2クラスは5台、LM PCクラスは9台、LM GTクラスは12台、LM GTCクラスは7台を集めて開催されました。

 

■公式予選

 5月11日金曜日の公式予選は、練習走行からトップタイムを記録していたNo.6 HPD ARX-03aの独壇場でした。K.グラフが1分13秒573の最速タイムをマークし、予選2位となったNo.16 ローラB12/60・マツダ(C.ダイソン/G.スミス)に1.785秒もの差をつけてポールポジションを獲得しました。

 

 LM P2クラスの予選トップ/予選総合3位となったのはレベル5モータースポーツのNo.055 HPD ARX-03b・ホンダ(S.タッカー/C.ブシュ/F.モンタニー)で、フランス人ドライバーのブシュが1分15秒846を記録しました。

 

 LM GTクラスの予選1位は、昨年のこのレースではLM P1マシンを走らせて総合優勝を果たしているアストンマーチン・レーシングが送り込んできたNo.007 アストンマーチン・ヴァンテージ(A.フェルナンデス/D.ターナー/S.ミュッケ)。ターナーが予選で記録した1分22秒229は総合15位に相当するタイムでした。これに続くのはNo.4 コルベットC6 ZR1(O.ギャビン/T.マイルナー)で、マイルナーのアタックで1分22秒661を記録しました。

 

 シャシー/エンジン/タイヤのすべてがワンメイク(オレカFLM09/シボレー/ミシュラン)で行われるLM PCクラスの予選トップには1分17秒867でNo.9 B.ジュンケイラ/T.ドリッシー/R.ゴンザレスがつけ、総合でも6位に。ポルシェ911 GT3 CupのワンメイクであるLM GTCクラスのトップ(予選総合26位)はNo.34 P.レザフレ/D.フォークナー/S.ブリーケモレンで、タイムは1分27秒495でした。

 

■決勝レース

 5月12日土曜日。ウォームアップ走行は霧によってスケジュールが遅れましたが、6時間の決勝レースは晴天のもと、予定どおり午後1時30分にスタートしました。

 

 これまですべてのセッションでトップタイムをマークしてきたNo.6 HPD ARX-03a・ホンダの速さは決勝レースでも圧倒的でした。10周を終えた時点で、唯一のライバルとなるはずのNo.16 ローラB12/60・マツダに25秒以上の大差を築き、スタートから2時間が経過しようとする頃には両車の間には3ラップの差が横たわっていました。その後もNo.6 HPD・ホンダはレース中の最速ラップを更新しながらトップを独走。K.グラフ→L.ルーア→K.グラフと乗り継ぎ、6時間で242周を走破して最初にチェッカーフラッグを受けました。なお、No.16 ローラ・マツダは5時間経過時点でフロントディフューザーを破損。その修復に大きくタイムをロスし、20周遅れの総合23位で完走するにとどまりました。

 

 激戦のLM GTクラスは見応えのあるレースが繰り広げられました。序盤は、ポールポジションからスタートしたNo.007 アストンマーチン・ヴァンテージがリードし、No.4 コルベットC6 ZR1が僅差でこれを追う展開に。第1スティントを終えて各車最初のルーティンストップを行った時点では、No.007 アストンマーチンのトップは変わらないものの、2位にはコルベット・レーシングのもう1台、No.3 コルベットC6 ZR1(J.マグヌッセン/A.ガルシア)がつけ、No.45 ポルシェ911 GT3 RSR(J.ベルグマイスター/P.ロング/R.リエツ)が3位に続いていました。

 

 その後、BMWチームRLLがエントリーするNo.55 BMW E92 M3(B.オーバーレン/J.ミュラー)が追い上げてきて、他車のピットストップなどの間に一時LM GTクラスをリードするまでに。さらには、チームメイトのNo.55 BMW E92 M3(J.ハンド/D.ミュラー)やNo.17 ポルシェ911 GT3 RSR(W.ヘンツラー/B.セラーズ)も上位陣ににじり寄り、レースがその4分の3を終えた時点でも7台のマシンが数秒差でトップを争う展開となりました。

 

 レースも残り1時間を切ったところで、No.45 ポルシェのW.ヘンツラーをかわしたNo.4 コルベットのO.ギャビンがトップに立ちましたが、No.55 BMWのB.オーバーレン、さらにNo.3 コルベットのJ.マグヌッセンがすぐ後方に続きます。そしてレース終盤にはNo.3 コルベットがNo.55 BMWをパス。結局、ミシュラン・パートナーチームであるコルベット・レーシングの2台、No.4とNo.3のコルベットC6 ZR1がクラス1-2フィニッシュを飾ることとなりました。トップと2位の差は3.450秒、2位と3位との差はなんと0.451秒。1位から6位のNo.45 ポルシェまでの差は8.769秒という、6時間の耐久レースとしては異例の僅差での決着となりました。

 

 LM P2クラスの優勝はNo.95 HPD ARX-03b・ホンダ(S.ターナー/F.モンタニー)で、総合でも2位に。LM PCクラス優勝/総合3位にはNo.05 J.ベネット/C.ブラウンが入りました。

 

 なお、高いエネルギー効率を示したチームを表彰する『ミシュラン・グリーンXチャレンジ』は、マッスル・ミルク・ピケット・レーシングのNo.6 HPD ARX-03a・ホンダ(L.ルーア/K.グラフ)が2戦連続で獲得するとともに、コルベット・レーシングのNo.3 コルベットC6 ZR1(J.マグヌッセン/A.ガルシア)にもトロフィーが与えられました。

 

 全10戦が予定されているALMSの次戦、第4戦ライムロックパークは7月6〜7日に2.5時間という変則的なレース時間のもとで開催されます。

イベントカレンダー