【第2戦】

2012年7月16日

ELMS Rd.02 ドニントン6時間

■ELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)第2戦ドニントン6時間

■2012年7月13〜15日

■ドニントン・パーク・サーキット(イギリス):全長4.023km

■決勝レース時間:6時間

 

 5月18〜20日に予定されていたゾルダー6時間がキャンセルされたため、本来はシリーズ第3戦として予定されていたこのドニントン6時間が第2戦として開催され、OAKレーシングのNo.35 モーガン・ニッサン(O.プラ/B.バゲット/D.アンジャルベール)が完璧なレース運びを見せて勝利を挙げました。

 

 今年からWEC(世界耐久選手権)がスタートしたことに対応して、昨年までの「ル・マン・シリーズ」からLM P1クラスの設定をなくしてLM P2クラスを最上位カテゴリーとし、プライベーターを主役に据える方針を打ち出したELMS。昨今のヨーロッパを襲う不況の直撃を受け、今大会の参加台数は13台(LM P2クラス9台、LM GTE Proクラス1台、LM PCクラス1台、LM GTE Amクラス2台)にとどまりましたが、6時間にわたった決勝レースはLM P2クラスの上位3台が最後まで同一周回で争うという白熱した展開となりました。

 

 舞台となったドニントン・パーク・サーキットは1931年オープンの伝統あるコース。ロンドンの北に位置するレスターシャーにあり、1周4.023kmでコーナー数は10。かつてはF1グランプリも開催されていました。

 

 

■公式予選

 7月14日土曜日、ドライコンディションのもとで行われた公式予選でポールポジションを奪ったのはOAKレーシングのNo.24 モーガン・ジャッド(J.ニコレ/M.ライエ)でした。タイムアタックを担当したライエが1分20秒921をマークしました。予選2位はNo.46 オレカ03・ニッサン(M.ベシュ/P.ティリエ)、3位にはNo.38 ザイテックZ11SN・ニッサン(S.ハンコック/S.ドーラン)がつけました。

 

 LM GTE Proクラスの予選トップはNo.66 フェラーリ458イタリア(J.ウォーカー/J.コッカー)で、1分29秒328のタイムで総合順位では11位。これにLM GTE Amクラス予選1位のNo.60 フェラーリ458イタリア(P.ペラッツィーニ/M.チオチ/M.グリフィン)が1分29秒733で続きました。

 

 

■決勝レース

 7月15日日曜日の決勝レースもドライコンディションに恵まれました。

 

 スタートではポールシッターのNo.24 モーガン・ジャッド(J.ニコレ/M.ライエ)が飛び出してまずレースをリード。これに、No.38 ザイテックZ11SN・ニッサン(S.ハンコック/S.ドーラン)、4番手グリッドからスタートしたNo.35 モーガン・ニッサン(O.プラ/B.バゲット/D.アンジャルベール)が続いて、レース序盤のトップグループを形成しました。

 

 スタートから60周目、2位につけていたNo.38 ザイテック・ニッサンのS.ハンコックをNo.35 モーガン・ニッサンのB.バゲットが抜いて2位に上がり、2台のモーガンによる1-2体制に。その後、グリーブス・モータースポーツのNo.1 ザイテック・ニッサン(A.ブランデル/L.オルドネス/T.キンバー・スミス)が3位に上がってきました。しかし、上位陣は僅差の争いを展開しており、ポジションはルーティンのピットストップのたびに入れ替わります。

 

 スタートから3時間が経過した時点での順位は、1位No.35 モーガン・ニッサン、2位No.1 ザイテック・ニッサン、そして3位にNo.46 オレカ・ニッサン、以下No.18 オレカ・ニッサン、No.38 ザイテック・ニッサンと続いており、4位までが同一周回での争いを展開していました。

 

 レースが大きく動いたのは、6時間のレースもフィニッシュまで残り1時間10分となったところでした。まず、トップを行くNo.46 オレカ・ニッサンのP.ティリエがルーティンのピットストップを実施。M.ベシュに替わってコースに復帰します。この間、No.18 オレカ・ニッサンのW.ヒューズがリードを奪いましたが、その2周後、周回遅れのGT車両をかわす際にスピン、コースアウトを喫してしまいます。ヒューズはトップのままコースに復帰することができましたが、このスピンの影響でフロントカウルに不具合をきたし、その調整のために200周目にピットイン。これでトップの座から陥落することとなりました。

 

 そしてレース終盤、No.35 モーガン・ジャッドのO.プラが6度目のルーティンストップの後にトップへ。一方、2位につけ、トップを追いかけたいNo.46 オレカ・ニッサンのベシュは、ピットロードのスピード超過により30秒のストップ&ゴー・ペナルティを科せられて逆に3位への後退を余儀なくされてしまいました。

 

 ライバルのペナルティによってNo.35 モーガン・ジャッドは楽になり、トップを守り切ってゴール。No.46 オレカ・ニッサンのベシュはNo.18 オレカ・ニッサンのB.ハートレイと2位争いを繰り広げることとなりましたが、No.18 オレカ・ニッサンは最後のピットストップ時にフロントカウルの交換を強いられて痛恨のタイムロスを喫することに。これでNo.46 オレカ・ニッサンが2位に浮上。3位にNo.18 オレカ・ニッサンという順でフィニッシュを迎えました。

 

 最終的には、優勝したNo.35 モーガン・ジャッドから3位のNo.18 オレカ・ニッサンまでのタイム差は32.365秒という僅差で決着した6時間レースとなりました。

 

 GTカテゴリーでは、LM GTE ProクラスのNo.66 フェラーリ458イタリア(J.ウォーカー/J.コッカー)が優勝し、総合でも8位でフィニッシュ。これにLM GTE Amクラス1位となるNo.67 ポルシェ911 GT3 RSR(A.ポンス/N.アミンド/R.ナラック)、No.60 フェラーリ458イタリア(P.ペラッツィーニ/M.チオチ/M.グリフィン)が続きました。

 

 ELMSの次戦となる第3戦は9月9日にチェコのブルノ・サーキットで6時間レースとして開催されます。

 

 

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