【第5戦】

2012年8月 3日

ALMS Rd.05グランプリ・オブ・モスポート

■ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)第5戦グランプリ・オブ・モスポート

■2012年7月21〜22日

■カナディアンタイヤ・モータースポーツパーク(カナダ オンタリオ州ボーマンビル):全長3.957km

■決勝レース時間:2時間45分

 

 シリーズで唯一、アメリカ以外の国で開催されるレースとなる今大会は、ミシュランのパートナーチームであるマッスル・ミルク・ピケット・レーシングのNo.6 HPD ARX-03a・ホンダ(L.ルーア/K.グラフ)が制し、4戦連続の優勝を飾りました。

 

■公式予選

 カナディアンタイヤ・モータースポーツパークは全長3.957km、コーナー数10の起伏に富んだ高速コースで、かつては「モスポート・インターナショナル・レースウェイ」という名称で、F1カナダ・グランプリの舞台であったことで知られるコースです。

 

 今大会の公式予選は7月21日土曜日15時20分から、LM GTC、LM GT、LM PC、LM P1/LM P2の各クラスに分け、それぞれ15分ずつのセッションが行われました。

 

 LM P1クラスは今大会には3台がエントリー。その中で、予選でトップタイムをマークしポールポジションを獲得したのは、No.6 HPD ARX-03a・ホンダ(L.ルーア/K.グラフ)でした。彼らは同日の午前と午後に1時間ずつ、全クラス混走で行われた2度のプラクティスセッションにおいてもともにトップタイムをマークしていましたが、予選セッションにおいてもグラフが1分06秒486の最速タイムを記録。グラフにとってはこのレースでは昨年大会に続く2年連続のポール獲得となりました。これに続く予選2位にはダイソン・レーシングチームのNo.16 ローラB12/60・マツダ(C.ダイソン/G.スミス)がつけました。

 

 LM P2クラスの予選トップは、No.37 モーガン・ニッサン(M.プローマン/D.ハイネマイヤー・ハンソン)で1分08秒853を記録。そして、今大会のエントリー全29台のうち最多の11台を占めるLM GTクラスの予選はミシュラン・パートナーチームのコルベット・レーシングが圧倒しました。No.3 コルベットC6 ZR1(J.マグヌッセン/A.ガルチア)がマグヌッセンのアタックによって1分15秒478を叩き出してクラストップ(予選総合12位)。予選クラス2位はチームメイトのNo.4 コルベットC6 ZR1(O.ギャビン/T.ミルナー)で、ギャビンが1分15秒782をマークしました。1分16秒の壁を破ったのはこの2台のみ。また、マグヌッセンのタイムは予選におけるサーキットレコードとなりました。予選クラス3位はNo.55 BMW E92 M3(J.ミュラー/B.オーバーレン)で、タイムは1分16秒011でした。

 

■決勝レース

 7月22日日曜日正午、2時間45分で争われる決勝レースがスタートしました。まずトップに立ったのはNo.16 ローラB12/60・マツダのC.ダイソン。2番手にはNo.6 HPD ARX-03a・ホンダのL.ルーアがつけましたが、スタートから6周をこなしたところでルーアがダイソンをかわしてトップに。以後、No.6 HPD・ホンダがレースをコントロールしました。

 

 LM P2クラスでは序盤から激しいトップ争いが繰り広げられました。まずレースをリードしたのはNo.37 モーガン・ニッサンのD.ハイネマイヤー・ハンソンでしたが、スタートから18分が経過したところでNo.055 HPD ARX-03b・ホンダを駆るS.タッカーが前へ。しかし、その約9分後にはNo.37 モーガン・ニッサンがNo.055 HPD・ホンダをかわしてトップに返り咲きました。

 

 LM GTクラスは、No.3 コルベットC6 ZR1のA.ガルチアがレース序盤をリードしましたが、スタートから50分を経過したところでNo.02 フェラーリF458イタリアのG.コスモがトップへ。さらにその34分後にはNo.45 ポルシェ911 GT3 RSRを駆るJ.ベルグマイスターが首位を奪いました。

 

 スタートから1時間45分が経過し、フィニッシュ予定時刻まで残り1時間となった時点の順位は、1位がNo.6 HPD・ホンダ(K.グラフ)、2位がNo.16 ローラ・マツダ(C.ダイソン)、3位がNo.37 モーガン・ニッサン(M.プローマン)でLM P2クラスのトップ、4位がNo.055 HPD・ホンダ(C.ブシュ)でLM P2の2位というオーダー。LM GTクラスは、トップがNo.45 ポルシェ(J.ベルグマイスター)で総合10位、2位がNo.3 コルベットC6(J.マグヌッセン)、3位がNo.44 ポルシェ(A.ラリー)となっていました。

 

 その後、No.055 HPD・ホンダのC.ブシュがNo.37 モーガン・ニッサンのM.プローマンを抜いてLM P2クラスのトップに躍り出ましたが、No.055 HPD・ホンダが給油のためにピットに入ったことで順位は再度逆転することに。しかし、ピットアウト後も引き続きNo.055 HPD・ホンダをドライブしたブシュはNo.37 モーガン・ニッサンのプローマンを猛追し、その差を詰めていきました。ところが、チェッカーフラッグまで残り5分となったところで、No.055 HPD・ホンダにストップ&ゴー・ペナルティが課されます。これで勝負は決し、No.37 モーガン・ニッサンがLM P2クラス優勝を飾ることとなりました。

 

 LM GTクラスの優勝争いは最終ラップにまでもつれ込みました。その最終ラップには、No.45 ポルシェ(J.ベルグマイスター)、No.3 コルベット(J.マグヌッセン)、No.01 フェラーリ(J.V.オーバービーク)のオーダーで突入。No.3 コルベットがNo.45 ポルシェに仕掛けようと狙いますが、その後方からNo.01 フェラーリが襲いかかり、ターン5でイン側からNo.3 コルベットをパス。No.45 ポルシェ、No.01フェラーリ、そしてNo.3 コルベットの順でフィニッシュラインを通過しました。ところが、レース終了後の再車検でNo.45 ポルシェに技術規則違反が見つかり、レース結果から除外されることに。その結果、No.01 フェラーリが繰り上がってLM GTクラスウィナーとなりました。

 

 シャシー/エンジン/タイヤのすべてがワンメイク(オレカFLM09/シボレー/ミシュラン)で行われるLM PCクラスには6台が出場しましたが、No.9 B.ジュンケイラ/T.ドリッシー組がクラス優勝を飾り、総合でも6位に食い込みました。

 

 高いエネルギー効率を示したチームを表彰する『ミシュラン・グリーンXチャレンジ』は、プロトタイプカテゴリーではマッスル・ミルク・ピケット・レーシングのNo.6 HPD ARX-03a・ホンダが受賞。GTカテゴリーではコルベット・レーシングのNo.3 コルベットC6 ZR1が前戦に続いて受賞しました。

 

 次戦のALMS第6戦は8月2〜4日にオハイオ州レキシントンのミッドオハイオ・スポーツカー・コースで、やはり2時間45分レースとして開催されます。

 

 なお、ELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)の主催者と、各ル・マン・シリーズの運営にも携わっているル・マン24時間主催者であるACO(Automobile Club de l'Ouest=西部自動車クラブ)は、ELMSの今季残り2戦の開催中止を決定。ALMSの最終戦である「プチ・ル・マン」(10月17〜20日)がALMSとELMSの統一最終戦として開催されることとなりました。

 

イベントカレンダー