【第6戦】

2012年8月 8日

ALMS Rd.06 ミッドオハイオ・スポーツカーチャレンジ

■ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)第6戦ミッドオハイオ・スポーツカーチャレンジ

■2012年8月2〜4日

■ミッドオハイオ・スポーツカーコース(オハイオ州レキシントン):全長3.634km

■決勝レース時間:2時間45分

 

 インディカー・シリーズの第12戦と併催される形で行われたALMS第6戦は、ミシュランタイヤを使用するマッスル・ミルク・ピケット・レーシングのNo.6 HPD ARX-03a・ホンダ(L.ルーア/K.グラフ)が優勝。これで同チームは第2戦ロングビーチ以来負けなしの5連勝を飾ることとなりました。

 

■公式予選

 舞台となったミッドオハイオ・スポーツカーコースは1962年にオープンしたアメリカ有数のロードコースで、全長は3.634km、コーナー数13のサーキットです。

 

 今回のALMS第6戦には計32台がエントリー。その内訳は、プロトタイプカテゴリーのLM P1クラスが3台、LM P2クラスが4台、GTカテゴリーのLM GTクラスが13台、そしてアマチュアレベルのエントラントをメインターゲットとしたチャレンジクラスではプロトタイプ車両を使うLM PCクラスが7台、GT車両を使うLM GTCクラスが5台というものでした。

 

 8月3日金曜日に行われた公式予選でポールポジションを奪ったのはNo.6 HPD ARX-03a・ホンダ(L.ルーア/K.グラフ)で、ルーアが1分11秒019を叩き出してきました。彼らとフロントロウを分け合ったのはダイソン・レーシングチームのNo.16 ローラB12/60・マツダ(C.ダイソン/G.スミス)で、ダイソンが記録した1分11秒715が予選でのベストタイムでした。

 

 LM P2クラスの予選トップはレベル5モータースポーツのNo.055 HPD ARX-03b・ホンダ(S.タッカー/C.ブシュ)で、ブシュが1分13秒230をマーク。コンクエスト・エンデュランスのNo.37 モーガン・ニッサン(M.プローマン/D.ハイネマイヤー・ハンソン)がクラス2位に続きました。

 

 クラストップから7位までが0.5秒以内にひしめくホットな予選となったのがLM GTクラスです。その中でトップタイムをマークしたのはBMWチームRLLのNo.55 BMW E92 M3(J.ミュラー/B.オーバーレン)で、ミュラーのドライビングによって1分19秒298のクラスコースレコードを記録。No.02 フェラーリF458イタリア(E.ブラウン/G.コスモ)が1分19秒329でクラス2位、No.45 ポルシェ911 GT3 RSR(J.ベルグマイスター/P.ロング)が1分19秒445でクラス3位につけました。

 

 

■決勝レース

 8月4日土曜日、2時間45分のレースはポールポジションからスタートしたNo.6 HPD ARX-03a・ホンダのL.ルーアのリードで始まりました。序盤からハイペースで安定した周回を続け、レースが折り返しを過ぎてもトップを堅守。そのまま楽々逃げ切るかと思われました。

 

 ところが、スタートから1時間35分が経過したところで異変が起きました。No.6 HPD・ホンダがルーティンのピットストップを行い、L.ルーアからK.グラフに交替してピットアウトしようとしたところ、エンジンがすぐに始動せず、コースに復帰するまでに予定外の時間を失ってしまうという事態に見舞われたのです。しかも、約40分後に給油のためにもう一度ピットストップを行った際にも同じトラブルが発生。二度もエンジン始動に手間取る間にNo.16 ローラB12/60・マツダのG.スミスの先行を許すことになりました。

 

 もっとも、ほどなくしてNo.16 ローラ・マツダもルーティンストップを行い、その間に順位は再び逆転。走り出してしまいさえすれば問題はないNo.6 HPD・ホンダはその後もハイペースで飛ばしてNo.16 ローラ・マツダを突き放し、最終的にはライバルを周回遅れにしてフィニッシュ。8月2日木曜日に行われたテスト走行から、2度のプラクティス、予選、決勝前のウォームアップと、すべてのセッションでトップタイムを記録し、決勝レースでも123周のうち108周にわたって首位を走るという圧倒的な強さを見せつけての快勝を収めました。

 

 LM GTクラスは、J.ミュラーが駆るNo.55 BMW E92 M3がポールポジションからまずレースをリードしましたが、やがてP.ロングが駆るNo.45 ポルシェ911 GT3 RSRがトップへ。しかし、24周目から30周まで続いたセーフティカーランによってNo.45 ポルシェのリードはなくなり、さらにピットストップのタイミングによってT.ミルナーが駆るNo.4 コルベットC6 ZR1がNo.45 ポルシェの前でコースに復帰、クラストップに立つことに。さらには、No.3 コルベットC6 ZR1、No.56 BMW E92 M3、No.02 フェラーリF458イタリアの3台も追いついてきて、6台によるトップ争いへと膨れ上がりました。

 

 そしてフィニッシュまで約1時間となった頃、トップは再びNo.45 ポルシェのものとなっていました。しかし、各チームが最後のルーティンストップを行ったところで再び順位の変動が。先にピットストップを終えたNo.4 コルベットが、トップをキープしたままピットアウトしてきたNo.45 ポルシェをパス。ただし、J.ベルグマイスターの駆るNo.45 ポルシェはO.ギャビンのNo.4 コルベットのテールに食らいつき、このミシュランタイヤ装着車2台による激しいトップ争いがフィニッシュまで続くことになりました。そして最終的には0.283秒という耐久レースらしからぬ僅差でNo.4 コルベットがNo.45 ポルシェを抑え切り、第2戦ロングビーチ、第3戦ラグナセカに続く今季3勝目を飾りました。

 

 なお、今回のレースではLM GTクラスにニューマシンがデビュー。SRTモータースポーツからミシュランタイヤを履いてエントリーした2台のSRTバイパーGTSRで、No.91 K.ウイットマー/D.ファーンバッハー組がクラス10位(総合23位)、No.93 M.グーセンス/T.ケンダル組がクラス12位(総合25位)で完走を果たしました。

 

 LM P2クラスはNo.055 HPD ARX-03b・ホンダとNo.37 モーガン・ニッサンの一騎打ちとなりました。レース序盤はNo.37 モーガン・ニッサンが先行しましたが、ペナルティを受けて後退し、No.055 HPD・ホンダがリード。その後、No.37 モーガン・ニッサンが猛追しましたが7.153秒届かず、No.055 HPD・ホンダがクラス優勝を果たしました。

 

 なお、俳優のパトリック・デンプシーがチームオーナー兼ドライバーを務めるNo.27 ローラB12/87・ジャッド(P.デンプシー/J.フォスター/D.キャメロン)はLM P2予選3位からスタートし、クラス4位(総合9位)でフィニッシュしました。

 

 シャシー/エンジン/タイヤのすべてがワンメイク(オレカFLM09/シボレー/ミシュラン)で行われるLM PCクラスはNo.52 R.ジュンコ/M.フランキティ組が優勝。総合成績でも6位に食い込みました。

 

 高いエネルギー効率を示したチームを表彰する『ミシュラン・グリーンXチャレンジ』は、プロトタイプカテゴリーではコンクエスト・エンデュランスのNo.37 モーガン・ニッサン、GTカテゴリーではBMWチームRLLのNo.55 BMW E92 M3がそれぞれ受賞しました。

 

 次戦のALMS第7戦は8月17〜19日にウィスコンシン州エルカートレイクのロードアメリカで4時間レースとして開催されます。    

 

イベントカレンダー