【第9戦】

2012年9月18日

ALMS Rd.09 VIR240 ミシュラン・パートナーのコルベット・レーシングがGTクラスチャンピオンを決定!

■ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)第9戦VIR240

■2012年9月13日〜15日

■バージニア・インターナショナル・レースウェイ(バージニア州アルトン):全長約5.26km

■決勝レース時間:4時間

 

 ALMS第9戦はマッスルミルク・ピケット・レーシングのNo.6 HPD ARX-03a・ホンダ(L.ルーア/K.グラフ)が今季6勝目をマーク。最激戦区のGTクラスではコルベット・レーシングのNo.4 コルベットC6 ZR1(O.ギャビン/T.ミルナー)が優勝し、ミシュランタイヤを履く彼らは最終戦を待たずにシリーズチャンピオンを決定しました。

 

 今大会の舞台となったバージニア・インターナショナル・レースウェイ(VIR)は1周3.27マイル(約5.26km)、コーナー数17のロードコースで、創設は1957年。ALMSのレース開催は今回が初めてでした。

 

 エントリー総数は31台。トップカテゴリーのP1クラスが3台で、P2クラスも3台。そしてGTクラスは11台、PCクラスとGTCクラスはそれぞれ7台という内訳でした。なお、ミシュランタイヤを装着するのは、P1クラスで1台、GTクラスで6台、そしてタイヤがミシュランのワンメイクとなるPCクラスの全7台を加えた計14台でした。

 

 

■公式予選

 9月14日(金)午後3時30分から公式予選はGTCクラス、GTクラス、PCクラス、そしてP1およびP2クラスの4つのセッションに分けて、それぞれ15分ずつ行われました。

 

 今回もマッスルミルク・ピケット・レーシングのNo.6 HPD ARX-03a・ホンダ(L.ルーア/K.グラフ)が速く、フリープラクティスからトップタイムを連発していましたが、予選ではクラウス・グラフが1分35秒434を叩き出してポールポジションを獲得しました。予選2位には、ガイ・スミスが1分36秒366をマークしたダイソン・レーシングチームのNo.16 ローラB12/60・マツダ(C.ダイソン/G.スミス/J.モーレン)が続きました。

 

 P2クラスの予選トップ(総合4位)はコンクェスト・エンデュランスのNo.37 モーガン・ニッサン(M.プローマン/D.ハイネマイヤー・ハンソン)で、タイムは1分38秒043。シャシー=オレカFLM09、エンジン=シボレー、タイヤ=ミシュランのワンメイクで行われているPCクラスはNo.05 J.ベネット/C.ブラウン組が1分41秒006のタイムで予選トップ(総合7位)となりました。

 

 GTクラスはミシュランを履くエクストリーム・スピード・モータースポーツのNo.01 フェラーリF458イタリア(S.シャープ/J.ヴァン・オーバービーク)が予選トップ。2位はBMWチームRLLのNo.56 BMW E92 M3(J.ハンド/D.ミュラー)、そして3位と4位にはミシュラン・パートナーチームのコルベット・レーシングが送り込むNo.4 コルベットC6 ZR1(O.ギャビン/T.ミルナー)とNo.3 コルベットC6 ZR1(J.マグヌッセン/A.ガルチア)が続きました。

 

 

■決勝レース

 9月15日(土)午後2時30分、4時間で争われる決勝レースの幕が切って落とされると、その直後の第1コーナーで予選3位のNo.20 ローラB11/66・マツダがスピンを喫し、これに数台のマシンが巻き込まれて黄旗が提示されるアクシデントが発生しました。その中にはGTクラス優勝候補の1台、ヤン・マグヌッセンが乗るNo.3 コルベットC6 ZR1も含まれていました。

 

 黄旗は2周目には解除されてレース再開。ポールポジションからスタートしたNo.6 HPD ARX-03a・ホンダのクラウス・グラフは順当にトップに立ち、後続を着実に引き離していきました。2位にはクリス・ダイソンが乗るNo.16 ローラB12/60・マツダが続きますが、No.6 HPD・ホンダのペースにはついていけません。そしてスタートから約1時間経過したところでセーフティーカーランとなった時点で、No.6 HPD・ホンダのグラフは2位以下に1分以上の大差を築き上げていました。

 

 レースの折り返し点となる2時間経過時点でNo.6 HPD・ホンダはドライバー交替を実施。新たに乗り込んだルーカス・ルーアはレース中のサーキットレコードを更新しながら快走を続けました。ここ2戦はトラブルに泣いたマッスルミルク・ピケット・レーシングでしたが、今回はその鬱憤を晴らす圧倒的なパフォーマンスを披露。結局、スタートからフィニッシュまで一度もトップを明け渡すことなく、2位のNo.16 ローラB12/60・マツダに3周もの差をつけて今季6勝目を挙げました。

 

 P2クラスは、No.37 モーガン・ニッサン(M.プローマン/D.ハイネマイヤー・ハンソン)、No.95 HPD ARX-03b・ホンダ(S.タッカー/L.ディアツ/R.ゴンザレス)とのバトルを制したレベル5モータースポーツのNo.055 HPD ARX-03b・ホンダ(S.タッカー/C.ブシュ)が優勝。同車は予選後にタイヤを交換したことからグリッド最後尾からのスタートを余儀なくされましたが、果敢な追い上げの末にトップに立ち、最終的には2位のNo.37 モーガン・ニッサンに約28秒差を築いて勝利しました。

 

 GTクラスは、ヨハンヌ・ヴァン・オーバービークがスタートドライバーを務めたNo.01 フェラーリF458イタリアがリードを奪い、スタート直後の混乱を辛くも逃れたオリバー・ギャビンが乗るNo.4 コルベットC6 ZR1が追撃。さらに、ヨルグ・ベルグマイスターのNo.45 ポルシェ911 GT3 RSR、ビル・オーバーレンのNo.55 BMW E92 M3、さらにマルコ・ホルツァーのNo.44 ポルシェ911 GT3 RSRらがトップを争います。

 

 25周を終了した時点でGTクラスのトップを行くのはギャビンのNo.4 コルベットC6 ZR1で、2位はヴァン・オーバービークのNo.01 フェラーリF458イタリア、3位にはガイ・コスモのNo.02 フェラーリF458イタリアが上がってきました。そしてスタートから2時間が経過し、レースの半分が終了した時点ではトミー・ミルナーに替わったNo.4 コルベットC6 ZR1がトップを走り、2位にはホルツァーが乗るNo.44 ポルシェ911 GT3 RSR、3位にはジョナサン・サマートンのNo.56 BMW E92 M3がつけていました。

 

 その後、サマートンのNo.56 BMWが一時トップに立ち、ミルナーのNo.4 コルベットとバトルを展開しますが、No.4 コルベットは快調そのもの。スタートから3時間が過ぎたところでルーティンストップを行い、再びギャビンがステアリングを握ってコースに復帰しましたが、99周目には今回の自己ベストとなる1分47秒469をマーク。最終的にNo.4 コルベットは、追撃を試み続けたNo.45 ポルシェに対して約20秒のリードを築きながらフィニッシュしました。この結果、O.ギャビン/T.ミルナーのコンビとコルベット・レーシングは2012年のGTクラスにおけるドライバー、チーム、そしてマニュファクチャラーズの3冠を一気に決定しました。

 

 PCクラスはNo.05 J.ベネット/C.ブラウン組がクラス優勝を飾り、総合でも5位に。そしてクラス3位でフィニッシュしたNo.06 A.ポポウ/T.キンバー・スミス組のアレックス・ポポウがこのPCクラスのドライバーズタイトルを獲得しました。

 

 高いエネルギー効率を示したチームを表彰する『ミシュラン・グリーンXチャレンジ』は、プロトタイプカテゴリーではマッスルミルク・ピケット・レーシングのNo.6 HPD ARX-03a・ホンダ(P1クラス1位、総合1位)、GTカテゴリーがエクストリーム・スピード・モータースポーツのNo.01 フェラーリF458イタリア(GTクラス3位、総合10位)がそれぞれ受賞しました。

 

 全10戦が開催される2012年のALMSも次戦でいよいよフィナーレ。最終戦プチ・ル・マンは10月17〜20日、ジョージア州ブラセルトンのロードアトランタで開催されます。

 

 

     

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