【ALMS 第3戦 モントレー: レポート】

2013年5月15日

ALMS Rd.3 4時間レースでその差6.2秒! マッスルミルク・ピケット・レーシングがレベリオン・レーシングを退け2連勝

 

  • 2013年ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)第3戦アメリカン・ル・マン・モントレー
  • 予選:5月10日/決勝:5月11日
  • マツダ・レースウェイ・ラグナセカ(アメリカ・カリフォルニア州モントレー):全長3.602km
  • 決勝レース時間:4時間

 

 高低差のあるS字コーナーの「コークスクリュー」が特に有名なラグナセカでALMS第3戦が開催され、前年チャンピオンのマッスルミルク・ピケット・レーシングのNo.6 HPD ARX-03a・ホンダ(K.グラフ/L.ルーア)がレベリオン・レーシングのNo.12 ローラB12/60・トヨタ(N.ハイドフェルト/N.ジャニ)を6.352秒という僅差で退けて2連勝を飾りました。また、GTクラスでも上位5台が3秒以内にひしめきながらフィニッシュラインを通過するという激戦が展開されましたが、No.3 コルベットC6 ZR1(J.マグヌッセン/A.ガルチア)が今季初優勝を果たしました。

 

 このレースへのエントリーは、P1クラスとP2クラスがそれぞれ4台、GTクラスが11台、PCクラスが7台、GTCクラスが10台で、総エントリー台数は36台でした。このうち、P1クラスでは3台、P2クラスでは全車、そしてGTクラスでは9台がミシュランタイヤを装着してレースに臨みました(PCクラスとGTCクラスはタイヤがワンメイクとなっています)。

 

 4時間のレースが幕を切って落とされたのは5月11日(土)の午後3時30分。前戦に続いてポールポジションを獲得したレベリオン・レーシングのNo.12 ローラB12/60・トヨタがスタートからトップに立ち、No.6 HPD ARX-03a・ホンダがこれを追撃。各々のスタートドライバーを務めたニック・ハイドフェルトとクラウス・グラフはピットインするまでの約1時間半のスティントを通して数秒の僅差でトップを争い続けました。

 

 その争いはレース後半も続き、それぞれステアリングを引き継いだNo.6 HPD・ホンダのルーカス・ルーアとNo.12 ローラ・トヨタのニール・ジャニが、やはり数秒差の接近戦を繰り広げます。ところが、スタートから2時間7分、83周を終えた時点で、No.12 ローラ・トヨタがコークスクリューでコースオフ。ここでNo.6 HPD・ホンダがリードを奪うことになりました。

 

 その後もNo.6 HPD・ホンダはトップをキープし続けましたが、同車とNo.12 ローラ・トヨタがそれぞれ最後のルーティンのピットストップを行ってコースに復帰してみると、No.12 ローラ・トヨタが前に出ていました。レベリオン・レーシングの素早いピットワークの賜物でした。

 

 しかし、引き続きNo.6 HPD・ホンダのステアリングを握ったルーアが素晴らしいドライビングを見せ、再びコークスクリューでNo.12 ローラ・トヨタをオーバーテイク、再度トップを奪います。しかし、No.12 ローラ・トヨタをドライブするジャニも簡単に引き下がるはずがなく、その後、彼らはポジションを4度も入れ替え合うほどの抜きつ抜かれつのバトルを展開。やがて2台は接触してしまうほどに戦いはヒートアップしました。

 

 No.6 HPD・ホンダはこの接触でダメージを受けたもようで、ルーアは空力と機械的な異変を訴えていました。他方、トップに立ったNo.12 ローラ・トヨタは接触を経ても無傷だったと思われていましたが、実は左フロントタイヤを傷めており、やがてピットイン。これでNo.6 HPD・ホンダがトップに立ちましたが、今度はフィニッシュまで残り約12分となったところでクラッシュ処理のためにセーフティカーが導入されてフルコースコーションとなりました。

 

 そしてレースは残り1周で再スタートが切られたのですが、ここでNo.6 HPD・ホンダをドライブするルーアは猛烈なスパートを見せました。No.12 ローラ・トヨタを一気に突き放し、前戦ロングビーチに続く優勝を獲得。ルーアはALMSでの優勝回数をこれで43とし、史上最多優勝ドライバーとなりました。

 

 出入りの激しい接戦が演じられ続けたP1クラスと同様に、GTクラスもスタートからゴールまで激しい争いが続きました。ポールポジションはNo.62 フェラーリF458イタリア(O.ベレッタ/M.マルチェッリ)が獲得しましたが、スタートでは予選2位のNo.17 ポルシェ911GT3 RSR(W.ヘンツラー/B.セラーズ)が前へ。しかし、上位グループを走行する各車両の間に差はほとんどありません。そして、スタートから46分が経過したところでNo.3 コルベットC6 ZR1のヤン・マグヌッセンがNo.17 ポルシェのブライアン・セラーズをかわしてトップに立ちました。

 

 レースが後半に入っても、No.3 コルベット、No.17 ポルシェの他、No.56 BMW Z4 GTE(D.ミュラー/J.エドワーズ)、No.91 SRTバイパーGTS-R(D.ファーンバッハー/M.グーセンス)などの計8台が9秒以内の差でバトルを展開するという大激戦が続いていました。その中でもNo.3 コルベットはリーダーボードの最上位につけ続けましたが、2位との差が5秒以上に広がることは一度もありませんでした。

 

 それでも、毎回素早いピット作業を見せたコルベット・レーシングのNo.3 コルベットはNo.17 ポルシェを0.982秒差で制して今季初優勝をマーク。3位にはNo.56 BMWが入りましたが、こちらも2位のNo.17 ポルシェとの差は0.754秒という接戦でした。

 

 ただし、No.17 ポルシェはレース後の再車検の結果、順位はそのままで、チームとドライバーのポイントと賞金が剥奪されることになりました。

 

 P2クラスはNo.551 HPD ARX-03b・ホンダ(S.タッカー/M.フランキティ)が優勝し、総合でも3位に入りました。

 

 高いエネルギー効率を示したチームを表彰する『ミシュラン・グリーンXチャレンジ』は、プロトタイプカテゴリーではレベリオン・レーシングのNo.12 ローラB12/60・トヨタが前戦に続いて獲得。GTカテゴリーではクラス4位でフィニッシュしたチーム・ウェスト/AJRボードウォーク・フェラーリのNo.23 フェラーリF458イタリア(B.スウィードラー/T.ベル)がウイナーとなりました。

 

 

   

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