【ALMS 第7戦 ボルティモア GP: レポート】

2013年9月 3日

ALMS Rd.7 マッスルミルク・ピケット・レーシングが3戦を残して2年連続チャンピオンを決定!

 

  • 2013年ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)第7戦グランプリ・オブ・ボルティモア
  • 予選:8月30日/決勝:8月31日
  • ボルティモア市街地コース(メリーランド州ボルティモア):全長3.282km
  • 決勝レース時間:2時間

 

 ALMS第7戦ボルティモアはマッスルミルク・ピケット・レーシングのNo.6 HPD ARX-03a・ホンダ(K.グラフ/L.ルーア)が優勝。同チームはまだ3レースを残す段階でP1クラスのシリーズチャンピオンを決定しました。また、GTクラスではコルベット・レーシングが1-2フィニッシュを飾りました。

 

 今大会には合計33台が出場。トップカテゴリーのP1クラスはマッスルミルク・ピケット・レーシングのNo.6 HPD ARX-03a・ホンダ(K.グラフ/L.ルーア)とダイソン・レーシングチームのNo.16 ローラ・マツダ(C.ダイソン/G.スミス)の2台のみの参戦でしたが、GTクラスではコルベット・レーシング、BMWチームRLL、SRTモータースポーツといったワークス系3チームの6台をはじめとする計11台が覇を競い合う形に。なお、P1クラスとP2クラスでは全車がミシュランユーザー。GTクラスも9台がミシュランタイヤを使用してレースに臨みました。

 

 全10戦のALMSの中で最も短い2時間レースとして開催される予定だった今大会ですが、スタート時に8台が巻き込まれる多重クラッシュが発生していきなり赤旗が提示。中断は1時間に及び、さらにレース時間も1時間に短縮されることになりました。

 

 そして迎えた再スタートでしたが、直後のターン4でまたもアクシデントが発生してすぐイエローコーションに。マッスルミルク・ピケット・レーシングはこの機にマシンをピットに呼び入れ、クラウス・グラフからルーカス・ルーアに交替させて戦列に復帰させました。これにより、No.6 HPD ARX-03a・ホンダは総合13位までポジションを落としましたが、その後急浮上を続けます。そしてフィニッシュ予定時刻まで残り35分となったところで再びイエローコーションとなりましたが、No.6 HPD・ホンダはここでトップに立ちました。

 

 その後、No.6 HPD・ホンダはコース上に出ていた液体に乗ってスリップしコースアウト。これで総合4位まで再び順位を下げることになりました。しかし、そこから同車は再び追い上げを図り、残り時間が13分となったところでNo.16 ローラB11/66・マツダを捉えて再びトップに浮上。追いすがるライバルを3.867秒差で退け、第2戦から負けなしの今季6勝目を飾りました。この結果、マッスルミルク・ピケット・レーシングのクラウス・グラフとルーカス・ルーアのコンビは昨シーズンに続く2年連続シリーズチャンピオンを早々と決めることになりました。

 

 激戦のGTクラスは、予選ではBMWチームRLLの2台が1位&2位を独占。ところが、セッション後の車両検査でNo.56 BMW Z4 GTE(D.ミュラー/J.ハンド)の車高が規定に違反していたことが分かり、同車の予選タイムは抹消に。決勝レースには最後尾からスタートすることになりました。

 

 しかしながら、決勝ではこの車両が大活躍しました。BMWチームRLLはレースがスタートするとすぐにNo.56 BMW Z4 GTEに対してピットインを指示。ジョイ・ハンドからディルク・ミュラーへとドライバー交替を行います。この戦略が功を奏し、No.56 BMWはやがてGTクラスのトップに浮上しました。

 

 その後、レースをリードし続けたミュラーでしたが、その先にはバッドラックが待っていました。4度目のイエローコーションが解除となって再スタートが切られた直後、No.56 BMW Z4 GTEはシケインでラインを外れたプロトタイプクラスの車両に行く手を阻まれる格好に。このとき、背後には2台のコルベットC6 ZR1が迫ってきており、やがてこれら2台がNo.56 BMWを相次いでパス。No.3 コルベットC6 ZR1(J.マグヌッセン/A.ガルチア)がチームメイトであるNo.4 コルベットC6 ZR1(O.ギャビン/T.ミルナー)を0.457秒の僅差で抑えてトップでフィニッシュするとともに、昨年のラグナセカ以来となるコルベット・レーシングによる1-2フィニッシュが実現されることになりました。

 

 なお、先述のNo.56 BMW Z4 GTEはクラス3位でゴール。ポールポジションからスタートしたNo.55 BMW Z4 GTEが4位で続きました。同車はビル・オーバーレンが5周した後、マキシム・マルタンに交替。一時は2位まで上がりましたが、レース終盤にコルベット勢の先行を許す結果となりました。

 

 P2クラスはレベル5・モータースポーツのNo.552 HPD ARX-03b・ホンダ(S.タッカー/G.コスモ/M.フランキティ)が優勝。フランキティにとってはシーズン4度目のP2クラス優勝となりました。

 

 オレカFLM09とコンチネンタルタイヤによるワンメイクのPCクラスはNo.18T.ヌニエズ/C.シアーズ組が優勝。ポルシェ911GT3 CupとヨコハマタイヤによるワンメイクのGTCクラスはNo.44 S.ネイマン/D.ヴォン・モルトケ組が制しました。なお、高いエネルギー効率を示したチームを表彰する『ミシュラン・グリーンXチャレンジ』は今大会では実施されませんでした。

 

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