【Asian LMS 第1戦 インジェ(韓国) 3時間】

2014年7月22日

2年目のアジアンLMS開幕戦は前年王者のOAKレーシングチームTOTALが制す

2014年アジアンLMS(アジアン・ル・マン・シリーズ)開幕戦インジェ

予選:7月19日(土) 決勝:7月20日(日)
インジェ・スピーディウム(韓国・麟蹄郡):全長3.908km
決勝レース時間:3時間
 
 

ル・マン24時間の車両規則を適用し、ミシュランによる出場全車へのタイヤ供給のもとで行われるアジアン・ル・マン・シリーズ。その2年目のシーズンの開幕戦が韓国に昨年オープンしたばかりのインジェ・スピーディウムで開催され、トップカテゴリーのLMP2クラスでは昨年のチャンピオンであるOAKレーシングチームTOTALのNo.1 モーガン・ジャッドが優勝を飾りました。

全5戦が開催される今年のアジアンLMSですが、今回の開幕戦へのエントリー台数は全部で8台と寂しいものでした。その内訳は、トップカテゴリーのLMP2クラスが2台、CNクラスが2台、そしてGTクラスが4台。なお、CNクラスは今年から新たに加わったもので、エントリーレベルのプロトタイプカテゴリーと位置付けられており、FIA(国際自動車連盟)のグループCN規定を満たしてホモロゲーションを取得したカーボン製サバイバルセルを備え、グループN規定の2ℓエンジンを搭載した車両によって争われます。

 

このアジアンLMSでは全クラスにおいて開発タイヤが禁止されており、年間を通してひとつのタイヤメーカーが供給する市販レーシングタイヤを使用します。そして、そのサプライヤーは昨年に続いてミシュランが務めます。

 

 

■公式予選

7月19日(土)の午後3時から全クラス混走による30分間のセッションとして行われた公式予選ですが、ポールポジションは1分23秒889をマークしたOAKレーシングチームTOTALのNo.1 モーガン・ジャッドが獲得。予選2位にはユーラシア・モータースポーツのNo.25 オレカ03・日産が1分24秒087のタイムで続きました。この2台のみのLMP2クラスですが、両車の予選タイム差は0.198秒しかなく、決勝でも好レースが期待されました。

 

予選3位にはCNクラスに出場するクラフト・バンブー・レーシングのNo.77 リジエが1分27秒799のタイムで入りました。他方、CNクラスのもう1台の出場車両であるATLウルフ・アジアのNo.45 ウルフGB08は3回目のフリー走行でガードレールにクラッシュし、修理不能のため決勝参加断念を余儀なくされました。

 

予選4位・GTクラス1位は、日本人ドライバーの土屋武士と松井孝允が参加したAAI-RSTRDAのNo.90 メルセデスベンツSLS AMG GT3が獲得。なお、中国のPYTHONチームからこのGTクラスに出場のNo.7 フェラーリGT3が予選開始早々にクラッシュし、こちらも決勝出場を断念することになりました。

 

 

■決勝レース

7月20日(日)の午後3時に開始された3時間の決勝レースは出走台数がわずか6台という寂しいものになりましたが、その序盤のトップ争いはそれなりに見応えのあるものでした。ポールポジションからスタートしたOAKレーシングチームTOTALのNo.1 モーガン・ジャッドをユーラシア・モータースポーツのNo.25 オレカ03・日産がオープニングラップのうちにパス。No.25ユーラシア・モータースポーツのスタートドライバーを務めたリチャード・ブラッドレーが力強いドライビングを見せて、デビッド・チェンが乗るNo.1 OAKレーシングチームTOTALに1分近いリードを築き上げました。

 

しかし、両車の2人目のドライバーではNo.1 OAKレーシングチームTOTALのステアリングを握った中国人ドライバーのホー・ピン・タンのペースが断然速く、No.25 ユーラシア・モータースポーツをかわすと今大会の最速ラップとなる1分25秒148をマークしながらリードを拡大していきました。

 

そしてレース終盤、単独2位となったNo.25 ユーラシア・モータースポーツはメカニカルトラブルを抱え、それが原因によるコースアウトを喫してリタイアに追い込まれることに。これにより、ディフェンディングチャンピオンであるNo.1 OAKレーシングチームTOTALが余裕の開幕戦優勝を飾ることとなりました。

 

すべてAAI-RSTRDAから出場の3台によって争われる格好となったGTクラスは、レース序盤はNo.90 メルセデスベンツSLS AMG GT3がトップを走りましたが、やがて日本人ドライバーの阪口良平が台湾人ドライバーのハンチェン・チェンおよびドイツ人ドライバーのマルコ・シーフリートと組んでドライブしたNo.92 BMW Z4が先行。そのまま逃げ切ってクラス優勝を遂げました。

 

CNクラス唯一の出場車両となったクラフト・バンブー・レーシングのNo.77 リジエはレース前半でトラブルを抱え、その修理のために長い時間をピットの中で過ごすことになりましたが、再スタートを切って完走を果たし、自ずとクラス優勝となりました。

 

なお、このアジアンLMSの次のレースであるシリーズ第2戦の舞台は日本。8月31日(日)に富士スピードウェイで3時間の決勝レースが開催されます。

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