【ELMS 第3戦 レッドブルリンク 4時間】

2014年7月22日

前年王者のシニアテック・アルピーヌが今季初優勝

2014年ELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)第3戦レッドブルリンク

予選:7月20日(日) 決勝:7月20日(日)
レッドブルリンク(オーストリア):全長4.326km
決勝レース時間:4時間
 
 

ELMS第3戦レッドブルリンク4時間が開催され、同シリーズのトップカテゴリーであるLMP2クラスでは昨年のチャンピオンチーム、シニアテック・アルピーヌから出場したNo.36 アルピーヌA450b・日産が今季初優勝。LMGTEクラスではAFコルセのNo.55 フェラーリF458イタリアが開幕戦シルバーストーン4時間に続く2勝目を挙げました。

今大会の出場台数の合計は33台。LMP2クラスが8台、LMGTEクラスが13台、GTCクラスが12台という内訳でした。このELMSのLMP2クラスにシリーズ参戦しているミシュランユーザーはセバスチャン・ローブ・レーシングのみですが、同チームは今大会を欠場。したがって、今大会のLMP2クラスへのミシュラン装着車の出場はありませんでした。一方、LMGTEクラスでは出場13台のうち12台がミシュランタイヤを装着。そしてGTCクラスのタイヤはワンメイクとなっており、今シーズンはミシュランタイヤが使用されています。

 

■公式予選

ELMSは原則的に公式予選と決勝レースを1日で開催するスケジュールで行われています。そして今大会の公式予選は7月20日(日)の午前9時30分から、まずLMGTEクラスとGTCクラスのセッションが20分間、続いてLMP2クラスのセッションが20分間行われました。予選開始時の天候は晴れで路面はドライ、気温21℃、路面温度27℃というコンディションでした。

 

LMGTEクラスは前戦の第2戦イモラ4時間で優勝を飾ったSMPレーシングのNo.72 フェラーリF458イタリアがアンドレア・ベルトリーニのアタックによってポールポジションを獲得。これに続いたのは、助っ人参加したポルシェのワークスドライバーであるリヒャルト・リーツがタイムアタックを担当したプロトン・コンペティションのNo.77 ポルシェ911 GT3 RSRでした。

 

GTCクラスは前戦をポールtoフィニッシュで制しているフォーミュラ・レーシングのNo.60 フェラーリF458イタリアGT3が最速。そのタイムを叩き出したのは、アメリカのUSCC(ユナイテッド・スポーツカー選手権)でコルベット・レーシングのコルベットC7.Rを駆ってGTLMクラスでランキングトップを快走中で、今回はやはり助っ人参加のヤン・マグヌッセンでした。

 

LMP2クラスも前戦のウィナーであるJOTAスポーツのNo.38 ザイテックZ11SN・日産がトップタイム。予選2位にはレース・パフォーマンスのNo.34 オレカ03・ジャッドがつけましたが、No.38 JOTAスポーツのタイムは約0.5秒も速く、突出していました。

 

公式予選結果(各クラストップ3)

■LMP2クラス
1.  No.38 JOTAスポーツ(ザイテックZ11SN・日産)  1:23.078
2.  No.34 レース・パフォーマンス(オレカ03・ジャッド)  1:23.561
3.  No.46 ティリエby TDSレーシング(リジェJS P2・日産)  1:23.613
■LMGTEクラス
1.  No.72 SMPレーシング(フェラーリF458イタリア)  1:29.286
2.  No.77 プロトン・コンペティション(ポルシェ911 GT3 RSR)  1:29.499
3.  No.85 ガルフ・レーシングUK(アストンマーチン・ヴァンテージV8)  1:29.887
■GTCクラス
1.  No.60 フォーミュラ・レーシング(フェラーリF458イタリアGT3)  1:30.647
2.  No.98 ARTグランプリ(マクラーレンMP4 12C GT3)  1:30.816
3.  No.95 AFコルセ(フェラーリF458イタリアGT3)  1:30.963

 

 

■決勝レース

午後2時ちょうどの決勝スタート時刻のレッドブルリンク上空は、若干の雲はあったものの青空が広がっており、気温は31℃、路面温度は40℃にまで上昇していました。

 

まずリードを奪ったのはポールポジションからスタートしたJOTAスポーツのNo.38 ザイテックZ11SN・日産で、これをレース・パフォーマンスのNo.34 オレカ03・ジャッドやシニアテック・アルピーヌのNo.36 アルピーヌA450b・日産が追撃。予選ではやや飛び抜けた速さを見せていたNo.38 JOTAスポーツでしたが、決勝ではNo.34 レース・パフォーマンスとNo.36 シニアテック・アルピーヌが互角に走ってきて、この3台がルーティンストップのたびにポジションを入れ換え合いながらトップ争いを繰り広げていきました。

 

この3台のバトルは秒差を争う耐久レースらしからぬものでした。そしてフィニッシュまで残り40分というところで、トップを行くNo.38 JOTAスポーツと2位につけるNo.36 シニアテック・アルピーヌはほぼ同時に最後のピットストップを実施。すると132周目、No.36 シニアテック・アルピーヌがNo.38 JOTAスポーツをコース上でオーバーテイクすることに成功します。オリバー・ウェブが乗るNo.36 シニアテック・アルピーヌはそのままリードを広げて逃げ切り、ディフェンディングチャンピオンにふさわしい力強い戦いぶりで今季初優勝を手中にしました。

 

LMGTEクラスは、ポールポジションからスタートしたSMPレーシングのNo.72 フェラーリF458イタリアがまずは先行しましたが、3周目にガルフ・レーシングUKのNo.85 アストンマーチン・ヴァンテージV8がトップを奪い、レース前半を圧倒。2位以下に20秒以上の差をつけて首位をキープしました。ところがレース中盤、同車は長時間のピットストップを強いられて後退。代わって、予選クラス12位から追い上げてきたAFコルセのNo.55 フェラーリF458イタリアがトップに立ちました。これをケセル・レーシングのNo.81 フェラーリF458イタリアが追いましたが、No.55 AFコルセは30秒近いマージンを保って優勝、今季2勝目をマークしました。

 

No.81 ケセル・レーシングは2戦連続の2位に。3位にはJMWモータースポーツのNo.66 フェラーリF458イタリアが入りました。予選ではトップ3の車両がフェラーリ、ポルシェ、アストンマーチンと異なっていたLMGTEクラスですが、決勝ではトップ6をフェラーリF458イタリア勢が占める結果となりました。

 

GTCクラスはSMPレーシングのNo.73 フェラーリF458イタリアGT3が優勝。2位にも同チームのNo.71 フェラーリF458イタリアGT3が入って、SMPレーシングの1-2フィニッシュとなりました。3位にはAFコルセのNo.95 フェラーリF458イタリアが続き、このクラスも表彰台はフェラーリF458イタリア勢によって独占されました。

 

決勝結果(各クラストップ3)

■LMP2クラス
1.  No.36 シニアテック・アルピーヌ(アルピーヌA450b・日産)  160周
2.  No.38 JOTAスポーツ(ザイテックZ11SN・日産)  160周
3.  No.34 レース・パフォーマンス(オレカ03・ジャッド)  160周
■LMGTEクラス
1.  No.55 AFコルセ(フェラーリF458イタリア)  153周
2.  No.81 ケセル・レーシング(フェラーリF458イタリア)  153周
3.  No.66 JMWモータースポーツ(フェラーリF458イタリア)  153周
■GTCクラス
1.  No.71 SMPレーシング(フェラーリF458イタリアGT3)  151周
2.  No.73 SMPレーシング(フェラーリF458イタリアGT3)  + 1周
3.  No.95 AFコルセ(フェラーリF458イタリアGT3)  + 1周

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