【USCC 第9戦 インディアナポリス】

2014年7月28日

ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rが待望の今シーズン初優勝をマーク!

2014年USCC(ユナイテッド・スポーツカー選手権)第9戦インディアナポリス

予選:7月24日(木)/決勝:7月25日(金)
インディアナポリス・モータースピードウェイ(インディアナ州インディアナポリス):全長3.925km
決勝レース時間:2時間45分
 
 

USCC(ユナイテッド・スポーツカー選手権)第9戦が行われ、同シリーズで唯一自由なタイヤ競争が実施されているGTLMクラスではミシュラン・パートナーチームであるSRTモータースポーツのNo.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-R(J.ボマリート/K.ウイットマー)が今季初優勝を飾りました。

 

舞台となったインディアナポリス・モータースピードウェイはインディ500マイルの開催で有名ですが、オーバルコースで行われるインディ500に対して、このUSCCはオーバルコースの一部とインフィールドにあるロードコースを組み合わせたターン数14のグランプリロードコースを使って開催されました。

 

出場台数はトータルで48台。P(プロトタイプ)クラスが11台、PC(プロトタイプ・チャレンジ)クラスが10台、GTLM(GTル・マン)クラスが10台、GTD(GTデイトナ)クラスが17台という内訳でした。このうち、ミシュランがタイヤ供給を行っているのは唯一自由なタイヤ競争が実施されているGTLMクラスのみで、9台がミシュランタイヤを装着して今大会に臨みました。

 

 

■公式予選

全部で4つのクラスがあるUSCCですが、今大会の公式予選は各クラスの走行時間をすべて別個に設け、15分間ずつのセッションで行われました。

 

そしてGTLMクラスの予選はトップから7位までが実に0.4秒差の中でひしめく接戦となりました。その中でポールポジションを奪ったのはリズィ・コンペティツィオーネのNo.62 フェラーリF458イタリア。同車のタイムアタックを担当したのは、このコースで行われたF1アメリカGPの2008年大会で3位表彰台に立っているジャンカルロ・フィジケラでした。

 

予選2位を得たのはジョン・エドワーズがアタックしたBMWチームRLLのNo.56 BMW Z4 GTEで、前戦ボーマンビルではポールポジションを獲得したSRTモータースポーツのNo.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rがジョナサン・ボマリートのタイムアタックにより予選3位で続きました。

 

公式予選結果(GTLMクラス トップ6)

1.  No.62 フェラーリF458イタリア(G.フィジケラ/P.カファー)  1:22.378
2.  No.56 BMW Z4 GTE(D.ミュラー/J.エドワーズ)  1:22.442
3.  No.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-R(J.ボマリート/K.ウイットマー)  1:22.491
4.  No.91 ダッヂ・バイパーSRT GTS-R(D.ファーンバッハー/M.グーセンス)  1:22.503
5.  No.55 BMW Z4 GTE(B.オーバーレン/A.プリオール)  1:22.563
6.  No.3 コルベットC7.R(J.マグヌッセン/A.ガルチア)  1:22.593

 

 

■決勝レース

2時間45分で争われる決勝レースは7月25日(金)の午後5時45分にスタートが切られました。

 

GTLMクラスでまずリードを奪ったのはポールポジションから出たリジ・コンペティツィオーネのNo.62 フェラーリF458イタリアでしたが、やがてBMWチームRLLのNo.56 BMW Z4 GTEが前へ。しかしジャンカルロ・フィジケラが乗るNo.62 フェラーリはジョン・エドワーズがステアリングを握るNo.56 BMWを抜き返し、トップに返り咲いてみせました。

 

その後、No.56 BMW Z4 GTEは他車との接触によって右フロントにダメージを負い、ペースを維持できなくなって後退していきました。また、予選5位からスタートして2位にまでポジションを上げていったBMWチームRLLのもう1台、No.55 BMW Z4 GTEもPクラス車両と接触。リアに負ったダメージの修理のためにピットインを余儀なくされてしまいました。

 

レースはスタートから35分の間に3度もフルコースコーションとなってセーフティカーが入るという荒れ模様でしたが、3度目のフルコースコーションの際にNo.62 フェラーリF458イタリアはやや早めの給油を行い、その間にポルシェ・ノースアメリカのNo.911 ポルシェ911 RSRがトップに立ちました。その後、同車はハイペースでの走行を安定して続け、開幕戦のデイトナ24時間以来となる勝利に向けて突き進みました。

 

ところが、レース終了まで1時間を切ったところでNo.911 ポルシェ911 RSRを痛恨のエンジントラブルが襲います。同車は成す術もなくリタイアに追い込まれてしまいました。そして、代わってトップに繰り上がったのはSRTモータースポーツのNo.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rでした。同車はレース前半のうちに何度か他車との接触を経験しながら4位あたりを走行していましたが、クノ・ウイットマーからジョナサン・ボマリートに交替するとペースアップ。着実にポジションを上げて行くと、No.911 ポルシェの自滅を受けてトップに立ち、最終的には約10秒のリードを保ってフィニッシュしました。

 

ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rは第7戦ワトキンスグレンから性能調整の変更を受け、車重は15kg引き上げられながらもエンジン吸気リストリクターの径が0.3㎜拡大されたことでパフォーマンスが向上していましたが、注目度の高いインディで待望の今シーズン初優勝を飾ることとなりました。

 

2位に入ったのはNo.62 フェラーリF458イタリアで、ピエール・カファーはシートポジションが合わずに苦労を強いられましたが、ポルシェ・ノースアメリカのもう1台、No.912 ポルシェ911 RSRの追撃を0.348秒差で退けました。

 

インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースは距離が短く、GTLMクラスのラップタイムは1分25秒前後ですが、その中で7位までが優勝車両と同一周回でフィニッシュ。同クラスの競争レベルの高さを印象づけました。

 

決勝結果(GTLMクラス トップ6)

1.  No.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-R(J.ボマリート/K.ウイットマー)  105周
2.  No.62 フェラーリF458イタリア(J.フィジケラ/P.カファー)  105周
3.  No.912 ポルシェ911 RSR(P.ロング/M.クリステンセン)  105周
4.  No.3 コルベットC7.R(J.マグヌッセン/A.ガルチア)  105周
5.  No.4 コルベットC7.R(O.ギャビン/T.ミルナー)  105周
6.  No.55 BMW Z4 GTE(B.オーバーレン/A.プリオール)  105周

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