【USCC 第10戦 ロードアメリカ】

2014年8月12日

フルコースコーション6回の乱戦を制し、フィジケラ/カファー組のリズィ・コンペティツィオーネが今季初優勝!

2014年USCC(ユナイテッド・スポーツカー選手権)第10戦 ロードアメリカ

予選:8月9日(土)/決勝:8月10日(日)
ロードアメリカ(ウィスコンシン州エルクハート・レイク):全長6.515km
決勝レース時間:2時間45分
 
 

非オーバルコースとしては米国屈指の伝統を持つロードアメリカでUSCC第10戦が開催され、同シリーズで唯一自由なタイヤ競争が行われているGTLMクラスでは、前戦で2位入賞を果たしたリズィ・コンペティツィオーネのNo.62 フェラーリF458イタリア(G.フィジケラ/P.カファー)が6回もフルコースコーションとなる荒れたレースを制して今季初優勝を果たしました。

 

今大会の全出場台数は48台。その内訳は、P(プロトタイプ)クラスが13台、PC(プロトタイプ・チャレンジ)クラスが9台、GTLM(GTル・マン)クラスが10台、GTD(GTデイトナ)クラスが16台というものでした。このうち、ミシュランがタイヤ供給を行っているのは唯一自由なタイヤ競争が実施されているGTLMクラスのみで、9台がミシュランタイヤを装着して今大会に臨みました。

 

■公式予選

通常のUSCC戦と同様、今大会の公式予選は4つのクラスを独立して行い、それぞれ15分間ずつのセッションとして実施されました。

 

そしてGTLMクラスで最速タイムを叩き出したのはジョン・エドワーズがタイムアタックを担当したBMWチームRLLのNo.56 BMW Z4 GTEでしたが、0.066秒という僅差でジョナサン・ボマリートがドライブしたSRTモータースポーツのNo.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rが予選2位となり、さらに0.117秒差でマーク・グーセンスが乗り込んだ僚友車のNo.91 ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rが続きました。

 

ポイントランキングでトップを独走するコルベット・レーシングのNo.3 コルベットC7.Rは予選8位に終わりましたが、それでもポールポジションを奪ったNo.56 BMW Z4 GTEに対して1秒弱のタイム差。他方、前戦インディアナポリスで初のポールポジションを獲得したリズィ・コンペティツィオーネのNo.62 フェラーリF458イタリアはポールから1.4秒落ちのタイムで予選9位に沈みました。

 

公式予選結果(GTLMクラス トップ6)

1.  No.56 BMW Z4 GTE(D.ミュラー/J.エドワーズ)  2:03.747
2.  No.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-R(J.ボマリート/K.ウイットマー)  2:03.813
3.  No.91 ダッヂ・バイパーSRT GTS-R(D.ファーンバッハー/M.グーセンス)  2:03.930
4.  No.55 BMW Z4 GTE(B.オーバーレン/A.プリオール)  2:03.964
5.  No.912 ポルシェ911 RSR(P.ロング/M.クリステンセン)  2:04.550
6.  No.4 コルベットC7.R(O.ギャビン/T.ミルナー)  2:04.650

 

 

■決勝レース

8月10日(日)の午後2時15分にスタートが切られた決勝レースは、アクシデントが多発し、6度もセーフティカーが導入されてフルコースコーション(コース全域における追い越し禁止状態)となり、2時間45分のレース時間のうち自由な追い越しが認められた状態での走行が行われていたのは1時間13分だけというレースになりました。

 

GTLMクラスのポールポジションからスタートしたNo.56 BMW Z4 GTEは、レースが始まって最初に起こったアクシデントに巻き込まれるという不運に見舞われました。前方で発生したプロトタイプカー同士のアクシデントを避け切れず、左フロントに軽いダメージを受けてしまったのです。このアクシデントにより最初のフルコースコーションとなり、その間にNo.56 BMWはピットに入って修理を行いました。

 

また、No.3 コルベットC7.Rはコース上の異物によってタイヤを傷めたことから遅れたほか、チームメイトのNo.4 コルベットC7.Rがピットレーン出口のシグナルが赤だったにもかかわらずコースへと出てしまったことからペナルティを受けて後退。コルベット・レーシングにとっては散々なレースとなりました。

 

多発するアクシデントによる混乱をよそに、GTLMクラスは予選2位からスタートしたNo.91 ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rがレースを引っ張り続けました。ところが、レース中盤を迎えたところで5位を走行していたNo.62 フェラーリF458イタリアが、24周目に行った通算2度目のピットストップを終えたところで一躍トップに立ちます。猛烈な速さで作業をやってのけたリズィ・コンペティツィオーネのクルーの勝利でした。同チームはその後、41周目に行ったピット作業も素早くこなし、トップを走り続けました。

 

そのNo.62 フェラーリF458イタリアに、序盤のアクシデントによる遅れを挽回してきたNo.56 BMW Z4 GTEが迫ってきました。レースは最後の20分の間にも2度のフルコースコーションがあるという波乱の様相でしたが、おかげでNo.56 BMWはNo.62 フェラーリの真後ろにつけることに。そして、ひとつ目のコーション開けのリスタートを迎えると、ディルク・ミュラーがドライブするNo.56 BMWは猛然とライバルに並びかけましたが、ピエール・カファーがステアリングを握るNo.62 フェラーリはこれを何とかしのぎ切りました。

 

そして残り11分、このレース最後のフルコースコーションが解除されると、トップを行くカファーのNo.62 フェラーリはラストスパートをかけました。そして最後は2位に1.588秒差をつけてフィニッシュ。ジャンカルロ・フィジケラとカファーのコンビがドライブするリズィ・コンペティツィオーネのNo.62 フェラーリF458イタリアがシリーズ初優勝を達成しました。

 

一方、ミューラーのNo.56 BMW Z4 GTEはNo.62 フェラーリとの間にPCクラスの車両が挟まる形となったこともあってカファーのスパートについていけず、逆にジョナサン・ボリマートが乗るNo.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rに迫られてサイドbyサイドのバトルを強いられました。それでも巧者のミュラーはボマリートのアタックを抑え切って2位でゴール。BMWチームRLLが今季5度目の表彰台を獲得しました。

 

決勝結果(GTLMクラス トップ6)

1.  No.62 フェラーリF458イタリア(J.フィジケラ/P.カファー)  61周
2.  No.56 BMW Z4 GTE(D.ミュラー/J.エドワーズ)  61周
3.  No.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-R(J.ボマリート/K.ウイットマー)  61周
4.  No.91 ダッヂ・バイパーSRT GTS-R(D.ファーンバッハー/M.グーセンス)  61周
5.  No.912 ポルシェ911 RSR(P.ロング/M.クリステンセン)  61周
6.  No.3 コルベットC7.R(J.マグヌッセン/A.ガルチア)  61周

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