【ELMS 第4戦 ポールリカール 4時間】

2014年9月16日

ニューブラッド by モーランド・レーシングがELMS今季4戦目にして4番目のウイナーに

2014年ELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)第4戦ポールリカール

予選:9月14日(日) 決勝:9月14日(日)
ポールリカール・サーキット(フランス):全長5.861km
決勝レース時間:4時間
 
 

約2カ月ぶりのELMSイベントとなったシリーズ第4戦がフランスのポールリカールで開催され、トップカテゴリーのLMP2クラスではニューブラッドby モーランド・レーシングのNo.43 モーガン・ジャッドが今季初優勝。LMGTEクラスではAFコルセのNo.55 フェラーリF458イタリアが今季3勝目をマークしました。

 

今大会の参加総数は前戦レッドブルリンクより5台多い38台。その内訳は、LMP2クラスが10台、LMGTEクラスが13台、GTCクラスが15台というものでした。LMP2クラスにおけるミシュランユーザーはセバスチャン・ローブ・レーシングのNo.24 オレカ03R・日産のみでしたが、LMGTEクラスでは全13台中12台がミシュランタイヤを装着。そしてGTCクラスのタイヤはワンメイクとなっており、今シーズンはミシュランが使用されています。

 

■公式予選

ELMSは原則的に公式予選と決勝レースを1日で開催するスケジュールで行われており、今大会の公式予選は9月14日(日)の午前9時00分からGTカテゴリー2クラスのセッションが20分間、そして午前9時30分からLMP2クラスのセッションが20分間でそれぞれ行われました。天候は晴れで路面はドライ、気温20℃、路面温度22℃というコンディションでした。

 

LMP2クラスでポールポジションを奪ったのはマーフィー・プロトタイプスのNo.48 オレカ03R・日産で、ナサナエル・ベルトンが1分47秒837をマーク。これに続いたのはハリー・ティンクネルがタイムアタックを担当したJOTAスポーツのNo.38 ザイテックZ11SN・日産でしたが、ベルトンの最速タイムに対して約0.3秒遅れとやや水を開けられました。

 

LMGTEクラスはアンドレア・ベルトリーニがタイムアタッカーを務めたSMPレーシングのNo.72 フェラーリF458イタリアが今季3度目となるポールポジションを獲得。これにジャコモ・ピッチーニが予選を走ったケセル・レーシングのNo.80 フェラーリF458イタリアが約0.2秒差で続きました。

 

公式予選結果(各クラス トップ3)

■LMP2クラス
1.  No.48 マーフィー・プロトタイプス(オレカ03R・日産)  1:47.837
2.  No.38 JOTAスポーツ(ザイテックZ11SN・日産)  1:48.126
3.  No.43 ニューブラッドby モーランド・レーシング(モーガン・ジャッド)  1:48.420
■LMGTEクラス
1.  No.72 SMPレーシング(フェラーリF458イタリア)  1:55.691
2.  No.80 ケセル・レーシング(フェラーリF458イタリア)  1:55.887
3.  No.55 AFコルセ(フェラーリF458イタリア)  1:55.911
■GTCクラス
1.  No.71 SMPレーシング(フェラーリF458イタリアGT3)  1:57.336
2.  No.98 ARTグランプリ(マクラーレンMP4 12C GT3)  1:57.513
3.  No.95 AFコルセ(フェラーリF458イタリアGT3)  1:57.745

 

 

■決勝レース

4時間の決勝レースは9月14日(日)の午後1時ちょうどにスタート。天候は崩れることなく、路面はドライコンディションをキープ。気温は23℃、路面温度は25℃となっていました。

 

レース序盤をリードしたのはポールポジションからスタートしたマーフィー・プロトタイプスのNo.48 オレカ03R・日産でした。これにJOTAスポーツのNo.38 ザイテックZ11SN・日産とニューブラッドby モーランド・レーシングのNo.43 モーガン・ジャッドが続いてトップ争いを展開。やがて、予選は5位に終わっていたシニアテック・アルピーヌのNo.36 アルピーヌA450b・日産が追い上げを実らせてトップ3に割って入っていきました。

 

スタートから2時間が経過し、レースが折り返しを迎えた時点では、No.43 ニューブラッドby モーランド・レーシングがトップを走り、No.36 シニアテック・アルピーヌが続くというオーダーに。戦略の良さも手伝って前年のELMSチャンピオンチームはNo.43 ニューブラッドby モーランド・レーシングにプレッシャーをかけていきましたが、その後方にはピットストップ等の兼ね合いでポジションを落としていたところから巻き返してきていたNo.48 マーフィー・プロトタイプスが迫ってきていました。そしてライバルがトラフィックに引っかかったところをチャンスとして生かしてオーバーテイクを敢行。No.48 マーフィー・プロトタイプスが2位に浮上し、No.36 シニアテック・アルピーヌは3位へと後退しました。

 

4時間のレースもフィニッシュまで残り45分を切ったあたりでLMP2クラスの各車は続々と最後のピットストップを実施しました。このとき、トップを走るNo.43 ニューブラッドby モーランド・レーシングに対して数秒差にまで迫っていたNo.48 マーフィー・プロトタイプスがエンジンを停止させないまま燃料補給を行ってしまうという痛恨のミスを犯します。これにより彼らにはドライブスルーペナルティが科せられ、No.36 シニアテック・アルピーヌが2位に再浮上しました。

 

後方で起こっていたいろいろな動きをよそに、No.43 ニューブラッドby モーランド・レーシングは安定したドライビングを続け、レース中盤以降、トップの座を譲ることはありませんでした。そして、元F1ドライバーのクリスチャン・クリエン、ギャリー・ヒルシュ、ピエール・ラゲのトリオは今季初優勝を飾り、今シーズンのELMSのLMP2クラスでは毎戦異なるウイナーが誕生するという記録が今回も更新されることとなりました。

 

2位はNo.36 シニアテック・アルピーヌで、優勝したNo.43 ニューブラッドby モーランド・レーシングを最終的には5.5秒差にまで追い上げていました。また、3位に終わったNo.48 マーフィー・プロトタイプスにしても優勝車両に対するビハインドは18.8秒に過ぎず、ピットストップ時のミスがなければ十分勝機があったと言えるレースでした。

 

なお、LMP2クラスで唯一のミシュラン・パートナーチームであるセバスチャン・ローブ・レーシングは前戦を欠場していましたが、今大会にはシーズン当初から同チームのNo.24 オレカ03R・日産をドライブするヴァンサン・カピレールに、アンドレア・ローダとアルスール・ピックという若手ふたりを加えた新しいドライバーラインアップで出場しました。予選はピックがタイムアタックを担当して6位となり、決勝レースはピック→ローダ→カピレールと乗リ継ぎながら着実に走行、予選結果と同じ6位というポジションでレースを終えました。

 

LMGTEクラスはガルフ・レーシングUKのNo.86 ポルシェ911 RSRがレース前半をリードしましたが、ピットでの違反行為によりペナルティが科されて後退。やがてトップに立ったのは、レース序盤は5位を走っていたところからじりじりポジションを上げてきたAFコルセのNo.55 フェラーリF458イタリアで、ATレーシングのNo.56 フェラーリF458イタリアを約9秒差で退けてクラス首位でフィニッシュ。開幕戦シルバーストーン4時間と第3戦レッドブルリンク4時間も制している同車が今季3勝目を飾りました。

 

決勝結果(各クラス トップ3)

■LMP2クラス
1.  No.43 ニューブラッドby モーランド・レーシング(モーガン・ジャッド)  125周
2.  No.36 シニアテック・アルピーヌ(アルピーヌA450b・日産)  125周
3.  No.48 マーフィー・プロトタイプス(オレカ03R・日産)  125周
■LMGTEクラス
1.  No.55 AFコルセ(フェラーリF458イタリア)  119周
2.  No.56 ATレーシング(フェラーリF458イタリア)  119周
2.  No.66 JMWモータースポーツ(フェラーリF458イタリア)  119周
■GTCクラス
1.  No.73 SMPレーシング(フェラーリF458イタリアGT3)  117周
2.  No.60 フォーミュラ・レーシング(フェラーリF458イタリアGT3)  117周
2.  No.98 ARTグランプリ(マクラーレンMP4 12C GT3)  + 1周

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