【USCC 第13戦 ロードアトランタ】

2014年10月 6日

10時間レースにおいてトップ3台が1.7秒差でフィニッシュ! No.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rが初代USCC GTLMクラスチャンピオンに輝く!

2014年USCC(ユナイテッド・スポーツカー選手権)最終戦プチ・ル・マン

予選:10月3日(金)/決勝:10月4日(土)
ロードアトランタ(ジョージア州ブラセルトン):全長4.088km
決勝レース時間:10時間
 
 

USCC(ユナイテッド・スポーツカー選手権)の最終戦プチ・ル・マンが開催され、同シリーズで唯一自由なタイヤ競争が行われているGTLMクラスではミシュランタイヤを使用して今シーズンを戦ったSRTモータースポーツのNo.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rがチームタイトルを決定。そして同車をシーズンを通じてドライブしたジョナサン・ボマリートとクノ・ウイットマーがドライバータイトルを獲得しました。

 

従来のALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)とグランダム(グランドアメリカン・ロードレーシング選手権/公式名称:ロレックス・スポーツカー・シリーズ)が統合されて今年誕生したUSCC。その最終戦となったのは、1998年に初開催され、翌1999年からALMSの一戦として行われてきたレースである「プチ・ル・マン」でした。その舞台となるロードアトランタは1970年9月にオープン。1周4.088kmで、コーナー数は12。“ル・マン”スタイルの耐久レースが開催されるコースの中でも高速サーキットとして知られています。

 

今大会の決勝レースへの出走台数は計51台。その内訳は、P(プロトタイプ)クラスが11台、PC(プロトタイプ・チャレンジ)クラスが11台、GTLM(GTル・マン)クラスが11台、GTD(GTデイトナ)クラスが18台というものでした。ミシュランのタイヤ供給実施クラスは同シリーズで唯一自由なタイヤ競争が認められているGTLMクラスのみで、出走11台中10台がミシュランタイヤを装着して今大会に臨みました。

 

■公式予選

10月3日(金)の午後4時20分より公式予選が始まり、各クラス単独のセッションが15分ずつ行われました。サーキット上空を今にも泣き出しそうな雲が覆っていましたが、雨が降り落ちることはなく、終始ドライコンディションのもとでタイムアタックが繰り広げられました。

 

午後4時40分から行われたGTLMクラスのセッションでは、前戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズを制してポイントランキングトップに浮上したNo.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rを駆るジョナサン・ボマリートがまずは1分19秒744をマーク。これを上回る1分19秒734をチームメイトのマーク・グーセンスが乗るNo.91 ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rが記録してきましたが、ほどなくしてニック・タンディがドライブするポルシェ・ノースアメリカのNo.911 ポルシェ911 RSRが1分18秒922を刻んでトップに。さらにタンディは自己ベストを更新する1分18秒350をマークし、同車としては今季初の、そしてポルシェ・ノースアメリカとしては開幕戦デイトナ24時間以来のポールポジションを獲得しました。

 

これにより、今シーズンのGTLMクラスではその全戦において異なるドライバーがポールタイムを叩き出すという記録が打ち立てられることに。高度な接戦が展開されているGTLMクラスを象徴するような記録樹立となりました。

 

公式予選結果(GTLMクラス トップ6)

1.  No.911 ポルシェ911 RSR(N.タンディ/J.ベルグマイスター/P.ピレ/M.クリステンセン)  1:18.350
2.  No.62 フェラーリF458イタリア(G.フィジケラ/P.カファー/O.ベレッタ)  1:18.687
3.  No.17 ポルシェ911 RSR(W.ヘンツラー/B.セラーズ/M.ホルツァー)  1:18.707
4.  No.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-R(J.ボマリート/D.ファーンバッハー/R.ベル)  1:18.804
5.  No.912 ポルシェ911 RSR(M.クリステンセン/P.ロング/F.バンバー/P.ピレ)  1:18.848
6.  No.3 コルベットC7.R(J.マグヌッセン/A.ガルチア/R.ブリスコー)  1:18.979

 

 

■決勝レース

10時間にわたる決勝レースは10月4日(土)の午前11時15分にスタート。天候は晴れで路面はドライ、気温と路面温度はともに24℃でした。

 

GTLMクラスはニック・タンディが乗り込んでポールポジションからスタートしたポルシェ・ノースアメリカのNo.911 ポルシェ911 RSRが順当にリード。その後方では、BMWチームRLLのNo.56 BMW Z4 GTEが違反スタートによりドライブスルーペナルティを科せられ、後退を余儀なくされてしまいました。

 

そしてスタートから1時間強が経過したところで、それまでトップを走ってきたNo.911 ポルシェ911 RSRをマーク・グーセンスがステアリングを握るSRTモータースポーツのNo.91 ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rがかわしてトップに立ちます。以後しばらくは同車がレースをコントロールしていきましたが、スタートから約1時間50分、70周を終えたところでフルコースコーションに。これでGTLMクラス各車両のギャップがなくなったのを利用して、コーション明けにアントニオ・ガルチアが乗るコルベット・レーシングのNo.3 コルベットC7.RがNo.91 バイパーに迫り、これをかわしてトップに立ちました。

 

スタートから2時間45分、ピットロード出口でGTLMクラスの車両3台によるアクシデントが発生しました。ピットロード出口のシグナルがグリーンに変わるのを待っていたリズィ・コンペツィオーネのNo.62 フェラーリF458イタリアに序盤トップを走っていたNo.911 ポルシェ911 RSRとNo.3 コルベットC7.Rが追突したのです。これによりNo.62 フェラーリはリタイアを余儀なくされてしまいました。

 

その後もGTLMクラスは各車がピットストップを行うたびに上位陣の順位が変わる接近戦状態で推移。そしてレースも後半に入った頃になると、同クラス唯一の非ミシュランタイヤ装着車であるチーム・ファルケンタイヤのNo.17 ポルシェ911 RSR、ポルシェ・ノースアメリカのNo.912 ポルシェ911 RSR、そしてSRTモータースポーツのNo.91 ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rの3台に優勝争いは絞られていきました。これら3台は10時間にわたる耐久レースの常識から外れた秒差の争いを繰り広げ続けました。

 

そして3台は互いに1秒と差のない状態で連なりながら最終戦ラップに突入。ヴォルフ・ヘンツラーのドライブで先頭を行くNo.17 ポルシェ911 RSRのテールをミカエル・クリステンセンが乗るNo.912 ポルシェ911 RSRがつつき回しましたが、しかし逆転するには至らず、No.17 ポルシェ、No.912 ポルシェ、そしてNo.91 バイパーの順でゴール。10時間を走り切ったこの3台はわずか1.7秒差の中にひしめきながらフィニッシュを迎えるという長時間の耐久レースとしては驚異的な接戦を演じ切ったのでした。

 

その後方では、ポイントランキングトップで今大会を迎えたNo.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-Rが6位でフィニッシュ。前戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズでそれまで立ち続けてきたランキングトップから陥落したもののまだ逆転の望みは十分にあったNo.3 コルベットC7.Rがこのレースを8位で終えたことで、シーズンを通じてNo.93 バイパーをドライブしてきたジョナサン・ボマリートとクノ・ウイットマーがUSCC GTLMクラスの初代チャンピオンに輝くことになりました。

 

 

決勝結果(GTLMクラス トップ6)

1.  No.17 ポルシェ911 RSR(W.ヘンツラー/B.セラーズ/M.ホルツァー)  391周
2.  No.912 ポルシェ911 RSR(M.クリステンセン/P.ロング/F.バンバー/P.ピレ)  391周
3.  No.91 ダッヂ・バイパーSRT GTS-R(D.ファーンバッハー/M.グーセンス/R.ハンター・レイ)  391周
4.  No.4 コルベットC7.R(O.ギャビン/T.ミルナー/R.ブリスコー)  391周
5.  No.911 ポルシェ911 RSR(N.タンディ/J.ベルグマイスター/P.ピレ/M.クリステンセン)  - 1周
6.  No.93 ダッヂ・バイパーSRT GTS-R(J.ボマリート/D.ファーンバッハー/R.ベル)  - 2周

 

 

2014年USCC最終ドライバーポイントランキング

1.  No.93 J.ボマリート/D.ファーンバッハー(ダッヂ・バイパーSRT GTS-R)  300ポイント
2.  No.3 A.ガルチア(コルベットC7.R)  293ポイント
3.  No.91 D.ファーンバッハー/M.グーセンス(ダッヂ・バイパーSRT GTS-R)  283ポイント
4.  No.55 B.オーバーレン/A.プリオール(BMW Z4 GTE)  276ポイント
5.  No.56 D.ミュラー/J.エドワーズ(BMW Z4 GTE)  275ポイント
6.  No.912 M.クリステンセン/P.ロング(ポルシェ911 RSR)  270ポイント

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