【第5戦】

2011年8月21日

S Road MOLA GT-Rのクインタレッリ、鬼神の追い上げで2位表彰台! DENSO SARD SC430も5位入賞

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真夏のビッグイベントとして知られるこのレースは、1966年に初開催され、2008年まで1000キロレースとして開催されて来た。スポーツカー世界選手権やFIA GT選手権の一戦に組み込まれた時期もあったため、海外でも「鈴鹿1000km」として知名度は高い。現在のようにSUPER GTシリーズの1戦として開催されるようになったのは2006年から。昨年は700kmレースとして開催されたが、今年は東日本大震災の影響でレース距離がさらに短縮され、500kmレースとなった。

87周の決勝スタートは15時10分。天候は雨、気温26 ℃、路面温度28 ℃というコンディション。レースは87周に満たない場合でも18時30分をもって終了 する。また、各車両 にはドライバー交代を伴う 最低2度のピットインが義務付けられている。

ポールポジションのNo.46 S Road MOLA GT-Rはロニー・クインタレッリが、4列目に就けたNo.39 DENSO SARD SC430は石浦宏明がそれぞれスタートドライバーを務める。

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No.46 S Road MOLA GT-Rのクインタレッリは好スタートを決めてレースを リード。降りしきる雨の中、ただ1人2分09秒台で走行し、2位以下をどんどん引き離して行く。

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10周を終えてもトップは依然、No.46 GT-Rのクインタレッリが占めるが、雨がやや小降りにな る。その中でインターメディエイトタイヤを履 くNo.23 Nissan GT-Rがペースを上げて2位に上がり、差を詰めて来 た。No .39 DENSO SARD SC430の石浦は5位。

やがて雨は止み、メインストレート以外は水しぶきはほとんど見られなくなる。 そしてNo.46 GT-Rの前に周回遅れの車両が現れたところでNo.23 GT-Rが これをかわして前に出 た。しかし3位のNo.12 Nissan GT-Rとは大きな差があり、 クインタレッリは2位 を堅持。No;39 SC430の石浦は5位 をキープしている。

25周 を過ぎる頃になると、再び雨が落ちて 来た。 そして31周を終えたところで2位の No.46 S Road MOLA GT-Rがピットイン。クインタレッリから柳田真孝へと交代する。

No .39 DENSO SARD SC430も次の周にピットイン して石浦宏明から井口卓人へ とステアリングが託される。

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若手の井口がここで力強い走りを見せ、35周目にはNo.46 S Road MOLA GT-Rの 柳田を抜いて6位に、 39周目には5位、そして 42周目に4位に浮上する 。しかしこの周、No.100 ホンダHSV-010 GTがクラッシュし、 セーフティカーが導入される。そして 47周目からレース再開。この時点で雨は上がっていた 。No. 39 DENSO SARD SC430井口が車両のベストラップを更新しながら追い上げ、50周目 には3番手に上がる。一方、 No.46 S Road MOLA GT-Rの柳田は52周目に3台に抜かれて9位に後退。

55周を終えるころから上位陣が最後のルーティンストップを開始 する。61周を終え たところでNo.46 GT-Rの 柳田がピットイン。スリックタイヤを装着してロニー・クインタレッリが乗り込み コースへと復帰 。

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そして64周を終え たところで暫定トップの 井口が駆るNo .39 SC430もピットイン。 タイヤをスリッ クに変えて石浦が乗り込みコースへ。しかしその直後、なんと再び雨が落ち始める!

上位陣が義務付けられている2度のルーティンストップを終えた時点の順位はNo .39 DENSO SARD SC430の石浦が5位、 No.46 S Road MOLA GT-Rのクインタレッリが7位。しかしクインタレッリはベストラップ更新しながら果敢な追い上げを見せる。No .39 DENSO SARD SC430の石浦もその後方から自身のベストタイムを更新しながら追い上げる。

70周目、No.46 S Road MOLA GT-Rの クインタレッリが4位、No;39 DENSO SARD SC430の石浦が5位。73周目、 No.46 S Road MOLA GT-Rロニーがついに2分を切り、1分59秒688というこの時点のレース中の最速ラップをマーク。しかし2分04~05秒台で走行する3位のNo.12 Nissan GT-Rは約21秒先行している。 No.46 S Road MOLA GT-Rのロニーは75周目、再び最速ラップを更新。ただひとり2分を切るタイムを記録しながら82kgものウエイトハンデをものともしない鬼神の追い上げを見せる。78周目、No.46 GT-R のクインタレッリはNo.36 レクサスSC430とNo.12 GT-Rによる2位争いに追いつ く。その後、No.36 レクサスとNo.12 GT-Rが接触し、No.36 レクサスがスピンしてコースアウト。 No.46 S Road MOLA GT-Rのクインタレッリ はNo.12 GT-Rに迫る。

5位のNo.39 DENSO SARD SC430石浦もベスト更新して2分00秒台で追い上げ る。

既に18時30分でのレース終了が確実となる中、80周目にスリックタイヤのロニーがNo.12 GT-Rを抜いてついに2位に上がる。この時点でレインタイヤを履いてトップを行くNo.1 ホンダHSV-010 GTとのその差は約12秒。

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No.39 DENSO SARD SC430の石浦も力走を続け、82周目にNo.36 SC430を抜いて レクサス勢で 最上位の4位に上がる。

残り8分となったところで、サーキットの西側で雨が落ち始めた! そして82周を終えて、トップNo.1ホンダと2位 No.46 S Road MOLA GT-Rロニーとの差は4秒337!

残り5分、周回遅れに阻まれる! 残り3分、その差1秒802! コース東側にも雨が降り始める。雨量は次第に多くなり、スリックタイヤのNo.46 S Road MOLA GT-Rのクインタレッリとレインタイヤを履くトップNo.1 ホンダHSV-010 GTとの差は再び広がる。

結局、No.46S Road MOLA GT-Rのクインタレッリは1位と6秒341差で2位となった。

一方、No;39 DENSO SARD SC430の石浦は最終ラップにNo.23 GT-Rの先行を許して5位でフィニッシュした。

日本ミシュランタイヤ(株)・モータースポーツマネージャー

小田島広明

「 No.46 GT-Rがミディアムレインでスタートして、その後の柳田選手のスティントも同じスペックで、最後はスリックに変えました。No.39 SC430がミディアムハードのレインでスタートして井口選手も同じスペック。最後はスリックに変えました。

レインからドライに変化する状況の中で、他より早くスリックタイヤを投入し、早い段階で好タイムが出せたのは良かったです。

今回は井口選手が良い走りをしました。ウエットの状況で良いペースで安定していました。No.46 GT-Rはあの重さなので、普通に考えればこのレースで少しでもポイントをとってランキング2位以下との差を維持しながら次のレースにつなげて行く、というのがひとつの目標となるところですが、今日は2位という好結果が得られました。No.1 ホンダHSV-010 GTが1位だったので、ランキング1、2位のポイント差は変わらないのですが、維持できたのは良かったと思っています。No.39 SC430もレクサス勢の中でトップでゴールしました。タイヤの持つ所期の性能は充分発揮できたと思っていますが、走れば走るほどまた新たな課題が出て来るので、満点とは行きません。このレースでは昨年も2位でした。ただ、今年の2位は昨年以上に価値ある2位だと思います」。

Photo by 佐々木 純也