【GT500】

2013年11月24日

FUJI SPRINT CUP第2レース ウイダーモデューロHSV-010 GTのマコヴィッキィが8位に

JAF Grand Prix SUPER GT & SUPER FORMULA

FUJI SPRINT CUP 2013

11月24日(日) 決勝第2レース

富士スピードウェイ(静岡県駿東郡):全長4.563km

OMB40578.JPG

 現行の規定に基づいたGT500車両で争われる最後のレースとなったSUPER GTスペシャルイベントのFUJI SPRINT CUPのGT500クラス第2レースが開催され、ウイダーモデューロ童夢レーシングのNo.18 ウイダーモデューロHSV-010 GTを駆るフレデリック・マコヴィッキィがミシュラン勢最上位の8位に。NISMOのNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rは柳田真孝、MOLAのNo.1 REITO MOLA GT-Rは本山 哲がこの第2レースに出場しましたが、ともに苦戦を強いられ、柳田が14位、本山が15位という結果に終わりました。

■決勝第2レース

 このFUJI SPRINT CUPにおけるSUPER GTのレースは通常のシリーズ戦とはレース形態が異なり、スタンディングスタートから始まり、22周(100.386km)をひとりのドライバーで走り切って争うスプリントレースとして行われます。そして、11月24日の第2レースにおけるミシュラン勢は、No.1 REITO MOLA GT-Rが本山 哲、No.18 ウイダーモデューロHSV-010 GTがフレデリック・マコヴィッキィ、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rが柳田真孝という布陣で臨みました。

OM315658.JPG

 気温14℃、路面温度15℃、前日に続いて晴天に恵まれ、西日がコースを照らすようになった午後3時35分、GT500クラスの第2レースが開始されました。来年、GT500クラスは車両規定が一新されるため、このFUJI SPRINT CUPの第2レースが2009年から運用されてきたレギュレーションに基づいたGT500車両による最後のレースとなります。

318876.jpg

 4番手グリッドからスタートしたNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rの柳田真孝はやや出遅れ、オープニングラップを終えて7番手でコントロールラインを通過。その真後ろにはNo.18 ウイダーモデューロHSV-010 GTのフレデリック・マコヴィッキィがつけていました。マコヴィッキィはスタート直後でタイヤがまだ温まり切らない間にもかかわらず素晴らしいペースで走行し、予選11番手スタートから一気にポジションを上げてきていました。そして、ストレートエンドで柳田のNo.23 GT-Rのスリップストリームから出ると、これをかわして7位にまで順位を上げていきました。

 No.23 MOTUL AUTECH GT-Rの柳田は、もう1台のミシュラン装着車であるNo.1 REITO MOLA GT-Rの本山 哲のチャージを続いて受けることになりました。予選10位からスタートした本山は、オープニングラップを終えて9位に。そして2周目を終えたメインストレートでNo.23 GT-Rのスリップストリームに入り、1コーナーの進入でオーバーテイクに成功しました。

OM319159.JPG

 その前方ではNo.18 ウイダーモデューロHSV-010 GTがNo.39 レクサスSC430をかわして6位に浮上していました。その後もマコヴィッキィは良好なペースで走行し、7周目には今年のシリーズチャンピオンを獲得したNo.38 SC430をかわして5位にまで進出します。

 しかし、レース中盤になるとNo.18 ウイダーモデューロHSV-010 GTのペースが鈍り始めました。一度かわしたNo.38 レクサスSC430に再接近され、15周目には先行を許すことに。その後もマコヴィッキィはペースを取り戻せず、さらに2台にかわされて8位でチェッカーフラッグを受けました。

 ミシュラン・パートナーチームの残る2台はさらに厳しいレース後半を余儀なくされました。No.23 MOTUL AUTECH GT-Rの柳田真孝はスタート当初からペースを上げられず苦しみ続けましたが、レース後半に入っても状況は良くならず、最終的には14位にまでポジションを落としてレースを終えました。

OMB40683.JPG

 また、No.1 REITO MOLA GT-Rの本山 哲はタイヤのピックアップ(※タイヤのトレッド面に異物が貼りつくこと)によってひどいバイブレーションに襲われることになり、レーシングスピードでマシンをコントロールすることからして困難な状況となったため、16周終了時点でやむを得ずピットイン。タイヤ4本を交換して残る6周を走りましたが、22周のスプリントレースではピットストップによるタイムロスは決定的なものがあり、最下位の15位でのフィニッシュとなりました。

OMB43035.JPG

フレデリック・マコヴィッキィ (No.18 ウイダーモデューロHSV-010 GT/ウイダーモデューロ童夢レーシング)のコメント:

「レース前半は十分なパフォーマンスを発揮できていたと思います。ただ、後半になるとタフな展開になりました。変化していったコンディションに合っていなかったのか、ピックアップもひどくなって、前半ほどには良いパフォーマンスを見せることができませんでした」

OMB43003.JPG

柳田真孝 (No.23 MOTUL AUTECH GT-R/NISMO)のコメント:

「タフなレースになってしまいました。もちろん現実は受け入れなくてはいけないと思っています。でも、予選ではグリップレベルの高さを確認できているので、問題はどこまでそれを持続させられるかです。今日の場合は、好タイムを出せる環境をそろえることができず、自分のリズムが整ってきたときにはもうタイヤの状態がベストでなくなっていた、ということです。ですから、今日の自分のベストラップは遅かったですが、単純にそのタイムだけを見てパッケージの評価をすることはできません。どのポジションで走っていたのか、どんなリズムで走っていたのか、といったところを考慮して検討していくことだと思います」

OMB42995.JPG

本山 哲 (No.1 REITO MOLA GT-R/MOLA)のコメント:

「今日のレースは、コンディションに合わせこむことができず、タフな展開になってしまいました。これはライバルもみんな同じだったとは思いますが、ピックアップもひどかったですね。中盤、貼りついたタイヤかすをどうしても落とすことができなくて、仕方なくピットインしてタイヤを交換しました。ニュータイヤで出て行くとタイムは一気に4〜5秒もアップしたんですが、そのグリップレベルが長続きせず、またピックアップに悩まされて......。本当にタフなレースになりました」

WT1_0415.JPG

日本ミシュランタイヤ(株) モータースポーツマネージャー 小田島広明のコメント:

「今日のレースは3台とも同じソフトコンパウンドのタイヤを選択しています。きちんとした検証はこれからですが、あまり良い結果ではないと思っています。

 No.18 ウイダーモデューロHSV-010 GTは好スタートを決め、さらに上を狙えるかなと思ったのですが、その後タイムが伸びなくなり、最後は防戦一方の状況になってしまいました。ドライバーは『序盤にプッシュしすぎたかな?』とは言っていたのですが、そもそものレース距離が短いので、このくらいの距離でも対応できるようにしておいた方が良かったとは思います。No.23 MOTUL AUTECH GT-RとNo.1 REITO MOLA GT-Rについては、ここまで落ちるとは思っていなかった、というのが正直なところです。

 昨日と今日でコンディションが違うところといえば路面温度が若干高くなったことくらいなので、現状で言えることは、あまり良い結果ではなかった、ということだけですね。23号車は予選のポジションが良かったので、スタートで前に行ってソフト方向のタイヤで積極的に攻めるという戦略だったのですが、スタートで遅れ、むしろ下がっていってしまったので、何か原因はあったと思います。検証が必要です」