【レースレポート】

2015年6月20日

S Road MOLA GT-Rが予選3位・セカンドロウを獲得! MOTUL AUTECH GT-RはQ1突破を逸す

2015年SUPER GTシリーズ第3戦 BURIRAM SUPER GT RACE 公式予選

  • ■6月20日(土)
  • ■チャン・インターナショナル・サーキット(タイ):全長4.554km

  

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今シーズンのSUPER GTシリーズで唯一の海外ラウンドとなる第3戦。その公式予選が灼熱のチャン・インターナショナル・サーキットで開催され、ミシュランタイヤを履くNo.46 S Road MOLA GT-R(本山 哲/柳田真孝)は柳田真孝の手によりQ1(予選第1セッション)を突破。Q2(予選第2セッション)では本山 哲が果敢なタイムアタックを決めて予選3位を奪いました。

一方、ドライバーランキング2位で今大会を迎えたNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)はQ1で13位に終わり、一昨年の第6戦富士以来、約2年ぶりにQ2進出を逃す結果となりました。

  

  

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シリーズ第3戦の舞台となるチャン・インターナショナル・サーキットは、タイの東北部、カンボジアと国境を接するブリーラム県に位置し、平坦な土地に作られた高低差が非常に少ないサーキットです。全長は4.554㎞でコーナー数は12。FIA(国際自動車連盟)が公認サーキットに与える最高レベルの等級である"グレード1"の認定を受けながら昨年完成し、昨シーズンの第7戦として行われたSUPER GTのレースがこのサーキットのこけら落としイベントでした。

  

【公式練習】

[セッション時間:105分/天候:晴れ/コース:ドライ/気温:32℃/路面温度:48℃(セッション開始時)]

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予選日の午前中に行われた公式練習では、GT500クラスに参戦するミシュラン・パートナーチームの2台はともに好調な走りを見せました。特に、昨年大会ではポールポジションを獲得し、決勝でもトップを快走したNo.46 S Road MOLA GT-Rは今回も走り出しから速く、本山 哲の手により1分25秒502というこのセッションの最速ラップタイムを叩き出します。また、パートナーの柳田真孝も1分25秒893と3番手につけるタイムを記録しました。

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また、前戦の富士500kmでポールtoフィニッシュを飾っているNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは、ロニー・クインタレッリがこのセッションで5番手となる1分26秒019を刻み、ル・マン24時間に続いて2週連続での海外レース出場となる松田次生も1分26秒128を記録。総じて順調にこのセッションを進めていました。

  

  

【Q1(予選第1セッション)】

[セッション時間:15分/天候:晴れ/コース:ドライ/気温:38℃/路面温度:62℃(セッション開始時)]

  

No.1 MOTUL AUTECH GT-R

担当:松田次生 ベストタイム:1分26秒213/13位


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このQ1を担当した松田はセッション開始から6分が経過したところでコースインすると徐々にペースを上げていきました。しかし、路面温度が60℃を超えるなどのコンディションの変化の影響か、No.1 MOTUL AUTECH GT-Rは午前中の公式練習で見せたスピードを発揮することができません。松田も懸命にアタックを行いましたがこのセッションで13位にとどまるタイムを刻むのが精一杯で、No.1 MOTUL AUTECH GT-Rとしては久しぶりにQ2進出を逃す結果となりました。

  

No.46 S Road MOLA GT-R

担当:柳田真孝 ベストタイム:1分25秒866/7位

OMB44055.jpgNo.46 S Road MOLA GT-RもこのQ1ではNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rと同様にスピードを上げ切れない状況に陥りました。それでもこのサーキットと同車のマッチングは他車より優れているのか、柳田は自らが午前中の公式練習で記録した自己ベストタイムを上回る1分25秒866を記録します。このタイムをもってNo.46 S Road MOLA GT-Rは7位につけ、計4台が出場する日産GT-R GT500勢の中では唯一のQ2進出を果たしました。

  

  

【Q2(予選第2セッション)】

[セッション時間:12分/天候:晴れ/コース:ドライ/気温:32℃/路面温度:59℃(セッション開始時)]

  

No.46 S Road MOLA GT-R

担当:本山 哲 ベストタイム:1分25秒322/3位

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午前中の公式練習で最速タイムをマークしていた本山は、Q2開始から3分が経過したところでコースイン。Q1のときよりやや温度は下がったものの依然として暑く厳しいコンディションの中、果敢なタイムアタックを見せました。そして本山は公式練習で記録した自己ベストタイムを上回る1分25秒322を計測4周目にマーク。その翌周も続けてアタックを行いましたがタイム更新はなりませんでした。それでもNo.46 S Road MOLA GT-Rは、他の3台の日産GT-R GT500が11位以下に沈んだ中では突出した予選3位という結果を手にしました。

  

  

OMB46481.jpg松田次生 (No.1 MOTUL AUTECH GT-R/NISMO)のコメント:

「朝の公式練習では調子が良かっただけに、午後の公式予選は残念な結果でした。路面温度が上昇して、公式練習と公式予選ではコンディションが違ってきていたことが影響したのかなと思います。公式練習ではGT-Rがトップ4に並んでいたのに、公式予選では3台のGT-RがQ2に進むことができませんでした。だから、タイヤがどうのこうのではなく、GT-R自体のセッティングに原因があったのかもしれません。それに、僕たちはウェイトハンデが重くて、僅差の予選では厳しかったということもありました。

 明日の決勝も暑いレースになると思いますが、GT-Rとミシュランのコンビネーションは長くて熱い戦いが得意ですから、そんなに悲観はしていません。1台でも多く抜いて表彰台にも上れるよう頑張って走ります」

  

OMB46812.jpg本山 哲 (No.46 S Road MOLA GT-R/MOLA)のコメント:

「公式練習ではトップタイムをマークできましたし、正直言って今回は確実にアドバンテージがあると思っていました。だから、予選がこの結果(3位)になってしまったのは悔しいですね。午前と午後でコンディションが変わったことでクルマのフィーリングが違ってしまいました。オーバーステアがひどくなったし、何よりクルマの動きがナーバスになってドライブするのが大変でした。

 でもそう考えると、そんなに悪い結果でもないとも言えるでしょう。レースのペースには自信があるので、明日の決勝では早めにトップに立てればいい展開に持ち込めると思います」

  

OMB46759.jpg柳田真孝 (No.46 S Road MOLA GT-R/MOLA)のコメント:

「公式練習のときに比べて公式予選では路面温度が少し上昇していたみたいです。午前中の温度域は僕たちに合っていて、午後は合っていなかったのかなと思います。ただ、これはタイヤに原因があることではないと思います。他のメーカーのタイヤを履いているGT-Rも同じように午後の公式予選ではタイムが下がっていますからね。僕らは公式練習から公式予選に向けてあまり大きなセッティング変更はしていないのですが、クルマのフィーリングはずいぶん違ってしまっていて、滑るのを抑えながらのタイムアタックになっていました。

 ただし、こんな状況の中でもQ1を何とか突破することができたのは良かったです。明日の決勝も暑いコンディションになると思いますが、ミシュランタイヤとGT-Rのパッケージングはレースに強いことでは定評があります。予選3位のポジションからスタートするので、何とか頑張って表彰台の中央を狙いたいですね!」

  

OMB46709.jpg日本ミシュランタイヤ(株) モータースポーツマネージャー 小田島広明のコメント:

「朝の公式練習では、持ち込んだタイヤの今回の実際の温度レンジに対する適合に関する確認作業を行いました。去年このサーキットでレースを行ったのは10月でしたが、今回は去年よりも若干高い温度レンジでの開催になっています。そこでタイヤや車両のパッケージがきちんと機能しているかを公式練習で見定めたわけですが、非常に順調に行っていると評価しています。

 朝の公式練習では下位に沈んでいたレクサスRC F勢が午後の予選では上位に上がってきた一方、公式練習ではトップ4を独占した日産GT-R勢のうち3台が予選ではQ1を突破できず、私たちのタイヤを履く46号車だけがQ2に残るという結果になりました。予選結果がこうしたことになったのはタイヤの問題だけではないと見ていますが、いずれにせよ明日に向けての分析が必要ですね」