【レースレポート】

2015年8月 8日

ハンデ増大のミシュラン・パートナーチームの2台はともにQ1突破ならず

2015年SUPER GTシリーズ第4戦 FUJI GT 300km Race 公式予選

  • ■8月8日(土)
  • ■富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町):全長4.563km

  

ミシュランタイヤを履くNo.46 S Road MOLA GT-Rが鮮やかな勝利を飾ったタイ大会から1カ月半のインターバルを経て、SUPER GTは今シーズン2度目となる富士スピードウェイでのレースを迎えました。

その公式予選1回目のセッション(Q1)におけるミシュラン・パートナーチームの2台は獲得シリーズポイントに応じて増大したウェイトハンデの影響を受け、ドライバーズランキング4位につけ48kgのハンデウェイトを実装するNo.46 S Road MOLA GT-R(本山 哲/柳田真孝)が10位、ドライバーズランキング3位につけてウェイト50kg分の燃料リストリクターによる規制を受けた上に2kgのハンデウェイトを積んで臨むNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は11位にとどまり、ともにQ1突破はなりませんでした。

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8月に入ってから全国的に猛暑日が続いてきた日本ですが、第4戦の予選日を迎えたこの日は暑さが幾分和らぎました。そして富士スピードウェイの上空は朝から曇りがちで、気温が30℃まで上がることはなく、レース観戦には絶好の日和となりました。

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【Q1(予選第1セッション)】

[セッション時間:15分/天候:曇り/コース:ドライ]

  

No.1 MOTUL AUTECH GT-R

担当:松田次生 ベストタイム:1分29秒345/11位

SUPER GTでは参戦6戦目までは累積獲得ポイントを倍にした数値のウェイトハンデが課されます。ただし、ウェイトハンデが50㎏を超えた場合は、50㎏分はエンジンへの燃料の流量をリストリクターによって規制してパワーダウンを図る措置を取り、50㎏分を差し引いた残り分を実際のウェイトの搭載によるハンデとするルールとなっています。

そして、第2戦富士で圧倒的なポールtoフィニッシュを果たし、前戦である第3戦タイを終えた時点で26ポイントを獲得してドライバーズランキング3位につけるNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rの今大会におけるウェイトハンデは52kg。したがって、50kg分の燃料リストリクターによる規制を受けた上に2kgのハンデウェイトを実装しての出走となりました。

そのNo.1 MOTUL AUTECH GT-RのQ1におけるタイムアタックは松田次生が担当しました。松田は積極的なドライビングを続けて着実にタイムアップを図っていき、セッション最後の計測周回で自己ベストとなる1分29秒345をマークしました。しかし、Q1突破となる8位以内に入るには0.12秒足りず、予選11位となりました。

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No.46 S Road MOLA GT-R

担当:柳田真孝 ベストタイム:1分29秒284/10位

前戦の第3戦タイで2年8カ月ぶりの優勝を飾り、ここまで24ポイントを獲得してドライバーズランキング4位につけるNo.46 S Road MOLA GT-R。今大会におけるウェイトハンデは48kgで、今大会にはそのままの重量のウェイトを搭載して臨みます。

同車のQ1は柳田真孝が担当。柳田は、ハンデは承知の上でQ1突破を図るべく果敢にプッシュしていきました。しかしながら、各車のタイムが接近した今回の予選の中で、わずか0.059秒届かずQ1敗退という形に。予選10位となり、明日の決勝レースは5列目のグリッドからスタートすることとなりました。

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MICHELIN_2015_SUPER GT_04_Fuji_qualifying_07.jpg松田次生 (No.1 MOTUL AUTECH GT-R/NISMO)のコメント:

「今回はウェイト50kg分のハンデとして燃料リストリクターを絞られて、そのぶんパワーが足りなくて厳しかったことは確かです。それでも、似たようなハンデの12号車(No.12 日産GT-R GT500)はQ2に進出しましたから、自分たちがQ1を突破できなかったことは悔しいですね。今回の予選ではトップとの差がコンマ4秒と僅差だっただけに、悔しさもひとしおです。

 タイヤはコンスタントにいいパフォーマンスを発揮してくれたし、自分自身も力を出し切ってドライビングした自負はあります。ただ、今日の予選の結果、明日のスターティンググリッドでは、僕らの周りにはランキング上位でウェイトハンデが重いクルマがひしめき、前の方にはハンデが軽いクルマが並ぶという状況になりました。決して楽なレースにはならないと思います。ですが、僕らのレースペースは悪くないはずだと思っていますので、1ポイントでも多く獲ってタイトル争いを優位に進めたいと思います。そのためにも明日の決勝は頑張ります」

  

MICHELIN_2015_SUPER GT_04_Fuji_qualifying_08.jpg柳田真孝 (No.46 S Road MOLA GT-R/MOLA)のコメント:

「Q2に進出することはできませんでしたが、タイヤは良かったです。ピークのパフォーマンスもしっかりと発揮してくれました。でも、ウェイトハンデが大きくて、どうにもクルマが重かったです。ただ、午前中の公式練習に比べて午後の予選ではトップとのタイム差が小さくなっていて、クルマのセットアップで進化できていることが確認できました。

 僕たちのパッケージはもともと決勝のペースは悪くないので、明日のレースでは着実に走って上位入賞ができれば......。シリーズの戦いを考えながら少しでも上位でゴールして1ポイントでも多く稼ぐ。そんな戦いにしたいですね」

  

MICHELIN_2015_SUPER GT_04_Fuji_qualifying_09.jpg日本ミシュランタイヤ(株) モータースポーツマネージャー 小田島広明のコメント:

「結果的に我々のタイヤを使用する2台はともにQ2進出を果たせなかった格好ですが、今日の予選で上位を占めたのはランキング下位でウェイトハンデの軽い車両ばかりでしたからね。ただ、同じ車種である12号車が前に行っているので、『タイヤとして足りないところがあったのかな!?』とも感じています。それでもドライバーのコメントは悪くなくて、グリップも早い段階で得られていたし、クルマのバランスも良かったということでした。ですから、ピットに戻ってきてタイムを確認して、『あれ!? 思ったほどタイムが出てないな......』という感じだったようです。

 今日のコンディションは連日の猛暑と比較して涼しかったと感じた人が多かったようですが、実際のところ8月の富士としては平年並みと言える温度でした。実際、想定の範囲内のコンディションでしたし、我々が持ち込んだタイヤも十分機能していました」