【レースレポート】

2015年8月29日

MOTUL AUTECH GT-Rが重いウェイトハンデを跳ねのけてポールポジションを奪取! S Road MOLA GT-Rも予選4位に!

2015年SUPER GTシリーズ第5戦 第44回インターナショナル鈴鹿1000km 公式予選

  • ■8月29日(土)
  • ■鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市):全長5.807km
  • ■入場者数:26,000人(主催者発表)  

  

シリーズ最長のレース距離1000kmで争われる第5戦鈴鹿の公式予選が行われ、ドライバーズポイントランキングで2位につけるNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは松田次生のアタックにより予選第1セッション(Q1)を7位で通過。そして予選第2セッション(Q2)ではロニー・クインタレッリが素晴らしいタイムアタックを決めて1分47秒630という新たなコースレコードを叩き出し、68kgと全体で2番目に重いウェイトハンデを課されながらも堂々のポールポジションを獲得しました。

また、もう1台のミシュランタイヤ装着車で、やはり48kgのウェイトハンデを抱えながら今大会に臨むNo.46 S Road MOLA GT-Rも、Q1では本山 哲のアタックによって従来のコースレコードを上回る1分47秒749を刻んで同セッションをトップで通過。Q2でも柳田真孝のドライビングによって4番手タイムを叩き出し、明日の決勝レースはセカンドロウからスタートを切ることになりました。

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【Q1(予選第1セッション)】

[セッション時間:15分/天候:曇り/コース:ドライ/気温:28℃/路面温度:32℃]

  

No.1 MOTUL AUTECH GT-R

担当:松田次生 ベストタイム:1分48秒394/7位

ドライバーズポイントランキングで2位につけるNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは68kgのウェイトハンデが課された状態で今大会に臨みます。もっとも、ウェイトハンデが50㎏を超える場合は、50㎏分はエンジンへの燃料の流量をリストリクターによって規制してパワーダウンを図る措置を取り、50㎏分を差し引いた残り分を実際のウェイトの搭載によるハンデとするルールとなっています。したがって、今大会におけるNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは燃料リストリクター装着+ハンデウェイト18kg搭載という状態での走行となります。

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No.1 MOTUL AUTECH GT-RのQ1を担当したのは松田次生で、他車と同じくセッションの残り時間が半分近くとなったところでコースインしました。ところがその直後、S字コーナーで1台の車両がコースアウトを喫してグラベルにストップ。これで赤旗が提示されてセッションは中断となり、松田はアタックに入る前に出鼻をくじかれることになりました。

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コースサイドに停止した車両を移動させて、セッションは10分後に再開。この時点でセッションの残り時間は約5分でした。No.1 MOTUL AUTECH GT-Rをドライブする松田はアタックラップ1周目に1分48秒394をマーク。9台の車両が従来のコースレコード(1分48秒629)を上回るタイムを記録したレベルの高い予選セッションでしたが、その中でNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは7位につけ、Q2進出を決めました。

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No.46 S Road MOLA GT-R

担当:本山 哲 ベストタイム:1分47秒749/1位

No.46 S Road MOLA GT-Rはドライバーズポイントランキングで5位につけ、燃料リストリクターなし+ハンデウェイト48kg搭載という状態で今大会に出走します。

そしてQ1ではセッション開始から5分強が経過したところでコースイン。本山 哲が慎重かつ入念にタイヤのウォームアップを進めていきました。ところが、先述したとおりコースアウト車両による赤旗提示・セッション中断がやがて発生。この時点でS Road MOLA GT-Rはまだタイムアタックを行っていませんでした。

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残り時間5分でセッションが再開されるとNo.46 S Road MOLA GT-Rを駆る本山は素晴らしいタイムアタックを決めました。アタックラップ1周目で、昨年大会のQ1でやはりS Road MOLA GT-R/ミシュランをドライブして自らが記録したコースレコードを1秒近くも上回る1分47秒749を叩き出します。その後、ライバルたちも次々にタイムを縮めてきましたが、本山のタイムを破る者は現れず、No.46 S Road MOLA GT-Rは見事1位でQ1突破を決めました。

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【Q2(予選第2セッション)】

[セッション時間:12分/天候:曇り/コース:ドライ/気温:28℃/路面温度:32℃]

  

No.1 MOTUL AUTECH GT-R

担当:ロニー・クインタレッリ ベストタイム:1分47秒630/7位

8台の車両が出走したQ2ですが、ロニー・クインタレッリが乗り込んだNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは最後にコースイン。2周をかけてタイヤに熱を入れていくと、コースインから3周目/計測周回2周目に猛然とアタックに入りました。そして1分47秒630という、先のQ1で本山 哲がマークしたセッショントップタイムをも上回る見事なタイムを叩き出しました。

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その後、他車も続々とタイムアタックに入っていったものの、どの車両もクインタレッリのタイムや、あるいは先のQ1での本山のタイムにも届きません。かくして、No.1 MOTUL AUTECH GT-Rが全体で2番目に重いウェイトハンデを背負いながらのポールポジション獲得という快挙を成し遂げました。なお、同車にとっては第2戦富士に続く今シーズン2度目の予選トップ奪取となりました。

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No.46 S Road MOLA GT-R

担当:柳田真孝 ベストタイム:1分48秒042/4位

No.46 S Road MOLA GT-Rには柳田真孝が乗り込み、セッションの残り時間が9分となったところでコースイン。柳田は3周をかけて念入りにタイヤをウォームアップさせると、コースインから4周目/計測周回3周目にタイムアタックに出て1分48秒042を叩き出します。No.46 S Road MOLA GT-Rはこのタイムをもって同車の今季セカンドベストの予選結果となる4位・セカンドロウを確保しました。

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MICHELIN_2015_SUPER GT_05_Suzuka_qualifying_11.jpg松田次生 (No.1 MOTUL AUTECH GT-R/NISMO)のコメント:

「チームのエンジニアとミシュランのタイヤエンジニアが一緒になってミーティングして、いいタイヤ選択ができました。最近はQ1の争いがシビアになってきていますが、僕がQ1を突破できればロニーが間違いなく3位以内にはつけてくれると思っていました。ですので、僕が7位でQ1を突破した後のQ2は安心して見ていることができました。今回の鈴鹿の予選は気温、路面温度ともにいつもの年ほど高くはなりませんでしたが、ミシュランが用意してくれたタイヤの温度レンジで十分カバーできました。明日の決勝レースは雨でもドライでも問題ないです。ポールポジションの優位を生かして、6時間後に表彰台の真ん中に立っていられるよう頑張ります」

  

  

MICHELIN_2015_SUPER GT_05_Suzuka_qualifying_12.jpgロニー・クインタレッリ (No.1 MOTUL AUTECH GT-R/NISMO)のコメント:

「Q2では2周目にワンアタック、と決めていて、タイヤもうまく温めることができて、最高のアタックができました。今回使ったタイヤはミシュランが用意してくれた2種類のうち今日の温度域に合ったもの。実績もあるし、ロングでもパフォーマンスは安定しているから、走っていても安心です。明日は大雨になるという予報もあるようですが、ミシュランなら晴れでも雨でも大丈夫。もし大雨になればポールポジションの優位が最も生かせるのでウェルカムです」

  

  

MICHELIN_2015_SUPER GT_05_Suzuka_qualifying_13.jpg本山 哲 (No.46 S Road MOLA GT-R/MOLA)のコメント:

「今回のタイヤはウォームアップもスムースにできたしグリップも十分。良いパフォーマンスでした。『ミシュランは暑くならないと......』と言われたこともありましたが、今日のように曇りで路面温度がさほど上がらないときでもソフトで十分に対応でき、おかげで僕はQ1でトップタイムをマークすることができました。ウチのクルマはハンデウェイトが重いから、明日の天候は雨の方がいいかもしれないですね。鈴鹿1000kmは僕が唯一優勝できていない国内ビッグレースなので、ミスなく走って何とか優勝したいと思っています」

  

  

MICHELIN_2015_SUPER GT_05_Suzuka_qualifying_14.jpg柳田真孝 (No.46 S Road MOLA GT-R/MOLA)のコメント:

「Q1で本山さんがトップタイムをマークしていたので、『Q2でも僕がトップタイムを出したい!』と思って走りました。予選を前にクルマを少し微調整したらそれがバッチリ決まっていて、タイヤの内圧もミシュランのエンジニアさんがうまく調整してくれて、だからタイヤも含めてクルマの状態はすごく良くかったのですが、僕のドライビングが......。公式練習では行きすぎて(コーナーで突っ込みすぎて)タイムロスした部分があったので、それをなくそうと思ったら、今度は"行かなすぎて"もうひとつタイムが出せませんでした。明日は雨でもドライでも大丈夫。最低でも表彰台、と思って頑張ります」

  

  

MICHELIN_2015_SUPER GT_05_Suzuka_qualifying_15.jpg日本ミシュランタイヤ(株) モータースポーツマネージャー 小田島広明のコメント:

「今回は長いレースですので、レースの最初のスティントで使うタイヤがそのスティントの戦略に合ったタイヤであること、そこで機能するタイヤを選択することが重要です。したがって、今日の予選でのタイヤ選択は、予選で上の順位を狙うために行ったものではありません。それに今回は1000kmレースですので、予選はQ1さえ突破できればそれほど大きな問題はなく、おまけに1号車(No.1 MOTUL AUTECH GT-R)、46号車(No.46 S Road MOLA GT-R)ともにかなりのウェイトハンデを抱えている状態ですので、『どちらかが3位に入ることができれば上出来』と思っていました。それが実際には、1号車がコースレコードでポールポジションを獲得してくれたのですから何よりでした。また、46号車の予選4位も上々の結果だと思っています」