【2015】

2015年6月10日

ル・マン2015フォトレポート 6月9日:"休息日"

2日間にわたる公開車検が終わり、走行セッションの開始は明日6月10日(水)から。ということで今日6月9日(火)は"休息日"といったところでした。

そこで今日のフォトレポートでは、世界最高の耐久レースが開催されるル・マンの町や、1周13.629kmのル・マン24時間サーキットの約3分の2を占める公道区間の様子をご案内します。

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ミシュランスタッフはパリのシャルル・ド・ゴール国際空港(CDG)からレンタカーでル・マンまでやって来ましたが、CDGからル・マンまではフランスの新幹線TGVで一気に来ることができます。ル・マン駅は近年改装されて、従来の建物の外側にガラス張りの回廊が追加され、ぐっとモダンな印象になりました。

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ル・マンの駅前通りです。ル・マン24時間の開催を間近に控えていることはまったく感じさせない普通の雰囲気ですが、近年、街の中心部はトラム(路面電車)の近代化を柱とした改修が広い範囲にわたって図られて、駅前通りもきれいになりました。

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ル・マンは2000年以上の歴史を持つ古い街で、旧市街地にはローマ帝国時代の城壁などが残っています。

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旧市街地と下町を分けるように流れているのがサルト川です。写真の左手が旧市街地側です。

「サルト(Sarthe)」はル・マンをはじめとした市町村を抱える県の名前ですが、そもそも「サルト県」とはこの川の名前からつけられた県名でもあります。そして、そのサルト県の県庁所在地がこのル・マン市なのです。

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旧市街地の北側と南側の間には小高い丘があるのですが、19世紀になってその丘を抜けるこのトンネルが造られました。19世紀のル・マンにおける最大の土木工事だったそうです。

そして、このトンネルを抜けると、かつてはル・マン24時間の公開車検の会場として使われていたジャコバン広場に出ます。

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ジャコバン広場の傍にそびえ立つサン・ジュリアン大聖堂です。この地域でも有数の大聖堂で、近年進められた改装工事も済み、荘厳なたたずまいを見せてくれます。

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昨日まで公開車検が行われていたレピュブリック広場のほど近くにある名物カフェ、その名も「ル・マン・レジェンド・カフェ」で昼食を採ることにしました。

かつてル・マン24時間を戦ったシボレー・コルベットC6.Rの一体成形のフロントカウルが頭上からお出迎えしてくれます。

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1984年&85年と2年連続でル・マン総合優勝を達成したヨースト・レーシングのポルシェ956の画と一緒に食事です。なお、ヨースト・レーシングは現在はアウディ・スポーツ・チーム・ヨーストとしてアウディのワークス活動を展開しています。

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店内にはル・マンをはじめとするモータースポーツ関係の様々なアイテムや絵画、写真などが展示されていて楽しめます。

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ル・マン24時間の舞台となるのは「ル・マン24時間サーキット」、通称「サルト・サーキット」です。1周13.629kmのコースの約3分の2にあたる区間が公道です。

では、コースの公道区間を実際に走ってみましょう。

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常設コースであるブガッティ・サーキットを出て、いよいよ公道区間に飛び出していくのが「テルトル・ルージュ(Tertre Rouge)」と呼ばれるポイントです。アウト側の30本近くの立ち木が目印。それなりに右に曲がる形ですが、レーシングカーはスロットル全開でここを抜けていきます。

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テルトル・ルージュを立ち上がった先に出てくるのが「ユノディエール(Hunaudières)」と呼ばれる長い長い直線道路です。約6kmにわたってまっすぐに続きます。公道としては片側1車線の対面通行で、交通量もかなりあります。

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ユノディエール・ストレートでは1988年大会に405km/hという最高速度が記録されるに至り、高まりすぎた危険度を減じるために1990年にシケイン(減速用のカーブ)が2カ所に設けられました。その1つ目のシケインがこちら。ここでレーシングカーは右方向に進入していきます。

ただし、一般交通においてシケインは使用されず、ここは直進します。代わりに、その先にはやはり90年代に新設されたラウンドアバウトがありますが、逆にレーシングカーはその脇の直線を通ってまっすぐに行く形になります。

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1つ目のシケインを立ち上がった先のユノディエール・ストレート。2つのシケインによって3分割にされたとはいえ、それでも2kmの長さの直線が立て続けに3回出てくるという世界です。

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ユノディエール・ストレートのどんつきがミュルサンヌ・コーナー。一般交通ではこちらに入らず、もう少しまっすぐに進んだ先のラウンドアバウトに入ります。ちなみに「ミュルサンヌ(Mulsanne)」はこのあたりの村の名前です。

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ミュルサンヌ・コーナーを立ち上がった先も2km近くの全開区間が待ち受けています。ここも一般道ですが縁石が設けられていて、レースウィークにはこうして大会スポンサーの看板も登場。普通の方でもレーサー気分を味わえるポイントです。

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軽く右に曲がった後、ぐいっと左に曲がり込むインディアナポリス・コーナー。レーシングドライバーにとっては300km/hオーバーの世界から減速を行いながら進入する1つ目の右コーナーが非常に難しいようです。一般のドライバーであるみなさんは、コーナーをあまり攻めていかないように注意しましょう! あくまで公道ですので。

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インディアナポリス・コーナーのすぐ先にあるのがアルナージュ・コーナーです。レーシングカーにとってはかなり道幅が狭い右コーナーですが、その先は再び直線区間が待ち受けているのでここの立ち上がりも重要です。ちなみに「アルナージュ(Arnage)」というのもこのあたりの村の名前です。

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アルナージュ・コーナーの先の直線区間を抜けるとル・マン24時間サーキットは公道区間とはお別れ。この先、サーキットはポルシェ・カーブと呼ばれる高速コーナーが連続する区間を経て、フォード・シケインから常設のブガッティ・サーキットの区間に再び入る格好になります。

一方、一般公道もサーキットの外側を沿うように続いていて、やがてサーキットのメインゲートの前に出る格好になります。

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明日6月10日(水)は現地時間の午後4時から4時間にわたってフリープラクティス、そして午後10時から2時間にわたって公式予選の1回目のセッションが行われます。