【2015】

2015年6月17日

ル・マン2015フォトレポート 祭りの後とル・マン博物館

2015年のル・マン24時間が終わって一夜明けたところで、ミシュランスタッフはレース後のサーキット周辺をひと回りしてみました。前日まで大勢のお客さんが飲めや騒げやの宴を繰り広げていたキャンプサイトに人影はすでになく、ゴミだけが残された状態に。祭りの後のうら寂しさが漂っていました。

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年季は入っているものの良いコンディションを保っているフォルクスワーゲンのパネルバンとキャンパーがキャンプサイトを後に。この方はきっとまた来年もル・マンにいらっしゃるのでしょうね。

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そもそもが公道であるユノディエール・ストレートはレース終了からほどなくして一般通行が可能になります。そしてレースの翌日にはコースサイドのガードレールが早くも撤去されるのでした。こうした作業の様子もまたル・マン24時間ならではです。

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せっかくなのでサーキットのメインゲートの脇にあるル・マン博物館に寄ってみました。1994年大会で2位に食い込んだトヨタ・チーム・サードのトヨタ94CVや1990年のプジョー905のプロトタイプ(実戦車は1991年から)などの貴重なレーシングカーや時代を作った乗用車が100台以上展示されていて、本当に間近から見ることができます。

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ル・マン24時間の第1回大会が開催されたのは1923年ですが、こちらの車両はさらに古くて1907年製のレーシングカーです。フランスのコールというコンストラクターの手による車両で、エンジンは当時としてはコンパクトな2543ccの直列4気筒。約80km/hの最高速度を出したというのですから大変なものです。

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第二次世界大戦の影響でル・マン24時間は1939年から10年にわたって開催されませんでした。そして再開された1949年大会を制したのがこのフェラーリ 166MM。24時間で3178.27kmを走り、フェラーリの評価を大いに高めた車両です。

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博物館にはフランスならではのユニークな車両も展示されています。ともに1150ccの小排気量エンジンを積みながら優れた空力性能によるトップスピードを追求したもので、手前のルネ・ボネ・アエロジェ(1964年)は220km/h、奥の特徴的なリアフィンを持つC.D.プジョー SP66(1967年)は235km/hをマークしたということです。

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1960年代末〜70年代初頭のスポーツカーレースを席巻したポルシェ 917。写真は1971年の917LHで、ル・マン24時間用に高速性能の向上を図ったロングテール仕様車です。ところが、同年のル・マンは標準ボディ車の917Kが24時間で5335.313kmを走破して優勝し、917そのものの基本性能の高さを証明する結果となったのでした。

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1980年代半ばのスポーツカーレースはポルシェ 956とその派生モデルの962Cが席巻しましたが、その時代に終止符を打ったのがジャガーでした。写真は1988年のル・マン24時間で総合優勝を飾ったXJR-9LM。エンジンは7000ccのV型12気筒で、最高速度は約390km/h。

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スポーツカーの車両カテゴリーがグループCからGT1に変わった1990年代後半にポルシェが送り出したのが911GT1でした。写真は1998年大会を制した車両です。そして17年後の今年、ポルシェは919ハイブリッドで再びル・マンの頂点に返り咲いたのでした。

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博物館には車両以外にも様々な品物が展示されています。こちらは1975年大会までのル・マン24時間のレースウィーク中に1周が13kmを超えるル・マン24時間サーキット(通称サルト・サーキット)の各所に置かれていた距離標識。実はミシュラン製です。かつてのフランスで道路標識を整備したのはミシュランであったことに由来しています。

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博物館の見学を終えたミシュランスタッフはル・マンを後にしてパリに向かいました。そしてシャンゼリゼ通り沿いにあるトヨタのアンテナショップ「ランデブー・トヨタ」にお邪魔してみたところ、2012年型のトヨタ TS030ハイブリッドのプロトタイプが展示されているのを発見。ル・マンのレースウィーク中はこちらでもレースムードを盛り上げていらっしゃったようです。

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というわけで1週間以上にわたってお届けしたフォトレポートはこれでおしまい。また来年、ル・マンでお会いしましょう!