【2015】

2015年11月 3日

No.17 ポルシェ 919ハイブリッドが4連勝を達成! ポルシェが今シーズンのマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得!

2015WECFIA世界耐久選手権)第7戦 上海6時間

■予選:10月31日(土)/決勝:11月1日(日)

■上海インターナショナル・サーキット(中国):全長5.451km

  

3週間前の富士6時間に続くWECのアジア開催ラウンドとなったシリーズ第7戦上海6時間は、富士に続いて雨に見舞われたレースとなり、ポルシェ勢とアウディ勢が順位を入れ替え合う接戦となりました。このレースを制したのはNo.17 ポルシェ 919ハイブリッドで、同車をドライブしたティモ・ベルンハルト/マーク・ウェバー/ブレンドン・ハートレーのトリオは4連勝を達成。そしてロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組のNo.18 ポルシェ 919ハイブリッドが2位に。この結果、WECフル参戦2シーズン目であるポルシェが今シーズンのFIA世界耐久マニュファクチャラー選手権タイトルを獲得しました。

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■総エントリー台数:31台

  • LMP1クラス:9台(ミシュランタイヤ装着車:全車)
  • LMP2クラス:9台(ミシュランタイヤ装着車:1台)
  • LMGTE Proクラス:6台(ミシュランタイヤ装着車:全車)
  • LMGTE Amクラス:7台(ミシュランタイヤ装着車:全車)

  

今大会の舞台である上海インターナショナル・サーキットは短いストレートとタイトなコーナーの数々で構成されたテクニカルなコースです。ハードブレーキングと加速が繰り返されるレイアウトである上に、タイヤへの攻撃性は高い路面です。そして、この季節でも路面温度が30℃以上になることが珍しくありませんが、今大会はあまり温度が上がらない中で行われました。

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このレースにおいてミシュランはLMP1クラスの各車にドライコンディション用スリックタイヤとして標準的な「高温用ソフト」と、さらに高い路面温度に対応する「ソフト・ホットウェザー・プラス」の2種類を用意しました。また、ある程度のウェットコンディションからある程度のドライコンディションまで幅広く対応する「ミシュラン・ハイブリッド」、そしてウェットコンディション用としてトレッドパターンのグルービング率が異なる「ウェット」と「フルウェット」の2種類のレインタイヤを供給しました(いずれのLMP1クラス用タイヤもサイズは前後ともに31/71-18)。

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また、LMGTE ProクラスおよびLMGTE Amクラスの各車両には、ドライコンディション用として「ミディアム」と「低温用ミディアム」という2種類のスリックタイヤを、そしてウェットコンディション用として「ウェット」と「フルウェット」という2種類のレインタイヤを供給しました(いずれのGTカテゴリー用タイヤのサイズも、フロント30/68-18、リア31/71-18)。

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なお、今大会の決勝レース中に使用できるタイヤの本数は、LMP1クラスが8セット=32本、LMGTE ProクラスおよびLMGTE Amクラスは6セット=24本でした。

  

  

【公式予選】

[10月31日(土)/コース:ドライ/気温:18℃/路面温度:20℃(セッション開始時)]

  

ル・マン24時間を除くWECのシリーズ戦では、予選はプロトタイプカテゴリーとGTカテゴリーに分けて20分ずつのセッションで実施されます。その各セッションの中では各出場車両の2名のドライバーが走行してタイムアタックを行い、両ドライバーのベストラップの平均タイムによって予選順位が決定されるシステムになっています。

  

今大会の予選はドライコンディションで行われましたが、LMP1クラスはまたもポルシェ勢が他を圧倒する結果になりました。ポールポジションを奪ったのはNo.17 ポルシェ 919ハイブリッド(T.ベルンハルト/M.ウェバー/B.ハートレー)で、同車が予選最速を記録するのは今シーズンこれで4回目。そして昨年のこの上海ラウンドから続くポルシェのポールポジション獲得記録がこれで10戦連続となりました。

また、2位にはNo.18 ポルシェ 919ハイブリッド(R.デュマ/N.ジャニ/M.リーブ)が続いて、ポルシェのフロントロウ独占記録も8戦連続となりました。

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セカンドロウは2台のアウディ R18 e-tronクワトロが、そしてサードロウは2台のトヨタ TS040ハイブリッドが占めることになった結果も過去数戦と変わりありませんでした。前戦の富士6時間で見られたアウディ勢のパフォーマンス向上&ポルシェ勢への肉迫ぶりは今回の予選においても確認されましたが、ポジションを入れ替えるには至りませんでした。

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GTカテゴリーの上位クラスであるLMGTE ProクラスはAFコルセの2台のフェラーリ F458イタリアがトップ2を独占。昨年のFIA世界耐久GTドライバーカップチャンピオンで、前戦のウィナーであるNo.51 フェラーリ F458イタリア(G.ブルーニ/T.ヴィランダー)が今シーズン2回目のクラス最速を記録しました。

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LMGTE Amクラスはアストンマーチン・レーシングのNo.98 アストンマーチン・ヴァンテージV8(P.ダラ・ラナ/P.ラミー/M.ラウダ)が、第3戦ル・マン24時間以来で、今シーズン4回目となる同クラスのポールポジションを獲得しました。

  

  

公式予選結果(各クラストップ6/トップ3

■LMP1クラス

  1. No.17 ポルシェ 919ハイブリッド(T.ベルンハルト/M.ウェバー/B.ハートレー) 1'42.719
  2. No.18 ポルシェ 919ハイブリッド(R.デュマ/N.ジャニ/M.リーブ) 1'43.488
  3. No.8 アウディ R18 e-tronクワトロ(L.ディ・グラッシ/L.デュバル/O.ジャービス) 1'44.200
  4. No.7 アウディ R18 e-tronクワトロ(M.ファスラー/A.ロッテラー/B.トレルイエ) 1'44.645
  5. No.1 トヨタ TS040ハイブリッド(A.デビッドソン/S.ブエミ/中嶋一貴) 1'45.776
  6. No.2 トヨタ TS040ハイブリッド(A.ブルツ/S.サラザン/M.コンウェイ) 1'45.962

■LMP2クラス

  1. No.26 リジェ JS P2・日産(R.ルシノフ/J.カナル/S.バード) 1'52.763
  2. No.47 オレカ 05・日産(M.ホーソン/R.ブラッドレー/N.タンディ) 1'53.345
  3. No.28 リジェ JS P2・日産(G.ヤカマン/L.F.デラニ/R.ゴンザレス) 1'53.390

■LMGTE Proクラス

  1. No.51 フェラーリ F458イタリア(G.ブルーニ/T.ヴィランダー) 2'02.243
  2. No.71 フェラーリ F458イタリア(D.リゴン/J.カラード) 2'02.508
  3. No.99 アストンマーチン・ヴァンテージV8(A.マクドウォール/F.リース/R.スタナウェイ) 2'02.540
  4. No.92 ポルシェ 911 RSR(P.ピレ/F.マコヴィッキィ) 2'03.048
  5. No.91 ポルシェ 911 RSR(R.リーツ/M.クリステンセン) 2'03.352
  6. No.97 アストンマーチン・ヴァンテージV8(D.ターナー/J.アダム) 2'03.393

■LMGTE Amクラス

  1. No.98 アストンマーチン・ヴァンテージV8(P.ダラ・ラナ/P.ラミー/M.ラウダ) 2'04.728
  2. No.96 アストンマーチン・ヴァンテージV8(F.カステラッキ/L.グリフィン/S.ホール) 2'04.858
  3. No.50 シボレー・コルベット C7.R(G.ローダ/P.ルベルティ/N.シルヴェスト) 2'04.874

  

  

  

【決勝レース】

[11月1日(日)/コース:ウェット〜ドライ/気温:14℃/路面温度:16℃(レーススタート時)]

  

ドライコンディションで行われた公式予選とは打って変わり、決勝レースは雨の中でスタートを迎えました。

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前戦の富士6時間と同様にセーフティカーがレーシングカーの隊列を先導した状態でレースは開始。富士では40分近くにわたってコースにとどまったセーフティカーですが今回は5周をこなしたところで退去できることになり、実質的なスタートがここで切られました。

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すると実質的なオープニングラップでいきなりアクシデントが起こりました。No.18 ポルシェ 919ハイブリッドとNo.7 アウディ R18 e-tronクワトロが接触し、No.18 ポルシェがスピンを喫して大きく遅れを取ることになったのです。一方、No.7 アウディはさしたるロスなく走行を継続。この一件は大会審査委員会の協議にかけられましたが、レーシングアクシデントと見なされてNo.7 アウディにペナルティが課されることなく済みました。

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いずれにせよ、これでNo.17 ポルシェ 919ハイブリッドがトップの座を確かなものとすることになりました。ただし、ウェットコンディションではアウディ勢のペースも速く、No.17 ポルシェのリードはさほど広がりません。そしてレース開始から約1時間半というところで雨脚が強まり、スピンを喫した車両がグラベルにはまって身動きを取れなくなる事態が3回も立て続けに発生。そのたびにフルコースコーションとなり、各車はその間にピットストップを実施。そして3回目のフルコースコーションが解除されてレース再開となったときには、1周目の接触によるスピンでほぼ最後尾にまで落ちていたNo.18 ポルシェ 919ハイブリッドがトップ3のすぐ後ろにまで巻き返してきていました。

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やがて天候は小雨となり、そして止みました。その中で2台のポルシェ 919ハイブリッドはウェットタイヤながら無交換で2スティントをこなす作戦を敢行。コース上の水量は次第に減っていく状況下でしたが、ミシュランタイヤはチームの期待どおりの耐久性を発揮してダブルスティントを成功させ、ポルシェ勢はここでリードを広げることになりました。

  

それに対して、アウディ勢はドライ対応のタイヤをライバルより先に投入することで活路を見出そうとしました。実際、「ミシュラン・ハイブリッド」を新たに履いたアウディ勢のペースはどんどん上がっていき、ウェットタイヤを履いていたポルシェ勢のそれを格段に上回るものになっていきました。

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そこでポルシェ勢もアウディ勢に遅れること約30分後に「ミシュラン・ハイブリッド」に換装。この時点で、No.17 ポルシェ 919ハイブリッドがトップを走り、アウディ勢をかわしてきた僚友車のNo.18 ポルシェ 919ハイブリッドが2位につけていたものの、後続の2台のアウディ R18 e-tronクワトロとの間のギャップはそれほど大きなものでありませんでした。

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しかし、「ミシュラン・ハイブリッド」を得てからはNo.17 ポルシェ 919ハイブリッドが突出したスピードを見せました。このとき同車のステアリングを握っていたのは元F1ドライバーのマーク・ウェバーで、周回ごとにレース中の最速ラップを更新する見事なドライビングを披露します。一方、2位を走っていたNo.18 ポルシェ 919ハイブリッドはスピンを喫してしまい後退。No.17 ポルシェの後続に対するマージンはさらに大きなものとなりました。

  

その後、再びアウディ勢が動きました。レースも残り1時間20分というところでついにスリックタイヤに替えてきたのです。しかし、今度はポルシェ勢もすぐに同様に動き、ここで順位が大きく変動することはありませんでした。

  

No.17 ポルシェ 919ハイブリッドはスリックタイヤでの走行となった最後の1時間を快調にこなしてフィニッシュを迎えました。第3戦ル・マン24時間から土着かずの4連勝を果たし、LMPカテゴリーのドライバー選手権ランキングで首位に立つティモ・ベルンハルト/マーク・ウェバー/ブレンドン・ハートレーのトリオはポイントのリード拡大に成功しました。

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一方、2位争いはレース終盤に至ってスリリングな展開となりました。フィニッシュまで残り35分というところで、2位を走行していたNo.7 アウディ R18 e-tronクワトロがピットに入り、4本のタイヤをすべて新品に交換。そしてチーム随一のスピードを持つアンドレ・ロッテラーが乗り込みました。その間にNo.18 ポルシェ 919ハイブリッドが前に出ることになりましたが、No.7 アウディのドイツ人ドライバーはチームの期待に違わぬドライビングを見せ、ピットアウトから3周後にはこのレース中の最速ラップとなる1分46秒685を叩き出しながらNo.18 ポルシェを追い上げていきました。

  

これに対して、No.18 ポルシェ 919ハイブリッドはフィニッシュまでは燃料が持たない状態であり、残り時間は15分というタイミングでピットロードへ。下手をすればNo.7 アウディ R18 e-tronクワトロに先行される可能性もありましたが、わずかな量の給油のみでピットを離れたNo.18 ポルシェはライバルの前でコースに復帰しました。すると間もなく、LMP1クラスのNo.12 レベリオンR-One・AERがクラッシュを喫したことからこのレースで4回目となるフルコースコーションに。これでNo.18 ポルシェは2位を確かなものとしてゴールを迎え、1-2フィニッシュによりマキシマムポイントを獲得したポルシェが最終戦を待たずに今シーズンの世界耐久マニュファクチャラー選手権タイトル獲得を決めました。

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土壇場での逆転のチャンスをフルコースコーションによって潰される形になったNo.7 アウディ R18 e-tronクワトロは3位に。同車を駆るマルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエとNo.17 ポルシェ 919ハイブリッドのベルンハルト/ウェバー/ハートレーとのポイント差は12点に広がり、次戦であるシリーズ最終戦バーレーン6時間でNo.7 アウディは優勝を飾った上でNo.17 ポルシェが4位以下に終わることが逆転チャンピオン獲得のための必要条件となります。

  

トヨタGAZOOレーシングは今大会でもポルシェとアウディのドイツ勢を脅かす存在にはなれませんでした。ウェットコンディションを味方につけてスピード差を埋めて戦いたかったところでしたが、No.1 トヨタ TS040ハイブリッド(A.デビッドソン/S.ブエミ/中嶋一貴)はスピンを喫してグラベルにつかまり、今大会3回目のフルコースコーションを呼ぶことに。同車はトップから5周遅れの6位でフィニッシュ。もう一台のNo.2 トヨタ TS040ハイブリッド(A.ブルツ/S.サラザン/M.コンウェイ)も一度スピンを喫し、トップから4周遅れの5位でレースを終えました。

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LMGTE Proクラスは、ドライコンディションで行われた予選では4位&5位に終わっていたポルシェ・チーム・マンタイの2台のポルシェ 911 RSRがレース前半のウェットコンディションで速さを見せました。ただし、No.92 ポルシェ 911 RSR(P.ピレ/F.マコヴィッキィ)はレース序盤にスピンを喫して遅れを取ってしまいます。一方、チームメイトのNo.91 ポルシェ 911 RSR(R.リーツ/M.クリステンセン)は快走を続けてリードを広げていきました。

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レース半ばに雨が止み、路面が乾いていくにつれて、AFコルセの2台のフェラーリ F458イタリアがペースを上げ、No.91 ポルシェ 911 RSRとのギャップを縮めていきました。それでもNo.91 ポルシェが崩れることはなく、最終的には45秒のマージンを保ってフィニッシュ。リヒャルト・リーツ/ミケール・クリステンセンのコンビが今季3勝目をマークしました。

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2位にはNo.51 フェラーリ F458イタリアが入りましたが、今大会の結果、昨年のFIA世界耐久GTドライバーカップチャンピオンであるジャンマリア・ブルーニ/トニ・ヴィランダーのコンビのタイトル防衛の可能性は消失しました。

  

レース序盤のスピンで遅れたところから巻き返したパトリック・ピレ/フレデリック・マコヴィッキィのNo.92 ポルシェ 911 RSRは3位まで追い上げてフィニッシュしました。彼らはポイントランキングで2位につけるダビデ・リゴン/ジェームズ・カラードのNo.71 フェラーリ F458イタリアを4位に押さえ込んだことにより、ポイントリーダーであるチームメイト、No.91 ポルシェ 911 RSRのリーツをチャンピオン争いにおいてアシストする結果となりました。

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予選ではポルシェ勢を上回って3位に入っていたアストンマーチン・レーシングのNo.99 アストンマーチン・ヴァンテージV8(A.マクドウォール/F.リース/R.スタナウェイ)とチームメイトのNo.97 アストンマーチン・ヴァンテージV8(D.ターナー/J.アダム)はともにトップから2周遅れの5位&6位で決勝レースを終了。予選では今シーズンこれまでに4回も同クラスのポールポジションを獲得しているアストンマーチン勢ですが、決勝レースでは思うような結果を残せない事態が続いています。

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LMGTE Amクラスは、GT AMドライバーFIA耐久トロフィーでランキング2位につけるAFコルセのNo.83 フェラーリ F458イタリア(F.ペロード/E.コラール/R.アグアス)が今季初優勝。同トロフィーでランキングトップのNo.72 フェラーリ F458イタリア(V.シャイター/A.ベルトリーニ/A.バソフ)はスピン等が頻発して3位に終わりましたが、それでもNo.83 フェラーリのクルーに19ポイントのリードを保って最終戦バーレーン6時間に臨むことになります。

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最後にLMP2クラスについて。第3戦ル・マン24時間以降の同クラスにミシュランタイヤで参加するレギュラーチームはありませんが、今大会にはヨーロピアン・ル・マン・シリーズを戦うフランスと中国の混成チーム、ペガサス・レーシングがミシュランタイヤを使用してスポット参戦しました。彼らが使用するオープンコクピットタイプのモーガンは現在のWECでは旧世代の車両であり、予選ではLMP2クラスのトップから4秒遅いタイムしかマークできませんでした。しかし、ウェットコンディションとなった決勝レースの前半では、一時は他のすべてのLMP2車両より15秒も速いラップタイムで走行。クラストップを延々走り続け、このクラスで彼らだけが使用したミシュランタイヤのパフォーマンスの高さが端的に示されることになりました。

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ただし、路面が乾いていくについてマシンの性能差がラップタイムに直結するようになり、No.29 モーガン・日産(D.チャン/H.P.タン/A.ブランドル)は次第にポジションを落としていくことに。最終的にはクラス5位でのフィニッシュとなりました。

  

  

決勝レース結果(各クラストップ6/トップ3

■LMP1クラス

  1. No.17 ポルシェ 919ハイブリッド(T.ベルンハルト/M.ウェバー/B.ハートレー) 169周
  2. No.18 ポルシェ 919ハイブリッド(R.デュマ/N.ジャニ/M.リーブ) +0'26.294
  3. No.7 アウディ R18 e-tronクワトロ(M.ファスラー/A.ロッテラー/B.トレルイエ) +0'30.311
  4. No.8 アウディ R18 e-tronクワトロ(L.ディ・グラッシ/L.デュバル/O.ジャービス) +0'50.906
  5. No.2 トヨタ TS040ハイブリッド(A.ブルツ/S.サラザン/M.コンウェイ) -4周
  6. No.1 トヨタ TS040ハイブリッド(A.デビッドソン/S.ブエミ/中嶋一貴) -5周

■LMP2クラス

  1. No.36 アルピーヌ A450b・日産(N.パンシアティシ/P.L.シャタン/T.ディルマン) 154周
  2. No.26 リジェ JS P2・日産(R.ルシノフ/J.カナル/S.バード) -1周
  3. No.47 オレカ 05・日産(M.ホーソン/R.ブラッドレー/N.タンディ) -1周

■LMGTE Proクラス

  1. No.91 ポルシェ 911 RSR(R.リーツ/M.クリステンセン) 151周
  2. No.51 フェラーリ F458イタリア(G.ブルーニ/T.ヴィランダー) +0'45.602
  3. No.92 ポルシェ 911 RSR(P.ピレ/F.マコヴィッキィ) +0'51.208
  4. No.71 フェラーリ F458イタリア(D.リゴン/J.カラード) -1周
  5. No.99 アストンマーチン・ヴァンテージV8(A.マクドウォール/F.リース/R.スタナウェイ) -2周
  6. No.97 アストンマーチン・ヴァンテージV8(D.ターナー/J.アダム) -2周

■LMGTE Amクラス

  1. No.83 フェラーリ F458イタリア(F.ペロード/E.コラール/R.アグアス) 146周
  2. No.98 アストンマーチン・ヴァンテージV8(P.ダラ・ラナ/P.ラミー/M.ラウダ) +0'41.745
  3. No.72 フェラーリ F458イタリア(V.シャイター/A.ベルトリーニ/A.バソフ) -1周