【第12戦】

2011年10月25日

WRC第12戦ラリー・オブ・スペイン ローブ快勝、タイトルに王手

 

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難易度の高いミックスサーフェイスラリーで

ミシュランタイヤが幅広い対応能力を披露

 

未舗装のグラベルステージとアスファルト舗装のステージの双方が控えるミックスサーフェイスラリーとして開催されたWRC第12戦ラリー・オブ・スペインは、グラベル路面で行われたデイ1で一歩抜け出し、アスファルト路面でのデイ2&デイ3でさらにリードを広げることに成功したセバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)が今季5勝目をマーク。8年連続となる世界チャンピオンに王手をかけることとなりました。2位にはミッコ・ヒルボネン(フォード・フィエスタRS WRC)、3位にはヤリ−マティ・ラトバラ(フォード・フィエスタRS WRC)とフォード勢が続きました。また、今大会の結果、シトロエンが次戦の最終戦を待たずにマニュファクチャラーズタイトル獲得を決定しました。 

 

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グラベルステージのみで構成されたデイ1では、尖った石に当ててパンクを喫する車両が続出したものの、ミシュランのパートナーチームの各ワールドラリーカーが装着したグラベル用WRC公式タイヤ「ミシュラン・ラティテュード・クロスH1」は素晴らしいパフォーマンスを披露しました。昨年大会と今大会の双方で使用された同一のグラベルステージにおけるベストタイムを比較すると、ワールドラリーカーのエンジン排気量が小さくなってパワーが低下しているにもかかわらず、今大会では1kmあたり約0.7秒ものタイム短縮を果たしていたのです。また、このデイ1のグラベルステージにはアスファルト舗装の区間がいくつか点在しており、そこを各ドライバーはグラベル用タイヤのままアタックしなければならなかったのですが、各車まったく破綻なくこなし、ミシュランタイヤの幅広い対応能力を証明することとなりました。

 

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デイ2とデイ3は、このラリー・オブ・スペインの本来のフィールドである高速コーナーが連続するアスファルトステージが舞台でした。両日ともにドライコンディションのもとで競技は行われましたが、最高気温が22℃程度までに達したデイ2では各車、ハードコンパウンドのアスファルト用WRC公式タイヤ「ミシュラン・パイロット・スポーツ」を選択。大半の車両はスペアタイヤを2本積んでサービスを離れていきましたが、セバスチャン・オジェ(シトロエンDS3 WRC)はいくらかでも車重を軽くしてスピードを得ようとスペア搭載は1本のみと割り切ってアタックしていきました。ただし、その後メカニカルトラブルに見舞われたため、彼の努力は報われず、チャンピオン獲得の可能性も消滅することとなりました。

 

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最終日のデイ3は、前日より気温が低く、予報では降雨の可能性もありました。そんな中、シトロエン陣営とミニ陣営は「ミシュラン・パイロット・スポーツ」のハードコンパウンドとソフトコンパウンドをミックスして使用する戦略に出てきました。その内訳は微妙に異なり、どちらのチームもスペアタイヤにはソフトコンパウンドを搭載しましたが、車輪には4輪ともハードを選んだシトロエン勢に対して、ミニ勢は2本のハードと2本のソフトをミックスして装着。結果的には、エクストラポイントを得られる最終の「パワーステージ」でクリス・ミークとダニエル・ソルドの2台のミニ・ジョン・クーパー・ワークスWRCがトップ2を占めることとなったのでした。

 

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ニック・ショロック(ミシュラン・モータースポーツ総責任者)のコメント:

「非常に厳しい戦いに直面しながらも、これを制してシーズン10回目の優勝をもぎ取ったシトロエンを、まずは大いに讃えたいと思います。そして、昨年よりもパワーの小さいマシンを駆りながら、昨年大会よりも速いタイムで走ってみせてくれたシトロエン、フォード、ミニの各パートナーチームのドライバーたちの実力の高さは、やはり素晴らしいものでした。彼らが示してくれたスピードは、私たちミシュランがこの2011年シーズンに向けて開発してきたタイヤのクォリティの高さを改めて証明してくれるものであったと思います」

 

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全13戦で争われる2011年のWRCも、次戦がついに最終戦ラリー・グレートブリテンです。前戦ラリー・ド・フランスを終えた時点でのチャンピオン争いは、ローブ、ヒルボネン、オジェの3人が3ポイント差の中にひしめく形となっていましたが、今大会でリタイアに終わったオジェはこの中から脱落。タイトルの行方は、単独ポイントリーダーとなったローブと、これを8ポイント差で追うことになった2位ヒルボネンのふたりに絞られることとなりました。11月10〜13日にイギリスはウェールズ州で開催される最終戦ラリー・グレートブリテンは、雨と泥が付きものの伝統のグラベルラリー。この一戦にミシュランは、ハードコンパウンドのグラベル用WRC公式タイヤ「ミシュラン・ラティテュード・クロスH1」を一括供給、シーズンのフィナーレを力強くサポートします。 

 

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