【第8戦 ラリー・フィンランド: レポート】

2013年8月 4日

名物ステージ「オウニンポウヤ」のコースレコードを8秒短縮! ミシュランタイヤが驚異のパフォーマンスを披露!

 高速グラベルイベントとして名高いラリー・フィンランドが開催され、フォルクスワーゲン・モータースポーツのセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が今シーズン5度目の優勝を獲得。それも、超ハイスピードであるうえにビッグジャンプが連続するこのラリーの名物ステージ「オウニンポウヤ」において、従来のコースレコードを一気に8秒以上も更新するという圧倒的なスピードを披露しての勝利でした。

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 長年にわたって北欧出身のドライバー以外が勝つことはなかったこのラリー・フィンランドですが、過去2年はフランス人のセバスチャン・ローブが優勝。そのローブが第一線を退いた今年は地元出身のヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)やミッコ・ヒルボネン(シトロエンDS3 WRC)の逆襲が期待されていましたが、彼らは自らのミスなどによって後退。トップ争いは今年も“非”北欧出身ドライバーによって繰り広げられました。その中でも、ポイントリーダーのセバスチャン・オジェはデイ2でトップに立つと一気にスパートをかけてリードを広げ、WRC随一のプレステージを誇るこのイベントで彼にとっては初めてとなる優勝を飾りました。

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 また、今回のラリー初日はカタール・Mスポーツ・ワールドラリーチームのティエリー・ヌービル(フォード・フィエスタRS WRC)がトップで抜けて話題をさらいました。ヌービルはデイ2に入ってオジェにかわされ、その後はマッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタRS WRC)とポジションを争うことになりましたが、このチームメイトの追撃を振り切って2戦連続の2位でフィニッシュしてみせました。また、オストベルグも3位で続き、カタール・Mスポーツ・ワールドラリーチームの若手ふたりが2位‐3位を占める結果となりました。

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 今年のラリー・フィンランドは、昨年大会よりスペシャルステージの合計距離が21kmも長いにもかかわらず、競技中に使用できるタイヤの本数は15本も少なく済ませる設定とされていました。つまり、1セットのタイヤがこなさなければならないステージ距離は飛躍的に増加し、タイヤの能力が極めて厳しい条件において試されることになったわけですが、ミシュランが今回の標準タイヤとしてノミネートしたソフトコンパウンドのグラベル用WRC公式タイヤ「ミシュラン・ラティテュード・クロスS2」(サイズ;17/65-15 [ISO/JIS表示205/65R15])は文句なしの強靱さと耐久性を発揮。各パートナーチームの戦いを足元から力強く支えました。

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 なお、「ミシュラン・ラティテュード・クロスS2」が今回示した能力は耐久性だけではありません。先述のとおり、このラリーの名物ステージである全長33.01kmの「オウニンポウヤ」において、セバスチャン・オジェはこのミシュランタイヤを履くフォルクスワーゲン・ポロR WRCを駆って従来のコースレコードを8秒以上も更新。これは、高度な耐久性を確保する一方で速く走る性能も徹底的に追求するというミシュランの総合的な開発アプローチの成功を如実に示すものでした。

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ニコラ・グベール(ミシュラン・グループ コンペティションテクニカルディレクター)のコメント:

「セバスチャン・オジェとジュリアン・イングラシアのコンビが『オウニンポウヤ』で叩き出した、従来のコースレコードを8秒以上も更新する15分8秒9という見事なタイムは、ミシュランがタイヤ開発において掲げている『ミシュラン・トータルパフォーマンス戦略』の価値を示すものでもありました。我々ミシュランは今年の『ミシュラン・ラティテュード・クロス』に新しい材料を使った新設計のコンパウンドを投入し、昨年のタイヤよりも速いタイムを刻める能力を持たせながら、タイヤのライフをより伸ばすという難しい開発を成功させることができたのです」

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2013年WRC第8戦ラリー・フィンランド
■スタート:8月1日(木) ■フィニッシュ:8月3日(土)
■スペシャルステージ:全23カ所=計324.21km ■総走行距離:1580.02km ■ステージ路面:グラベル
[最終結果]
1.              セバスチャン・オジェ(フランス)                       フォルクスワーゲン・ポロR WRC
2.              ティエリー・ヌービル(ベルギー)                       フォード・フィエスタRS WRC
3.              マッズ・オストベルグ(ノルウェー)                   フォード・フィエスタRS WRC
4.              ミッコ・ヒルボネン(フィンランド)                    シトロエンDS3 WRC
5.              ダニエル・ソルド(スペイン)                                シトロエンDS3 WRC
6.              エフゲニー・ノビコフ(ロシア)                            フォード・フィエスタRS WRC
7.              ヤリ・ケトマ(フィンランド)                                フォード・フィエスタR5
8.              パー‐ガンナー・アンダーソン(スウェーデン)  フォード・フィエスタRS WRC
9.              ロバート・クビサ(ポーランド)                            シトロエンDS3 RRC
10.            アンドレアス・ミケルセン(ノルウェー)            フォルクスワーゲン・ポロR WRC