【第9戦 ラリー・ドイツ: レポート】

2013年8月26日

ダニエル・ソルドがキャリア初優勝をマーク! タイヤ性能が一層シビアに問われた一戦でミシュランユーザーがトップ14を独占!

 今シーズン初の全面舗装路イベントとなったWRC第9戦ラリー・ドイツは、シトロエン・レーシングのダニエル・ソルド(シトロエンDS3 WRC)がWRC出場107戦目にしてキャリア初優勝を飾るという記念すべき一戦となりました。また、各クルーが使用できるタイヤの本数が昨年大会より30%も少なくなった今年のラリー・ドイツにおいて、ミシュランタイヤは各パートナーチームの戦いをしっかりと支え続け、総合優勝から14位までをミシュランユーザーが独占する結果となりました。

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 4日間にわたった今大会の前半は、初の母国イベントを迎えたフォルクスワーゲン・モータースポーツが戦いをリードし続けました。まずトップに立ったのはポイントランキングで首位を独走するセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)。ただし、彼はラリー2日目の最初のスペシャルステージにおいて、ブレーキングポイントとした路面がちょうど湿っていたことからタイヤをスキッドさせてしまいコースアウト。土手にぶつけてサスペンションを壊し、デイリタイアを余儀なくされました。

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 代わってラリーリーダーとなったのはヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)でした。キャリア初の舗装路イベント優勝をたぐり寄せる素晴らしいスピードを披露し、ラリー3日目の半ばには独走状態に持ち込みました。しかしながら、バウムホルダー軍事演習地の中を通るSS11でラトバラはコンクリートブロックに車体やホイールを当ててしまい、走行中にコ・ドライバー側のドアが開いてしまう状態に。これによってペースノートの読み上げに遅れが生じ、続くステージでは避けるべき岩にぶつけてしまってサスペンションを破損。チームメイト同様にデイリタイアとなり、フォルクスワーゲン陣営にとっては無念の母国ラリーとなってしまいました。

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 これにより、トップ争いはシトロエン・レーシングのダニエル・ソルド(シトロエンDS3 WRC)とMスポーツ・フォードのティエリー・ヌービル(フォード・フィエスタRS WRC)というフレッシュな顔ぶれによって繰り広げられることになりました。ラリー最終日を迎えた時点での両者の差はわずか0.8秒。そしてフィニッシュ間際までほぼ互角の勝負を続けました。しかし、最終ステージのゴール手前3km地点でヌービルはコースから飛び出してしまい万事休す。これまで2位には20回も入りながら1位には一度もなれずにきたソルドが、ついに念願の初優勝を手に入れました。

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 ヌービルは、優勝は逃しましたが、無事再スタートを切って2位でフィニッシュ。この25歳の新鋭ベルギー人ドライバーは、アクロポリス、サルディニア、フィンランド、そして今回のドイツと、走行条件がまったく異なるラリーの4連戦すべてで2位に入ってみせ、シリーズポイントでも単独のランキング2位へと浮上しました。

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 今回のラリー・ドイツは、昨年大会の40本から28本へと一気に30%も少なく設定されたタイヤ本数で昨年大会とほぼ同じ合計距離のスペシャルステージをこなさなければならないという、タイヤにとっては極めて難しい条件のもとで行われた一戦でした。そのうえ、ラリー中の天候は一様ではなく、初日と2日目は概ね晴天に恵まれたものの、土曜の午後にはところによって降雨に見舞われ、一端濡れた路面は極めて滑りやすいコンディションとなって各クルーを待ち受けました。それでも、ミシュランタイヤは総じて高いパフォーマンスを安定して発揮。また、1セットのタイヤがこなさなければならないステージ距離が昨年大会に比べて飛躍的に長くなった中でも高い耐久性を見せて、ブランドへの信頼を裏切ることはありませんでした。

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ジャック・モレリ(ミシュラン・グループ ラリープログラムマネージャー)のコメント:

「今回のラリー・ドイツでは、高速区間やタイヤを痛めつける荒れた路面の区間、ジャンプによる強い衝撃、路面温度が高い局面や逆に低い局面、そして路面が湿っていたり雨に見舞われたりといった実に様々なコンディションが出現しましたが、我々ミシュランの最新のアスファルトラリー用WRC公式タイヤはその懐の深さを存分に発揮して、どんどん変化していった走行条件のもとでも安定して高いパフォーマンスを発揮し続けました。

 SS11ではヤリ‐マティ・ラトバラがホイールが大きく歪むほどの衝撃でコンクリートブロックにぶつかってしまったのですが、装着されていたミシュランタイヤ(※下にその写真を掲載)はバーストやリム落ちなどをすることなく本来の機能を発揮し続け、ヤリ‐マティはこのステージを良好なタイムで走り切ることができました。我々のタイヤがパフォーマンスとともにずば抜けた強靱さを備えていることを強く示す一例になったと思います」

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2013年WRC第9戦ラリー・ドイツ
■スタート:8月22日(木) ■フィニッシュ:8月25日(日)
■スペシャルステージ:全16カ所=計371.86km ■総走行距離:1243.34km ■ステージ路面:アスファルト
[最終結果]
1.              ダニエル・ソルド(スペイン)                         シトロエンDS3 WRC
2.              ティエリー・ヌービル(ベルギー)                  フォード・フィエスタRS WRC
3.              ミッコ・ヒルボネン(フィンランド)               シトロエンDS3 WRC
4.              マーチン・プロコップ(チェコ)                     フォード・フィエスタRS WRC
5.              ロバート・クビサ(ポーランド)                     シトロエンDS3 RRC
6.              エルフィン・エバンス(イギリス)                 フォード・フィエスタR5
7.              ヤリ‐マティ・ラトバラ(フィンランド)        フォルクスワーゲン・ポロR WRC
8.              ヘイデン・パッドン(ニュージーランド)        シュコダ・ファビアS2000
9.              マッズ・オストベルグ(ノルウェー)              フォード・フィエスタRS WRC
10.            エフゲニー・ノビコフ(ロシア)                     フォード・フィエスタRS WRC