【第12戦 ラリー・スペイン: プレビュー】

2013年10月24日

ひとつのラリーで舗装路とグラベル路をこなすシーズン唯一のミックスサーフェイスイベント

■スタート:10月25日(金) ■フィニッシュ:10月27日(日)
■スペシャルステージ:全15カ所=計355.92km ■総走行距離:1389.48km ■ステージ路面:アスファルト/グラベル
 

 前戦のラリー・ド・フランスでフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェが初のチャンピオンを決めたWRCですが、シーズンはまだ2戦を残しています。そして10月最後の週末にスペインはカタルニア地方で行われる第12戦は、今シーズンで唯一、ひとつのラリーの中で舗装路のスペシャルステージとグラベル路のスペシャルステージの両方が実施されるミックスサーフェイスイベントとして開催されます。

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※写真は2012年大会

 

 以前はすべてのスペシャルステージを舗装路で行っていたラリー・オブ・スペインですが、2011年からはグラベル路のステージも設けたミックスサーフェイスイベントとして開催されています。そして3日間のラリーとなる今大会は、最初の2日間はアスファルト舗装のステージ(計9本)に、そして最終日は一転してグラベル路のステージ(計6本)にアタックしていくという構成となります。

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※写真は2012年大会

 

 また、今大会の大きな話題のひとつは、世界屈指の大都市であるバルセロナのど真ん中でセレモニアルスタートが行われることにあります。それも、カタルニア音楽堂やカタルニア議事堂の近くで、モンジュイックの丘も遠くないバルセロナ大聖堂前の広場という最高のロケーションであり、観光客も含めた多くの観客が詰めかけることが予想されます。

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※写真は2012年大会

 

 1号車がこのセレモニアルスタートを出発していくのは午後6時。通常であればそのままパルクフェルメに車両を入れて、翌朝からのラリー本番のスタートを待つところですが、今大会ではそのまま3本のスペシャルステージへアタックしていくプログラムとなっています。すべて日が落ちた中での完全なナイトステージとなるもので、しかもSS1は21.26km、SS2は24.14km、SS3は16.35kmといずれも短くなく、この間にタイヤ交換などを行えるサービスは設けられません。各エントラントはラリーの冒頭でいきなり大きな試練に立ち向かっていくことになるのです。

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※写真は2013年ラリー・オブ・ポルトガル

 

 ラリー2日目のデイ2には6本のアスファルトステージをこなすと、この日の最後に設けられているサービスにおいて各チームはラリーカーをアスファルト仕様からグラベル仕様に変更する作業を行うことになります。通常、デイ1やデイ2の最終サービスは60分間に設定されていますが、今回は特別に75分間が確保されています。とはいえ、サスペンションやLSD(リミテッド・スリップ・デフ)などを舗装路用から未舗装路用に換え、エンジンの出力特性を変更するなどの作業に加えて、通常の整備作業もこの時間内で行わなければならず、チーム力の見せ所となる時間となります。そしてストロークの長いサスペンションを備えて車高が上げられた姿に変わった各車は、翌朝から6本のグラベルステージにアタックしていき、ラリーの最終順位を争うことになるのです。

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※写真は2012年大会

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※写真は2012年大会

 

 今回のラリー・オブ・スペインでは、ラリー直前の公式テストセッションである「シェイクダウン」は舗装路で行われ、続くラリー本番のデイ1とデイ2にはやはり舗装路を使ったスペシャルステージ計9本が設けられますが、各エントラントはここまでに18本のタイヤを使用することができます。これに対してミシュランは、アスファルトラリー用WRC公式タイヤである「ミシュラン・パイロットスポーツ」(サイズ:20/65-18 [ISO/JIS表示235/40R18])のハードコンパウンド「H2」を18本、ソフトコンパウンド「S2」を12本用意し、各クルーはその中から各々の戦略に基づいた選択を行うことになります。また、ラリー最終日のデイ3に向けてミシュランはグラベルラリー用WRC公式タイヤである「ミシュラン・ラティテュード・クロス」(サイズ:17/65-15 [ISO/JIS表示205/65R15])のハードコンパウンド「H2」を10本、ソフトコンパウンド「S3」を8本用意。各クルーはその中から10本のタイヤをチョイスし、この日に設けられるグラベルステージ6本に臨むことになります。

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※写真は2013年ラリー・オブ・ポルトガル