【第1戦 ラリー・モンテカルロ: プレビュー】

2014年1月15日

今年もWRCは"雪と氷のモンテカルロ"から。ミシュランのWRC公式タイヤサプライヤー4年目がスタート

2014年WRC(FIA世界ラリー選手権)第1戦ラリー・モンテカルロ

スタート:1月16日(木)/フィニッシュ:1月18日(土)
スペシャルステージ:全15カ所=計383.88km/総走行距離:1396.76km
ステージ路面:アスファルト舗装あるいは雪・氷
 
 

前年シーズンの最終戦の終了から約2カ月のインターバルを置いて、WRCの新シーズンは早くも始動。全13戦の開催が予定されている2014年のWRCは例年同様にラリー・モンテカルロで開幕します。そして、このWRCにおいて公式タイヤサプライヤーという重要な役割を2011年から務めているミシュランは、今年のマニュファクチャラー選手権に参加登録し、最高峰のワールドラリーカーを使って参戦するすべてのワークスチームにタイヤを供給。彼らミシュラン・パートナーチームの戦いを全力でサポートしてまいります。

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今年のWRCにフル参戦する自動車メーカー直系のワークスチームは昨年よりひとつ増えて4チームとなりました。そのすべてが最新鋭のワールドラリーカーを2台、シリーズ全戦において走らせることになります。

昨年、参戦初年度にしてドライバーとマニュファクチャラーの両タイトルを奪ったフォルクスワーゲンは不動のドライバーラインアップ。新チャンピオンのセバスチャン・オジェとヤリ‐マティ・ラトバラの二枚看板に加え、マニュファクチャラー選手権ポイントの獲得対象外で若手のアンドレアス・ミケルセンが3台目のフォルクスワーゲン・ポロR WRCを駆ります。

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※写真は2013年大会

 

一方、シトロエンとMスポーツ・フォードはともにドライバーが総入れ替えに。シトロエンは、セバスチャン・ローブが昨年出場した4戦をもって完全引退となり、ミッコ・ヒルボネンとダニエル・ソルドはチームを離脱。代わって、2009年のIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)王者であるクリス・ミークと、Mスポーツ・フォードから移籍のマッズ・オストベルグのふたりが同チームからシトロエンDS3 WRCに乗ってフル参戦することに。そしてMスポーツ・フォードは、2年在籍したシトロエンから出戻った格好のヒルボネンと、昨年のWRC2選手権ランキング2位のエルフィン・エバンスのふたりに加え、昨年のWRC2チャンピオンを獲得した元F1ドライバーのロバート・クビサがシトロエン陣営から移籍して加入し、いずれもフォード・フィエスタRS WRCでシリーズ全戦を戦うという布陣となりました。

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そして4つ目のワークスチームとなるのがヒュンダイです。約10年ぶりのWRC復帰を果たすことになったこの韓国メーカーは、かつてトヨタやプジョーでラリーカー開発を手掛けたエンジニアであるミシェル・ナンダンの指揮のもと、新型ワールドラリーカー「ヒュンダイi20 WRC」を開発。昨年、Mスポーツ・フォードで著しい成長を遂げたティエリー・ヌービルをエースドライバーとして起用しました。そして2台目のi20 WRCを駆るドライバーはイベントに応じてその都度起用されることに。今回のラリー・モンテカルロには、シトロエンから移籍したダニエル・ソルドが出場します。

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今回が第82回大会となる伝統のラリー・モンテカルロですが、3日間にわたるラリーのはじめの2日間は例年以上に山奥へと分け入っていくことになりました。これは、スペシャルステージ(SS)が雪や氷の影響を受ける可能性を高め、戦いをより一層モンテカルロの醍醐味に満ちたものとすることが狙いです。このラリーのSSの路面は基本的にはアスファルト舗装ですが、乾いていたり、濡れていたり、凍結していたり、雪に覆われていたりと、コンディションはまさに多様。日の当たり方などの違いからひとつのSSの中でも路面コンディションは変わり、さらに刻々と変化していく山の天候が加わるわけで、適切なタイヤ選択を行うことがことさら重要な一戦でもあります。

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※写真は2013年大会

 

こうしたひと筋縄ではいかないコンディションが待ち受けるラリー・モンテカルロにトップカテゴリーのワールドラリーカーで出場する各クルーには、その安全性を確保するため、例外的に4種類までのタイヤの使用が認められます(通常のグラベル/アスファルトラリーでは2種類まで)。そしてミシュランは以下のタイヤを用意しています。

 

■ミシュラン・パイロットスポーツS2 (ソフトコンパウンド)

■ミシュラン・パイロットスポーツSS2 (スーパーソフトコンパウンド) 

(ともにサイズは20/65-18  [ISO/JIS表示235/40R18])

「ミシュラン・パイロットスポーツS2」は通常のアスファルトラリーでも使用されるWRC公式タイヤで、このモンテカルロにおいては主にドライコンディションにおいて使用されます。これに対して「ミシュラン・パイロットスポーツSS2」はモンテカルロ専用タイヤ。トレッドパターンは「S2」と同じですが、氷点下でも路面をきっちり捉えるスーパーソフトコンパウンドを採用しています。

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■ミシュラン・パイロットアルペンA4

■ミシュラン・パイロットアルペンA4 スタッド付き

(ともにサイズは18/65-18  [ISO/JIS表示215/45R18])

コンディションが雪混じりのものとなった際に登場するのが「ミシュラン・パイロットアルペンA4」です。スタッドレスとスタッド付きの2種類があります。

スタッド付き「ミシュラン・パイロットアルペンA4」のトレッドに埋め込まれるスタッド(スパイク=鋲)ですが、単体重量は2g以下、全長は15mm以下、そしてトレッド面から突き出している量は2mm以下と規定されており、平時は生活道路であるコースの路面をできるだけ傷めないよう留意されています。また、昨年型のスタッド付き「ミシュラン・パイロットアルペンA4」では240本のスタッドを有していたのに対して、今年型では200本に減じられており、路面保護の配慮を一層進めています。

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今回のラリー・モンテカルロにワールドラリーカーで出場する各クルーがラリー中に使用できるタイヤは40本まで。これに対してミシュランは、パートナーチームの各クルーに対してそれぞれ82本のタイヤを用意します。その内訳は下記のとおりですが、各クルーはミシュランのエンジニアによるアドバイスなどをもとに、その中からラリーで実際に使用する40本のタイヤの種類・本数配分をスタート前に決断することになります。

■24本 × ミシュラン・パイロットスポーツS2 (ソフトコンパウンド)
■24本 × ミシュラン・パイロットスポーツSS2 (スーパーソフトコンパウンド)
■10本 × ミシュラン・パイロットアルペンA4
■24本 × ミシュラン・パイロットアルペンA4 スタッド付き
 
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※写真は2013年大会