【第6戦 ラリー・イタリア: プレビュー】

2014年6月 5日

WRC史上最長記録を更新する59.13kmのロングステージが2本。強烈な日差しとダストの中で挑むタフな地中海決戦

2014年WRC(FIA世界ラリー選手権)第6戦ラリー・イタリア・サルディニア

スタート:6月5日(木)/フィニッシュ:6月8日(日)
スペシャルステージ:全17カ所=計364.54km/総走行距離:1403.45km
ステージ路面:グラベル
 
 

このところ大西洋を挟んで開催地が行き来していたWRCですが、これからはヨーロッパでのイベントが4戦続くことになります。と言っても、その開催地はヨーロッパ大陸とは限りません。今回の第6戦の舞台は地中海に浮かぶイタリア領サルディニア島。WRCのイタリア大会の役割は「花のラリー」と呼ばれたラリー・サンレモが長らく務めましたが、2004年からは本土から離れたサルディニアでのラリーが受け持つようになり、今回でちょうど10回目のWRC開催となります。

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※写真は2013年大会

 

このラリー・サルディニアのスペシャルステージの大半は、比較的硬く締まった地盤の上に土や砂が分厚く堆積した路面です。スペシャルステージは17本設けられますが、設定されるコースは10本。そのうち7本は2度走行する設定です。こうしたコースの場合、1回目の走行の際には堆積した土砂にトラクションを奪われがちで、スタート順が早いほどその傾向が強く不利。また、風がなければ先行車が巻き上げたダストは延々立ち込め、後続車両が視界不良に悩まされることもしばしばあります。そして2回目の走行の際には深く刻まれた轍に各車分け隔てなく苦労させられることになります。

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※写真は2013年大会

 

 

コース幅はおしなべて狭く、そしてコース脇には角の尖った岩や潅木が控えていて、それらにタイヤを当てた場合はパンクを喫する可能性が多分にあります。また、日中のサルディニアでは常時強烈な日差しが降り注ぎ、この季節は気温が30℃以上になることがほとんど。すると、スペシャルステージを走行中のラリーカーの車内温度が50℃以上になる事態もざらに生じます。また、今年の第3戦ラリー・メキシコではそれまでのWRCの歴史において単独では最も長い55.92kmのスペシャルステージが実施されましたが、今回のラリー・サルディニアではそれをさらに上回る59.13kmもの長さのロングステージが2本も設けられており、まさに人にもクルマにも、そしてタイヤにもタフなイベントとなることは間違いありません。

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※写真は2013年大会

 

この一戦にミシュランはハードコンパウンドのグラベルラリー用WRC公式タイヤ「ミシュラン・ラティテュード・クロスH2」(サイズ:17/65-15 [ISO/JIS表示205/65R15])を標準タイヤとしてノミネートし、ソフトコンパウンドの「ミシュラン・ラティテュード・クロスS2」をもうひとつの選択肢として用意します。

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※写真は2013年大会

 

なお、今回のラリー本番におけるタイヤの使用上限本数は35本。それとは別に、ラリー前の練習走行セッションである「シェイクダウン」に4本使うことができます。

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※写真は2013年大会