【2015】

2015年2月13日

2015年WRC(FIA世界ラリー選手権)の見どころ

ラリー競技の世界最高峰の選手権シリーズであるWRC(FIA世界ラリー選手権)。その頂点を争うのは「ワールドラリーカー」という名称のトップカテゴリー車両に乗るクルーです。

このワールドラリーカーが排気量1.6ℓのターボ過給ガソリンエンジンを使用する現在の技術規則に基づくものとなって2015年で5年目。また、ミシュランが公式タイヤサプライヤーという立場でWRCにおけるタイヤ供給活動を行うのも5年目となります。

  

2015年のWRCにおいて公式タイヤサプライヤーとなっているタイヤメーカーはミシュランを含めて4社あります。そして、それぞれ独自に開発したワールドラリーカーをもってWRCに参戦している自動車メーカーは4社ありますが、そのすべてのワークスチームがミシュランをパートナーに選択して今シーズンに臨んでいます。

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フォルクスワーゲン・モータースポーツ

Volkswagen Motorsport

■使用車両:フォルクスワーゲン・ポロR WRC

MICHELIN_2015_WRC_Basics_2015-wrc-overview_02.jpg2013年、初のWRCフル参戦に乗り出すやいなやドライバー選手権とマニュファクチャラー選手権をともに制覇したフォルクスワーゲン。2014年はシリーズ全13戦のうち12戦で同チームのクルーが優勝を飾るという圧倒的な強さを見せながら2年連続でダブルタイトルを奪いました。そして2015年は、前年のドライバー選手権でトップ3を占めたセバスチャン・オジェ(フランス)、ヤリ‐マティ・ラトバラ(フィンランド)、アンドレアス・ミケルセン(ノルウェー)という3人のドライバーを引き続きシリーズ全戦に送り込みます。

2年連続チャンピオンのオジェはどのようなタイプのラリーでも速く、かつ安定しており、その実力は全盛期のセバスチャン・ローブと互角かそれ以上とも言われています。そんなチームメイトに対して、持ち前のスピードに安定感を上乗せしながらも及ばずに来たラトバラがいかに挑みかかるか、また、同じチームに属す先輩ドライバーふたりを上回るスピードをしばしば見せてきたミケルセンがどれだけの飛躍を果たすか、といったところが注目されます。

  

  

シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム

Citroen Total Abu Dhabi World Rally Team

■使用車両:シトロエン DS3 WRC

MICHELIN_2015_WRC_Basics_2015-wrc-overview_03.jpg2003年から2012年までの10年間で8回もマニュファクチャラーズタイトルを獲得したシトロエンは、2014年に一新したドライバーラインアップを継続。クリス・ミーク(イギリス)とマッズ・オストベルグ(ノルウェー)のふたりをレギュラーで起用して参戦します。

2014年に初めてワールドラリーカーでのWRCフル出場を果たしたミークは、シーズン後半の各ラリーではオジェやラトバラに伍すスピードを披露しており、それを優勝という結果につなげていくことが期待されます。一方、オストベルグは安定した速さに定評があり、2012年ラリー・ポルトガル以来のキャリア2勝目が待たれます。

  

  

Mスポーツ・ワールドラリーチーム

M-Sport World Rally Team

■使用車両:フォード・フィエスタRS WRC

MICHELIN_2015_WRC_Basics_2015-wrc-overview_04.jpgフォードは2012年をもってWRCにおけるワークス活動を取りやめ、その後はフォード車によるラリー活動の実務を担ってきたMスポーツが独自の活動としてWRCに参戦しています。ただし、フォードも支援を続けており、実質的にWRCにおけるMスポーツの立場はフォードのワークスチームとしてのそれに変わりありません。

その上で2015年のMスポーツ・フォードは、ミッコ・ヒルボネンの前年かぎりでの引退を受け、ワールドラリーカーでWRCにフル出場するのはこれが初めてとなるオット・タナク(エストニア)を新たにレギュラードライバーとして起用。2014年に同チームから初のWRCフル参戦を果たしたエルフィン・エバンス(イギリス)との若手コンビでシリーズ全戦に挑みます。

  

  

ヒュンダイ・モータースポーツ

Hyundai Motorsport

■使用車両:ヒュンダイ i20 WRC

MICHELIN_2015_WRC_Basics_2015-wrc-overview_05.jpg2014年、新体制のワークスチームを組織して約10年ぶりにWRCへ復帰したヒュンダイですが、ラリー・ドイツにおいてティエリー・ヌービル(ベルギー)が勝利。彼にとってもヒュンダイにとっても初めてのWRC優勝を飾ったのを筆頭に、上々の結果を残しました。

フル参戦2年目となる2015年は、引き続きヌービルをシリーズ全戦に送り込むと同時に、前年はスポットでの起用だった元シトロエンのダニエル・ソルド(スペイン)をレギュラードライバーに据え、さらに期待の若手のひとりであるヘイデン・パッドン(ニュージーランド)もレギュラー参戦させるという力強い活動を展開します。

  

  

以上が2015年のWRCにフル参戦する自動車メーカーのワークスチームであり、そのいずれもがミシュランのパートナーチームです。

ラリー期間中、ミシュランは各チームに専属のタイヤエンジニアを派遣し、それぞれの戦略や車両の特性などを考慮しながら、その時々の状況に最適なタイヤの運用をアドバイスしていきます。

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