【2015】

2015年5月25日

ラトバラ今季初優勝! ソフトコンパウンドの「ミシュラン LTXフォースS4」が傑出した総合性能を披露

2015年WRC(FIA世界ラリー選手権)第5戦ラリー・ポルトガル

■スタート:5月21日(木)/フィニッシュ:5月24日(日)
■スペシャルステージ:16本(352.09km)/総走行距離:1529.43km
■ステージ路面:グラベル

  

ハードコンパウンドの「ミシュラン LTXフォースH4」がメインのタイヤとしてノミネートされたラリー・ポルトガルでしたが、柔らかな路面が続く中でスペシャルステージの走行タイムを削るべく、パートナーチームのほとんどのクルーがソフトコンパウンドの「ミシュラン LTXフォースS4」を多用。その推奨値を超える路面温度のもとでも問題が起こることはなく、ミシュランタイヤの総合性能の高さが図らずも証明された一戦となりました。

そうした中で勝利を手にしたのはヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)で今季初優勝をマーク。2位にセバスチャン・オジェ、3位にアンドレアス・ミケルセンと続き、フォルクスワーゲン・モータースポーツの1-2-3フィニッシュとなりました。

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ソフトコンパウンドの「ミシュラン LTXフォースS4」は15℃以下の路面温度でベストパフォーマンスを発揮するものとして設計されたタイヤです。一方、強い日差しに照らされるポルトガルのグラベルステージの路面温度は最高で35℃程度にまで達します。したがってミシュランは、各クルーに用意する本数が24本と多いメインのタイヤをハードコンパウンドの「ミシュラン LTXフォースH4」とし、16本用意する第二の選択肢をソフトコンパウンドの「ミシュラン LTXフォースS4」としたのです。

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しかし、14年ぶりにラリー・ポルトガルの舞台となったポルトガル北部の未舗装路は砂や砂利が堆積した柔らかな路面の区間が多く、ミシュランタイヤを使用するすべてのワークスチームのクルーはソフトコンパウンドを積極的に使用しました。自らリスクを引き受けつつ、安全性よりも絶対的なパフォーマンスを優先させて勝負していったのです。

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ただし、今大会で使用できるタイヤの本数の上限は24本であるのに対して、そもそも第二の選択肢として設定していた「ミシュラン LTXフォースS4」の各クルーへの割り当ては16本。多くのクルーはそのすべてをラリー本番用として確保しましたが、それでも本数が限られているわけで、どのポイントでどのようにソフトコンパウンドを使うかというタイヤ戦略の違いが随所で見受けられることになりました。

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そうした中、土曜日までは前戦終了時のドライバーズポイントランキング順にスタートするルールであることから、ポイントリーダーであるセバスチャン・オジェはルーズな路面にトラクションを奪われて伸び悩みます。対して、今シーズンなかなか思うような結果を残せずランキング下位に低迷し、今回は11番手スタートであったヤリ‐マティ・ラトバラがデイ1の前半からトップに立ち、ラリーをリードしていくことになりました。

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土曜日のデイ2に入ると、依然として1番手スタートであるオジェが路面の掃除役を強いられながらもトップタイムを連発するという驚異的なドライビングを見せます。そして首位のラトバラをじりじりと追い詰めていき、9.5秒差で最終日のデイ3を迎えました。

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チームメイト同士の真っ向勝負となった格好でしたが、最後はラトバラが踏ん張りを見せ、オジェを8.2秒差で振り切ってフィニッシュ。今季初優勝を飾りました。

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2位にはオジェ、そして3位にはアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が入り、フォルクスワーゲンが開幕戦ラリー・モンテカルロに続く今季2度目の1-2-3フィニッシュを飾る結果となりました。

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ジャック・モレリ(ミシュラン・グループ ラリープログラムマネージャー)のコメント:

「私たちの『ミシュラン LTXフォースS4』は路面温度が35℃にもなるようなステージで使用することを想定して開発したものではありません。実際、摩耗は当然ながら厳しいものがありました。しかし、使用の限界を超えてしまうことは決してなく、パートナーチームのクルーたちの戦いをしっかりと支え切りました。

 これこそ、あらゆる性能において秀でていることを追求する『ミシュラン・トータル・パフォーマンス』フィロソフィーの結実を鮮やかに示した好例となったと言えると思います」

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2015年WRC(FIA世界ラリー選手権)第5戦ラリー・ポルトガル

[最終結果]

  1. ヤリ‐マティ・ラトバラ(フィンランド) フォルクスワーゲン・ポロR WRC
  2. セバスチャン・オジェ(フランス) フォルクスワーゲン・ポロR WRC
  3. アンドレアス・ミケルセン(ノルウェー) フォルクスワーゲン・ポロR WRC
  4. クリス・ミーク(イギリス) シトロエン DS3 WRC
  5. オット・タナク(エストニア) フォード・フィエスタRS WRC
  6. ダニエル・ソルド(スペイン) ヒュンダイ i20 WRC
  7. マッズ・オストベルグ(ノルウェー) シトロエン DS3 WRC
  8. ヘイデン・パッドン(ニュージーランド) ヒュンダイ i20 WRC
  9. ロバート・クビサ(ポーランド) フォード・フィエスタRS WRC
  10. マーチン・プロコップ(チェコ) フォード・フィエスタRS WRC