【2015】

2015年8月 3日

WRC史上最速の平均速度でラトバラが会心の勝利! WRC2選手権ではミシュランの新型グラベルタイヤがデビュー2連勝!

2015年WRC(FIA世界ラリー選手権)第8戦ラリー・フィンランド

■スタート:7月30日(木)/フィニッシュ:8月2日(日)
■スペシャルステージ:20本(320.00km)/総走行距離:1260.60km
■ステージ路面:グラベル

  

ラリー・フィンランドでまた新たな記録が誕生しました。世界最高のハイスピードグラベルラリーとして知られるこの一戦を制したのはミシュランタイヤ装着のフォルクスワーゲン・ポロR WRCに乗るヤリ‐マティ・ラトバラでしたが、彼は従来の記録を大幅に更新するWRC史上最速の平均速度で合計320.00kmのスペシャルステージを駆け抜け、最新のワールドラリーカーとミシュランのグラベルラリー用WRC公式タイヤ「ミシュラン LTXフォースS4」のパフォーマンス、そして自らの能力の高さを改めて実証しました。

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ラリーはフォルクスワーゲン・モータースポーツのセバスチャン・オジェとヤリ‐マティ・ラトバラのふたりによるベストタイムの応酬となりました。7月31日(金)朝、今大会最初の林道ステージを制したのはラトバラでしたが、続く3本のステージはオジェが立て続けに最速で抜けます。しかし、この日の午後に入るとラトバラがさらにペースを上げてきて、SS6、SS8、SS9とベストタイムを連発。とりわけ、世界で最もチャレンジングなスペシャルステージとして知られる「Ouninpohja」(34.39km)でのSS8では、このステージのコースレコードを塗り替える圧巻のドライビングを披露しました。

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ただし、各ステージを真っ先に走らねばならず条件的には不利なはずのオジェもラトバラと互角の恐るべきスピードを発揮し続けました。結果、デイ1を終えた時点では、トップのラトバラとオジェの差は2.9秒。一方、その時点で3位につけていたクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)と2位オジェとの間にはすでに21.4秒の差がついており、ラトバラとオジェのフォルクスワーゲン・モータースポーツ勢が突出した状況となっていました。

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8月1日(土)のデイ2に入ってもラトバラとオジェが一進一退の攻防を続けました。SS11はラトバラ、SS12とSS13はオジェ、SS14はラトバラ、SS15はオジェがトップタイムを奪います。

  

そんなところへ、戦況に変化が出ました。SS16「Jukojärvi」(21.14km)の直前、一帯に雨が降り出したのです。一気にウェットコンディションとなった中、1番手走者のオジェは軽いコースアウトを喫してしまい、このステージでラトバラに3.3秒の遅れを取って、総合タイムでのふたりのギャップは6.2秒に拡大。その後、滑りやすさが各段に増した路面のもと、リスクを冒してでも攻めていく姿勢で臨み続けたラトバラがSS17、SS18とトップタイムを連取し、オジェに対するリードを13.2秒に広げて勝負を決定づけました。

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かくしてラトバラは合計320.00kmのスペシャルステージを2時間33分03秒8という所要時間で駆け抜け、第5戦ラリー・ポルトガルに続く今季2勝目をマーク。125.44km/hというWRC史上最速の平均速度で母国イベント2連覇を果たすという最高の結果を手にしました。そして2位にはオジェが入り、フォルクスワーゲンは今季4度目の1-2フィニッシュを果たしました。

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3位でフィニッシュしたのはシトロエン・レーシングのマッズ・オストベルグ(シトロエンDS3 WRC)で、今回リタイアに終わったアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)からドライバーズポイントランキング3位の座を奪還することに成功しました。

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4位にはヒュンダイ・モータースポーツのティエリー・ヌービル(ヒュンダイ i20 WRC)が入りました。ヌービルはラリー直前の公式テストセッションである「シェイクダウン」で車両を転倒させるクラッシュを喫し、チームは突貫作業で修理を行って同日夕方のスタートに間に合わせました。ラリー前半におけるヌービルはクラッシュの心理的な影響もあってかトップを争えるペースでは走れませんでしたが、やがて着実にポジションを上げていき、結果的には表彰台まであとひとつというポジションでのフィニッシュを果たしました。

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なお、今回のラリー・フィンランドの路面は総じてタイヤへの攻撃性は高くなく、大会期間中の気温や路面温度も通常以上に上がることはなかったことから、ミシュランタイヤを使うすべてのトップエントラントがラリーを通じてソフトコンパウンドのグラベルラリー用WRC公式タイヤ「ミシュラン LTXフォースS4」を使用しました。7月31日(金)のデイ1は車両装着(4本)+車載スペア(1本ないし2本)で計80km弱のステージ距離をこなす設定となっていましたが、1本のタイヤも不具合を出することはありませんでした。その上で、優勝したラトバラは史上最速の平均速度でラリーを戦い抜き、ミシュランタイヤの信頼性とパフォーマンスの双方の高さが明らかな結果をもって示されることになりました。

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サポート選手権であるWRC2選手権では、ミシュランタイヤを履くシュコダ・モータースポーツのエサペッカ・ラッピ(シュコダ・ファビアR5)とポンタス・ティドマンド(シュコダ・ファビアR5)のふたりが2戦連続での1-2フィニッシュを果たしました。

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ミシュランはWRC2選手権に出場する車両のためのグラベルラリー用新型WRC公式タイヤ「ミシュラン ラティテュード クロスS80」(ソフトコンパウンド)および「ミシュラン ラティテュード クロスH90」(ハードコンパウンド)を専用開発し(サイズはいずれも205/65R15)、前戦のラリー・ポーランドにおいてデビューさせました。

自動車メーカーのワークスチームのすべてがミシュランタイヤを選択して使用しているワールドラリーカーのカテゴリーとは異なり、WRC2選手権ではミシュラン、ピレリ、D-Mack、ハンコックという4つのタイヤメーカーによる活発なタイヤ競争が繰り広げられています。その中にあって、前戦のラリー・ポーランドでは出場27台のうち7台であったミシュラン・パートナー車両が、今回のラリー・フィンランドでは12台に増加。このWRC2選手権においてもミシュランユーザーはすべてソフトコンパウンドの「ミシュラン ラティテュード クロスS80」をラリーを通じて使用しました。

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【Movie】 Highlights - 2015 WRC Rally Finland

今回のラリー・フィンランドのハイライトムービーです。ハイスピードグラベルラリーの凄みを3分25秒のムービーに凝縮しています。お楽しみください!

  

  

2015年WRC(FIA世界ラリー選手権)第8戦ラリー・フィンランド

[最終結果]

  1. ヤリ‐マティ・ラトバラ(フィンランド) フォルクスワーゲン・ポロR WRC
  2. セバスチャン・オジェ(フランス) フォルクスワーゲン・ポロR WRC
  3. マッズ・オストベルグ(ノルウェー) シトロエン DS3 WRC
  4. ティエリー・ヌービル(ベルギー) ヒュンダイ i20 WRC
  5. オット・タナク(エストニア) フォード・フィエスタRS WRC
  6. ユホ・ハンニネン(フィンランド) フォード・フィエスタRS WRC
  7. マーチン・プロコップ(チェコ) フォード・フィエスタRS WRC
  8. エサペッカ・ラッピ(フィンランド) シュコダ・ファビアR5(WRC2優勝)
  9. ポンタス・ティドマンド(スウェーデン) シュコダ・ファビアR5(WRC2)
  10. ロレンツォ・ベルテッリ(イタリア) フォード・フィエスタRS WRC