【2015】

2015年8月19日

シーズン初の全面舗装路イベントで新型アスファルト用タイヤ「ミシュラン パイロットスポーツ H5」/「S5」がデビュー

2015年WRC(FIA世界ラリー選手権)第9戦ラリー・ドイツ プレビュー

グラベルラリー6連戦を消化したWRCは、今シーズンにおいて初めて、すべてのスペシャルステージが舗装路に設けられるイベントを迎えます。そしてこの一戦でミシュランは、従来品をさらに改良した新型アスファルト用WRC公式タイヤ「ミシュラン パイロットスポーツ H5」(ハードコンパウンド)および「ミシュラン パイロットスポーツ S5」(ソフトコンパウンド)をデビューさせます。

MICHELIN_2015_WRC_09_Germany_preview_01.jpg※写真は2014年大会

  

開催地/ルート

■スタート:8月21日(金)/フィニッシュ:8月23日(日)

■スペシャルステージ:21本(374.43km)/総走行距離:1397.50km

  

今大会が開催されるのはフランスやルクセンブルクとの国境が至近のドイツ北西部。拠点はドイツで最も古い街であるトリアーに置かれます。

MICHELIN_2015_WRC_09_Germany_preview_02.jpg※写真は2014年大会

  

8月21日(金)のデイ1は、ルクセンブルクとの国境の近くに設けられたスペシャルステージから始まり、続いてアイフェル山脈の山岳ステージにアタック。その後、モーゼルワイン用のブドウ畑の中を行く2本のステージを走行。この計4本のステージによるループを午前と午後にそれぞれこなします。

MICHELIN_2015_WRC_09_Germany_preview_03.jpg※写真は2014年大会

  

そして8月22日(土)のデイ2は、まずはブドウ畑のステージを走行した後に、劣悪なコンディションのコンクリート舗装で知られるバウムホルダー軍事演習地での3本のステージにアタックするというループを2周。バウムホルダーでのステージの1本は45.61kmという長さで、今大会における最大の山場となります。

MICHELIN_2015_WRC_09_Germany_preview_04.jpg※写真は2014年大会

  

最終日の8月23日(日)はトリアーの近くに設定される19.59kmと14.08kmのステージを2度ずつ走行。そして同日の午後にはトリアーの街の中心部でフィニッシュを迎えます。

MICHELIN_2015_WRC_09_Germany_preview_05.jpg※写真は2014年大会

  

  

路面/タイヤ

■ステージ路面:アスファルト/コンクリート

■ワールドラリーカー用ミシュランWRC公式タイヤ:

  • ミシュラン パイロットスポーツ H5(ハードコンパウンド)
  • ミシュラン パイロットスポーツ S5(ソフトコンパウンド)

(以上、サイズ:235/40R18)

■ラリー中に使用できるタイヤ本数の上限:28本

  

現在、年間13戦が行われているWRCイベントのうちアスファルト用タイヤの出番があるのは、雪と氷のラリー・モンテカルロや3分の1以上のステージがグラベルで行われるラリー・スペインを含めても4戦しかありません。それにもかかわらず、昨年10月のラリー・ド・フランスでアスファルト用WRC公式タイヤの新バージョンを登場させていたミシュランは、それから1年と待たずにさらなる改良型の「ミシュラン パイロットスポーツ H5」(ハードコンパウンド)および「ミシュラン パイロットスポーツ S5」(ソフトコンパウンド)をこのラリー・ドイツでデビューさせます。

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前作の「ミシュラン パイロットスポーツ H4」/「S4」は、ドライコンディションにおけるパフォーマンスを落とすことなく、ウェットコンディションにおける性能を各段に高めることに開発の主眼を置いたもので、事実、狙いどおりの結果が得られていました。ただし、それ以前のアスファルト用WRC公式タイヤとはグリップ感覚に違いがあり、特にドライコンディションで「H4」/「S4」の感覚に慣れるのに時間を要したトップドライバーが何人もいたことも事実でした。

MICHELIN_2015_WRC_09_Germany_preview_07.jpg※写真は2014年大会

  

そこで、ドライコンディションにおけるグリップ感覚を従来のものに近づけることを重視してミシュランが新たに開発したものが、今回のラリー・ドイツでデビューを飾る「ミシュラン パイロットスポーツ H5」/「S5」です。トレッドパターンのデザインは前作「H4」/「S4」を踏襲していますが、縦のグルーブラインによって分けられたトレッド接地面の横幅の変更などにより、総じてトレッドが"より動きにくい"ものとする方向性で設計されています。

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もちろん、前作「H4」/「S4」で大幅に高められたウェット性能は損なっておらず、ドライコンディションにおけるパフォーマンスも然り。開発テストにおいてはスペシャルステージ1kmあたり10分の数秒というレベルでのタイム短縮を果たしています。それでいて「H5」/「S5」は前作よりトレッドの強度が高まっており、荒れた路面においても高い性能をしたたかに発揮し続けるタイヤとなっています。

  

今回のラリー・ドイツにおけるプライマリータイヤ(主タイヤ)はハードコンパウンドの「ミシュラン パイロットスポーツ H5」で、ミシュラン・パートナーチームのワールドラリーカー各車に32本ずつ用意されます。また、オプションタイヤ(別案タイヤ)としてソフトコンパウンドの「ミシュラン パイロットスポーツ S5」も22本ずつ用意されます。つまりミシュランはトータルで54本のタイヤをパートナーチームのワールドラリーカー各車に供給することになりますが、各車両のクルーはステージ構成や天候などに基づく自らの戦略を踏まえて「H5」と「S5」の配分を考え、ラリー本番において使用できる28本のタイヤを競技開始前に選ぶことになります。

MICHELIN_2015_WRC_09_Germany_preview_09.jpg※写真は2014年大会