【2015】

2015年8月24日

初陣の新型「ミシュラン パイロットスポーツ H5」/「S5」が所期のハイパフォーマンスを発揮! オジェが今季6勝目&WRC通算30勝目を飾る!

2015年WRC(FIA世界ラリー選手権)第9戦ラリー・ドイツ

■スタート:8月21日(金)/フィニッシュ:8月23日(日)
■スペシャルステージ:21本(374.43km)/総走行距離:1397.50km
■ステージ路面:アスファルト/コンクリート

  

WRCでは今季初の全面舗装路イベントとして開催された第9戦ラリー・ドイツはセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が圧倒的な強さで終始優勢に戦ってシーズン6勝目をマーク。2位と3位にはチームメイトのヤリ‐マティ・ラトバラとアンドレアス・ミケルセンが入り、フォルクスワーゲン勢の1-2-3フィニッシュとなりました。

そして今大会からミシュランが投入した新型アスファルト用WRC公式タイヤ「ミシュラン パイロットスポーツ H5」/「S5」は全域にわたって従来型を上回る高いパフォーマンスを安定的に発揮し、各ユーザーからの高評を得てそのデビュー戦を終えました。

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WRC参戦を開始したその年、つまり2013年からドライバーズとマニュファクチャラーズの双方のタイトルを奪い続けてきたフォルクスワーゲンですが、なぜか母国ドイツでのイベントでは勝利に手を届かせることができずにきていました。とりわけセバスチャン・オジェはこのラリー・ドイツでは一昨年大会、昨年大会と続けてアクシデントに見舞われており、「ドイツの自動車メーカーに所属して2年連続でチャンピオンを獲得してきた者としては絶対に落とせない一戦」という意識で今大会に臨んでいました。

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果たして、オジェはオープニングステージからアグレッシブなドライビングを見せてトップタイムを叩き出してくると、続くSS2でも一番時計をマーク。これを追うのはチームメイトのヤリ‐マティ・ラトバラで、フォルクスワーゲンのふたりのドライバーによる真っ向勝負の構図がデイ1半ばにして明確になりました。

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ただし、勝負の主導権はあくまでディフェンディングチャンピオンが握り続けました。オジェはラトバラに9.5秒差をつけてデイ1を終了。そしてデイ2の主な舞台であるバウムホルダー軍事演習地に入ると、荒れたコンクリート舗装のステージ群でオジェはさらに凄みを増したドライビングを披露してトップタイムを連発。デイ2終了時にはオジェのラトバラに対するリードは33.8秒にまで広がっていました。

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最終日のデイ3に残されたステージは多くなく、勝利を確信したオジェは明らかにペースを落として走行。リードは23.0秒に縮まりましたがトップの座を悠々保ってゴールを迎え、今季6勝目をマークしました。これでオジェはWRC通算30勝目を飾ったこととなり、WRC総合優勝回数でマーカス・グロンホルムと並ぶ歴代2位となりました。

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フォルクスワーゲンは母国イベントにおいて参戦3年目にして初めて勝利を手に。さらに、2位にはラトバラ、3位にはミケルセンが入ったことで1-2-3フィニッシュとなり、このドイツの自動車メーカーにとっては最高の週末となりました。

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今大会でフォルクスワーゲン勢に続くスピードを見せたのはシトロエンのクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)でしたが、彼はデイ1後半のSS6でコースアウトを喫してサスペンションを破損。その後の2本のステージをスローペースで走らざるを得ず、ここでの遅れが大きく響いてトップから11分遅れの総合12位でのフィニッシュにとどまりました。

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結果的に、トップ3を占めたフォルクスワーゲン勢に次ぐ戦果を挙げたのはヒュンダイ勢ということになりました。ヒュンダイ i20 WRCを駆るティエリー・ヌービルとダニエル・ソルドのふたりはラリー序盤から同等のペースで走り続け、何度もポジションを入れ替え合うマッチレースを展開。舗装路を得意とするソルドがヌービルを9.5秒リードする形で最終のデイ3に突入すると、32歳のスペイン人ドライバーはさらにスパートをかけて27歳のベルギー人ドライバーを突き放して4位でフィニッシュ。このラリー・ドイツの一昨年大会ではシトロエンDS3 WRCに乗って総合優勝を飾っているソルドが先輩ドライバーとしての意地を見せた格好になりました。

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なお、今回4位-5位を占めたことにより、マニュファクチャラーズ選手権においてヒュンダイはシトロエンをかわしてランキング2位に浮上しました。

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舗装路はあまり得意でないと見られてきたMスポーツ・フォードのエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタRS WRC)ですが、デイ2最初のSS9では2番手タイム、デイ3最初のSS18ではトップタイムを叩き出すという見事なパフォーマンスを披露しました。ただし、日が昇って路面温度が高まってきた中では他車よりタイムを落とす幅が大きく、上位争いには食い込み切れず。それでも6位でしっかりと走り切って今後につなげました。

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ミシュラン、ピレリ、D-Mack、ハンコックという4つのタイヤメーカーによる活発なタイヤ競争が繰り広げられているサポート選手権のWRC2選手権では、ミシュランタイヤを履くシュコダ・モータースポーツのヤン・コペッキー(シュコダ・ファビアR5)が優勝。久々のWRC参戦ながら後続に4分以上の大差をつけての圧勝で、一昨年のERC(ヨーロッパ・ラリー選手権)でチャンピオンを獲得している実力を見せつけました。

また、2位にもミシュランタイヤを使用したエリク・カミリ(フォード・フィエスタR5)が入り、WRC2選手権ではミシュランユーザーが3戦連続で1位-2位を占める結果となりました。

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今回のラリー・ドイツにおいてミシュランは従来型をさらに改良した新型アスファルト用WRC公式タイヤ「ミシュラン パイロットスポーツ H5」(ハードコンパウンド)および「ミシュラン パイロットスポーツ S5」(ソフトコンパウンド)をデビューさせ、自動車メーカーのすべてのワークスチームのワールドラリーカーがこの新型タイヤを履いて走行しました。その結果は極めてポジティブなもので、ドライ路面、ウェット路面の双方において、パフォーマンス、安定性、耐久性のすべてが従来型より向上していることが確認できました。

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新型タイヤの事前テストに参加したディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・オジェは彼のTwitterで次のようにツイートしていました。

「300km以上走って36種類ものタイヤをテストしたよ。そして言えることは、僕は新しいミシュランにすごく満足しているということだ。クレルモンフェランの僕の友人たちは素晴らしい仕事をしてくれたよ!」

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ジャック・モレリ(ミシュラン・グループ ラリープログラムマネージャー)のコメント:

「新しいタイヤを開発した我々ミシュランの技術者たちの努力が今回のラリー・ドイツの結果によって報われたように思います。社内でのテスト、そして我々のパートナーチームの協力を得て行った外部テストを通じて、私たちはとてもバランスの取れたタイヤをものにすることができました。次の舗装路イベントであるツール・ド・コルス(ラリー・ド・フランス)のステージはこのドイツよりさらに荒れ気味でタイヤを傷めつけてくる路面が多く、その上、1セットのタイヤでこなさなければならないステージ距離がここより長いという難しいラリーになりますが、初陣であった今回のドイツでとても勇気づけられる結果を手にすることができたことで、コルシカでの戦いにも我々は自信を持って臨みます」

  

  

2015年WRC(FIA世界ラリー選手権)第9戦ラリー・ドイツ

[最終結果]

  1. セバスチャン・オジェ(フランス) フォルクスワーゲン・ポロR WRC
  2. ヤリ‐マティ・ラトバラ(フィンランド) フォルクスワーゲン・ポロR WRC
  3. アンドレアス・ミケルセン(ノルウェー) フォルクスワーゲン・ポロR WRC
  4. ダニエル・ソルド(スペイン) ヒュンダイ i20 WRC
  5. ティエリー・ヌービル(ベルギー) ヒュンダイ i20 WRC
  6. エルフィン・エバンス(イギリス) フォード・フィエスタRS WRC
  7. マッズ・オストベルグ(ノルウェー) シトロエン DS3 WRC
  8. オット・タナク(エストニア) フォード・フィエスタRS WRC
  9. ヘイデン・パッドン(ニュージーランド) ヒュンダイ i20 WRC
  10. ステファン・ルフェーブル(フランス) シトロエン DS3 WRC
  11. ケビン・アッブリング(オランダ) ヒュンダイ i20 WRC
  12. クリス・ミーク(イギリス) シトロエン DS3 WRC
  13. ヤン・コペッキー(チェコ)(WRC2) シュコダ・ファビアR5(WRC2優勝)
  14. エリク・カミリ(フランス)(WRC2) フォード・フィエスタR5