【2015】

2015年9月10日

50kmオーバーのロングステージが2本! 今季唯一のアジア・パシフィック地域開催WRCイベント

2015年WRC(FIA世界ラリー選手権)第10戦ラリー・オーストラリア プレビュー

シドニーとブリスベンのほぼ中間に位置するオーストラリア大陸東岸のコフス・コースト。その一帯の未舗装路にスペシャルステージを設けて行われるラリー・オーストラリアは、今シーズン唯一のアジア・パシフィック地域でのWRCイベントであり、主な出場チームが拠点を置くヨーロッパからすれば今シーズン最後の"遠征試合"となります。

MICHELIN_2015_WRC_10_Australia_preview_01.jpg※写真は2014年大会

  

  

開催地/ルート

■スタート:9月11日(金)/フィニッシュ:9月13日(日)

■スペシャルステージ:17本(311.36km)/総走行距離:1023.70km

  

コフス・コーストはシドニーから約500km北上したところにある美しいリゾート地です。ラリー・オーストラリアとしては今回で24回目の開催ですが、このコフス・コーストのエリアでの開催はこれで4回目となります。

MICHELIN_2015_WRC_10_Australia_preview_02.jpg※写真は2014年大会

  

ラリー本番は9月11日(金)から13日(日)までの3日間で、実施されるスペシャルステージの数/合計距離は17本/311.36kmとやや少なめ/短め。リエゾン(移動区間)を含めたトータルの走行距離も1000kmあまりと、WRCとしてはかなりコンパクトにまとめられたイベントとなっています。

  

このラリー・オーストラリアのスペシャルステージは大きく2つのタイプに分けることができます。ひとつは森の中に切り拓かれた林道を用いたステージ、もうひとつは開けた土地の農道を行くステージです。前者は道幅が狭く、曲がりくねっています。道の脇には木々が立ち並んでいて、ミスをすれば立ち木に激突するリスクを常にはらみます。一方、後者は視界が開けており、コースもおしなべてハイスピードとなります。

MICHELIN_2015_WRC_10_Australia_preview_03.jpgMICHELIN_2015_WRC_10_Australia_preview_04.jpg※写真はともに2014年大会

  

今大会の一番の山場は9月12日(土)に2度走行することになる50.80kmのロングステージ「Nambucca」です。今シーズンのWRCの全スペシャルステージの中でも最も難しくチャレンジングなステージのひとつと目されています。また、この日の最後のステージであるSS12「Valla 2」(7.94km)は陽が落ちた中で行われるナイトステージとなります。

MICHELIN_2015_WRC_10_Australia_preview_05.jpg※写真は2014年大会

  

  

  

路面/タイヤ

■ステージ路面:グラベル

■ワールドラリーカー用ミシュランWRC公式タイヤ:

  • ミシュラン LTXフォース H4(ハードコンパウンド)
  • ミシュラン LTXフォース S4(ソフトコンパウンド)

(以上、サイズ:205/65R15)

■ラリー中に使用できるタイヤ本数の上限:24本

  

コフス・コーストの一帯に設けられるラリー・オーストラリアのグラベルステージは、硬く締まった地盤の上に細かい砂利や土が積もった路面が大半です。したがって、ドライコンディションで行われた場合には、各ステージを1〜2番手でスタートするドライバーは路面の掃除役を余儀なくされ、そのハンデはかなり大きなものとなります。また、ラリーカーが巻き上げる土埃は猛烈で、無風状態であれば次の車両は濃霧のように視界を得にくい中を走らざるを得なくなることもしばしばあります。

MICHELIN_2015_WRC_10_Australia_preview_06.jpg※写真は2014年大会

  

また、雨が降ると様相は一変します。路面に積もった土が水分を含んで土濘と化し、極めてスリッパリーな状態となるのです。実際、2011年大会ではデイ1が雨に見舞われ、セバスチャン・ローブとセバスチャン・オジェが相次いでコースアウト。ラリー初日にしてチャンピオンドライバーふたりがリタイアを喫するという事態となっています。

MICHELIN_2015_WRC_10_Australia_preview_07.jpg※写真は2014年大会

  

ラリー・ポルトガルやラリー・サルディニアほど路面のタイヤへの攻撃性が高いわけではありませんが、それでもこのラリー・オーストラリアにおけるプライマリータイヤ(主タイヤ)はハードコンパウンドの「ミシュラン LTXフォース H4」です。オプションタイヤ(別案タイヤ)となるソフトコンパウンドの「ミシュラン LTXフォース S4」は基本的には降雨の際に使用されるものとなります。

MICHELIN_2015_WRC_10_Australia_preview_08.jpg※写真は2014年大会

  

ミシュランはハードコンパウンドの「ミシュラン LTXフォース H4」を24本、ソフトコンパウンドの「ミシュラン LTXフォース S4」を16本、合計40本をパートナーチームのワールドラリーカー各車に用意。今大会のラリー本番で使用できるタイヤの数は24本までであり、各車両のクルーはステージ構成や予測される天候などに基づいて、24本の中でのハードコンパウンド「ミシュラン LTXフォース H4」とソフトコンパウンド「ミシュラン LTXフォース S4」の内訳を考え、ラリーのスタート前に決定することになります。

MICHELIN_2015_WRC_10_Australia_preview_09.jpg※写真は2014年大会