【2015】

2015年11月11日

冷たい雨、ぬかるんだ泥──シーズンのフィナーレを飾る伝統のグラベルラリー

2015年WRC(FIA世界ラリー選手権)第13戦ラリー・GB プレビュー

長年にわたって「RACラリー」(※RAC=Royal Automobile Club)の名で行われ、今年で71回目の開催を迎える伝統の一戦。それがラリー・GB(グレートブリテン)です。冷たい雨にぬかるんだ泥が付き物のこのグラベルラリーで、WRCは11カ月におよんだ長いシーズンのフィナーレを迎えます。

MICHELIN_2015_WRC_13_GB_preview_01.jpg※写真は2014年大会

  

開催地/ルート

■スタート:11月13日(金)/フィニッシュ:11月15日(日)

■スペシャルステージ:19本(312.16km)/総走行距離:1458.15km

  

第1回大会が行われたのは1932年と、実に長い歴史を持つラリー・GB。かつてはイギリス全土を走り回り、総走行距離がしばしば3000kmを超えていたこのラリーですが、2000年大会からすべてのスペシャルステージがウェールズ州内に設けられるようになり、現在は大会の正式名称も「ウェールズ・ラリー・GB」となっています。

MICHELIN_2015_WRC_13_GB_preview_02.jpg※写真は2014年大会

  

ラリーの拠点は一昨年大会からウェールズ州の北端にあるフリントシアー郡のディーサイド地区に置かれるようになりました。ただし、スペシャルステージが設けられる舞台がウェールズの森や丘陵地帯であることは従来と変わりありません。

MICHELIN_2015_WRC_13_GB_preview_03.jpg※写真は2014年大会

  

11月13日(金)のデイ1は「Hafren」「Sweet Lamb」「Myherin」という「RACラリー」時代からのこのラリーの名物ステージ3本からなるループを午前と午後に2回こなす設定です。そして、通常であれば1回目のループを終えたところで迎える30分間の「サービス」がこの日は設けられていません。つまり、出場各車はこのデイ1の日中にはメカニックの手によるメンテナンスを受けることができず、車両装着タイヤとスペアタイヤを新品に入れ替えただけで2回目のループに臨まなければならないのです。

MICHELIN_2015_WRC_13_GB_preview_04.jpg※写真は2014年大会

  

11月14日(土)のデイ2は9本/計142.32kmのスペシャルステージが実施される今大会で最も長い一日になります。この時期のイギリスは夜明けが遅くて日没が早いことから、朝一番のSS7「Gartheiniog」はまだ十分な明るさにならない中で、そしてこの日の最後の2本のステージ、SS14「Dyfnant 2」とSS15「Aberhirnant 2」は完全に日が落ちて暗闇となった中での走行になります。

MICHELIN_2015_WRC_13_GB_preview_05.jpg※写真は2014年大会

  

最終日の11月15日(日)のデイ3は短いステージが4本あるだけで、合計距離も36.20kmにすぎません。ただし、その中の一本であるSS18「Great Orme」は例外的にアスファルト舗装のコースとされており、そこを各車はグラベルタイヤでアタックしていくというトリッキーな設定となっています。

MICHELIN_2015_WRC_13_GB_preview_06.jpg※写真は2014年大会

  

  

  

路面/タイヤ

■ステージ路面:グラベル(一部アスファルト)

■ワールドラリーカー用ミシュランWRC公式タイヤ:

  • ミシュラン LTXフォース S4(ソフトコンパウンド)
  • ミシュラン LTXフォース H4(ハードコンパウンド)

(以上、サイズ:205/65R15)

■ラリー中に使用できるタイヤ本数の上限:24本

  

このラリー・GBのグラベルステージの大半の路面は砂利と泥から構成されています。そして季節柄、雨が多いことから、泥がぬかるんでいるところがほとんどで、それが砂利をコーティングすることで極めて滑りやすいコンディションとなります。

MICHELIN_2015_WRC_13_GB_preview_07.jpg※写真は2014年大会

  

また、各スペシャルステージには100km/hをゆうに超える速度で走行するハイスピード区間が多く存在します。そこに路面の滑りやすさが加わるわけで、適切なスピードコントロールが非常にシビアに要求されます。

MICHELIN_2015_WRC_13_GB_preview_08.jpg※写真は2014年大会

  

一方、路面のタイヤへの攻撃性はさほど高くありません。そして、とにかく滑りやすいことから、このラリーではグリップ性能がタイヤに最も求められるものとなります。そうしたことから、このラリー・GBにミシュランは、ソフトコンパウンドの「ミシュラン LTXフォース S4」をプライマリータイヤ(主タイヤ)、ハードコンパウンドの「ミシュラン LTXフォース H4」をオプションタイヤ(別案タイヤ)として用意して臨みます。

MICHELIN_2015_WRC_13_GB_preview_09.jpg※写真は2014年大会