先輩社員の声 voices

Nさん 製品開発部 2007年4月入社

20代の私が、世界戦略車をまるごと担当。この会社も大胆です。

私の仕事・現在編

日本を代表する自動車メーカーと1対1で向き合う。

タイヤの開発には、大きく2種類あるのはご存知ですか?答えは、新車に装着されるタイヤと、街のカー用品店で売られているリペア用のタイヤ。実はこの2つのタイヤの設計思想は大きく違います。リペア用タイヤは、どんなクルマに装着されても性能を発揮できるようにある程度平均をとりながら開発を行います。それに対し、新車用のタイヤはそのクルマに装着したときに最大のパフォーマンスをあげるように開発を行います。どちらが難しいかではなく、よりタイヤとクルマの相性を徹底的に追求するのが新車用タイヤの開発。私は今、この新車用タイヤの開発を5車種ほど担当。仕事の面白さと奥深さが分かり始めたところです。

例えば、同じコンパクトカーのタイヤでも、日本仕様と中国・タイなどのアジア仕様では全く別物といっていいほどスペックが違います。主な理由は気候と路面の差。日本より温度や湿度の高いタイ、路面の舗装がきちんと整備されていない中国ではそれぞれ求められるタイヤの耐久性が異なります。環境が異なる地域では、必要に応じてタイヤの耐久性を上げる素材や構造を採用します。また、同じ国、例えばタイでも、コンパクトカーとミニバンに装着するタイヤに求められる性能は異なり、車に応じて必要な性能を発揮できるタイヤをそれぞれに作る必要があります。つまり、要求されるものが全く同じ仕事は2度とない。しかも、どれも世界戦略車だけに要求もシビア。プレッシャーと闘いながら、必要とされる車上性能(操縦安定性、乗り心地、ノイズ)を、転がり抵抗を、耐久性を得られるタイヤのモデルを何度もシミュレーションし、試作タイヤの作成、テストを通じて自分自身で確かめていく。その中で毎回自分なりの正解を導き出し、量産化まで実現していく。日本を代表する自動車メーカーの世界戦略のカギを、私が握っているのです。

私の仕事・過去編

「分からない」という言い訳は好きじゃない。先輩の一言が、私を大きく変えた。

現在のチームに異動してOJTをしていた時の実話です。目の前に開発課題は山積み、しかも次々舞い降りる質問に対して、私は「分かりません」と言った瞬間に先輩がこう言ったのです。「分からないという言い訳は好きじゃない。私たちは、基本的に分からないことをやっているんだ。なぜ、分かろうとしない」と。怒られたというより、エンジニアとしての自分自身のスタンスを問われたのです。開発という仕事は、いわゆる上流工程。しかも、ミシュランではこのタイヤの開発責任者は私、という風に若手でも全て任されます。責任者である以上、自分がYesかNoかをはっきりしなければ開発はストップしてしまう。自分の意思を持つと同時に、すべてのメンバーの知見を結集して新しい技術を生み出すことの大切さを知った出来事でした。今でも、迷ったら思い出す言葉です。

私とミシュラン

完成車メーカーを蹴って、ミシュランに来た理由とは。

私の実家はクルマの販売・修理を行っていて小さい頃からクルマに興味を持ち、そのせいか大学では自動車関係の研究室に所属し、エンジンの研究を行っていました。そして就職活動時には、入りたいと思っていた某大手自動車メーカーへ推薦での応募が可能な状況であり、その進路を選ぶことが出来たのです。そんな私が自動車メーカーではなく、ミシュランを選んだ理由は、大きく2つあります。一部分だけではなく、全てに関われること。No.1の技術を持つ企業であること。つまり、高いレベルの中で幅広い視野を持って開発を行うからこそ、エンジニアとしての器が磨かれると思ったのです。事実、20代の私が世界戦略車の担当になっているのですから、思った通りの環境でした。その反面厳しさもありますが、ピンチという名のチャンスを楽しみたい人なら、ミシュランは最高の職場でしょう。

私のプライベート

秘かに集めています。自分が関わったクルマのミニカーを。

休日は関西まで平気でドライブにいきます。よく人からは「忍耐強いなぁ」と言われますが、根っからのクルマ好きなんでしょうね。実は私、高校時代は長距離選手だったのですが、5000m走などのトラック競技は好きでありませんでした。その理由はトラックを何周しても風景が変わらなくてつまらないから。ドライブも風景が変わるから好きなんです。きっと仕事の風景も自分で変えていかないと満足しないタイプかもしれません。


そんな私は、今は自分が関わったクルマのミニカーを集めています。まだ小さい子供が大きくなる頃には、20以上のミニカーが集まっているはず。子供からミニカーのことを聞かれたら、「パパが関わったクルマだよ」と言おうかな、と秘かに思っています。もし聞かれなければ、自分から言っちゃいそうですが(笑)